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CSI - Season 10, Episode 13
#219 Internal Combustion
- 邦題:「暴走ストリート」
- 脚本:Jennifer N. Levin
- 監督:Brad Tanenbaum
- 初回放映:2010-02-04
事件概要
トレヴァー・ベック、シンディ・ワーナー
高校生のトレヴァー・ベックが学校で急死。これといった外傷や内臓の異常もなく、ロビンスは死因の特定に悩むが、頭蓋骨を開いてみると、ひどい脳浮腫ができていた。母親によると、トレヴァーは車の改造が趣味で、誰かとケンカをすることもなかったが、ここ数日はあまり眠れないようで不機嫌なことが多かったという。
トレヴァーはシンディ・ワーナーという女生徒と交際していたが、シンディは前の晩から行方不明。携帯電話の電波を追跡すると、高校にいるらしいとわかるが、シンディの携帯は校内に駐車していたトレヴァーの車から発見される。
トレヴァーの脳浮腫の原因は、キアリ奇形と呼ばれる脳の奇形、フェネルジン(抗うつ剤)の服用による血圧の上昇、頭部への強い衝撃という条件が重なったためと判明。頭部への衝撃は、誰かに殴られた可能性があった。
トレヴァーが死ぬ前の晩に彼の車が向かった場所を絞り込んでみたところ、全身を骨折したシンディの無残な遺体が発見される。離れた場所にあったタイヤ痕から、トレヴァーの車と黄色い塗料を使った別の車がドラッグレースを行い、シンディを跳ね飛ばしたらしいとわかる。
トレヴァーにフェネルジンを渡していたのは、同じ学校に通う薬局の息子だった。彼は車の整備がうまくできず、トレヴァーに教えてもらう代わりに、薬を渡していたのだった。彼の話によると、「デーモン」というグループが黄色い車に乗っているらしい。
公道でのドラッグレースは違法だが、それを防ぐため警察が合法なドラッグレースを主催しており、「デーモン」は常連になっていた。ニックとサラはレース会場へ向かい、そこでやはり同じ学校に通うミヤモトの姿を発見し、黄色い車を押収。ミヤモトは以前シンディと交際しており、それが原因でトレヴァーと争ったこともあった。だが、現場に落ちていたヘッドライトのガラスはミヤモトの車とは一致しない。
その後、ネットに公開されていたレースの映像から、トレヴァーがレースで優勝した時に、急激なスピンで頭に衝撃を受けていたことがわかる。脳浮腫を引き起こしたのは、この衝撃によるものと思われた。この時の対戦相手は、シンディの親友のレナータ。レナータの車にも黄色い塗料が使われていた。だがレナータの保護者である伯父のガスは「その夜は私と一緒に自宅にいた」とアリバイを主張する。
シンディを轢いたのはレナータの車とわかるが、当日の交通カメラの映像を見ると、レナータがトレヴァーの車を運転しているところが映っていた。トレヴァーはシンディの事故現場にいたわけではなく、レナータがトレヴァーの車を、そしてガスがレナータの車を運転していたのだ。
ドラッグレースで負けたレナータは「エンジンの性能が違う」と言ったが、ガスは「ギアチェンジが遅い」と言い、証明するために違法なレースを行ったのだ。シンディはそのためにトレヴァーの車を盗んでゴールの近くにいた。レナータの車を運転したガスはトレヴァーの車に接触し、制御を失ってシンディをはねてしまった。ガスはレナータに「車を戻して家に帰れ」と言い、シンディを探したが、遠くまで飛ばされたため見つけることができず、自分も家に帰り、ミヤモトに車を修理させたのだった。
感想
今回のストーリーは、死因を特定するところから始まり、被害者の行動を逆にたどって「何が起きたか」を特定するというプロセスが、オーソドックスなCSIといった感じで良かったと思う。しかし走行に関する情報は車からサクッと取れちゃうし、被害者の言動は動画としてネットに上げられているし、シンディの遺体はあっさり発見されちゃうし、まぁ便利な世の中だといえばそうなんだけど、ちょっと簡単すぎません? と言いたくなるような……。
それと、ミヤモト・タカハシって何よ。
日本人の名前が出て来ると、こんな風に「両方とも苗字じゃん」ていうことが時々あるよね……ダン・ブラウンの小説にも「サトウ・イノウエ」って出てきていたし。
そういえば前回は日系らしきナガノ姉妹が登場していたし、前々回は冒頭に日本人観光客が登場。何か最近日本ネタが多いような……そういえば、と思って確認してみると、CSI:マイアミでジャパニーズヤクザを扱ったエピ「サキルの刀」もほぼ同時期の放送だった。何かブームでもあったのか?
最後は「やるぞ」と思っていたら本当にレース! でも駐車場では止めましょう。