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csi:s10:228_doctor_who

CSI - Season 10, Episode 22

#228 Doctor Who

  • 邦題:「ジキル 最愛の殺人鬼」
  • 脚本:Tom Mularz
  • 監督:Jeffrey Hunt
  • 初回放映:2010-05-13

事件概要

ハイディ・カスター

絞殺された女性の遺体が裏通りで発見される。被害者は雑誌記者のハイディ・カスターで、「ジキル博士」の被害者とされるビゲローやバーナードらの写真を持っていた。ハイディはラングストンとは旧知の仲で、ラングストンが勤務していた病院での「死の天使」事件を取材したことがあった。今回ハイディはベガス「ジキル博士」について取材していたらしく、ホテルの部屋に残されていたカードから、彼女がジキルに関わる場所を訪ね歩いていたことがわかる。

ラングストンは、ハイディを「優秀な記者」と評したが、ハイディの夫であるアーロンは「ラングストンは人殺しだ」と言う。実はハイディは、「死の天使」事件にラングストン自身が共犯として関わったことを疑っており、告発記事まで書こうとしていたのだ。結局確かな証拠がなく、その記事はボツにしたという。ラングストンは、その記事はまったく事実無根だと主張する。

エクリーはその事情を知ってラングストンを捜査からはずすが、ラングストンはハイディが自分を尾行していたことに気づいて独自に捜査を続け、聞き込みの途中で「よくも妻を殺したな」とアーロンに襲われてしまう。キャサリンはラングストンに、病欠ということにして家に帰るよう言い渡す。ウェンディは以前にラングストンがDNAの提出を拒否したこと、暴力行動との関係が疑われる遺伝子の検査結果を見ていたことをホッジスに打ち明ける。

ニック、サラ、グレッグの3人はラングストンの自宅を訪ねて非公式の捜査会議。ハイディの車から採取したコウモリの糞やガソリンの減り具合から、彼女の立ち寄り先が絞り込まれ、ラングストンはロボ・フラッツにある廃工場へ行ったと判断する。ラングストンは以前、西ラスベガス大学に立ち寄った時、コーヒースタンドの店員ヴィンス・グレイディから「ジキルの情報がある」と話しかけられたことがあった。ヴィンスはその廃工場の近くで「血まみれの手術着を持った男」を目撃したというのだが、行ってみるとそこはただの廃工場で、ジキルのいた形跡はまったくなかった。

廃工場からは、ハイディの掌紋や血痕の付着した工具箱などが発見される。ラングストンが行ったのは数週間前なので、ハイディはヴィンスから独自に情報を得たと思われる。ヴィンスは情報を求められてハイディを案内しただけで、殺害には関与していないと主張。実際、ハイディの車で発見された血染めの指紋はヴィンスとは一致しない。ヴィンスは注目を浴びたくて廃工場の話をでっち上げたのだった。

その後、ハイディの持ち物を質に入れようとした男がいたことがわかり、ハイディ殺害犯はヴィンスと同じコーヒースタンドで働くルー・ブレナンと判明。ルー・ブレナンはヴィンスに近づいて金を渡すハイディの姿を目にし、同じように金をせびろうとしたが失敗し、逆上して彼女の首を絞めて殺してしまったのだ。

結局、今回の事件はジキルとは無関係だったが、ハイディがラングストンを尾行して行ったカジノの防犯カメラの映像には、ラングストンを監視する男の後姿が映っていた。体格を照合してみると、病院でラングストンを襲った男と一致する。そして、事件解決後に仲間がバーに集まったところで、ラングストンの携帯電話が鳴る。電話の主は何と、ネイサン・ハスケル。ハスケルは「ジキルを知っている」とラングストンに告げる――。


感想

フィナーレに向けて前後編のジキルエピだ! と思ったら、今回の事件は結局ジキルとは無関係で、ちょっとがっかり。それと原題が “Doctor Who” だったので、SFちっくな展開も期待してしまったが、それもやっぱり関係ないじゃん! ま、タイムマシンねたはNYで一度やったしベガスには合わないかもしれないが……でも、だったらこんなタイトル止めて~。

殺された女性記者のハイディはラングストンの知り合いで、「死の天使」事件を取材して記事を書いたらしい。ラングストンの方はハイディを高く評価しているが、彼女の方はラングストンを「死の天使」の共犯者ではないかと疑っていた。しかしその説は十分な裏づけがなく、発表すれば訴えられると言われたため(確かな根拠もなく犯罪者呼ばわりすれば、そりゃ敗訴でしょ)記事はボツ。あきらめきれないハイディは、「ジキル博士」事件のことを知り、今度こそラングストンのシッポをつかんでやる!と鼻息荒くベガスへ乗り込んで来たようだ。

さて、まったく身に覚えのない嫌疑をかけられた(と信じてるよ)教授は憤るが、例のDNAの話がここにつながってきた。暴力性との関連を疑われている遺伝子の検査結果のことと、漢方医の事件でDNA提出を拒否した件。どちらもウェンディが関わっていて、今回はホッジスだけにそのことを打ち明ける。

ここでホッジスが口にした映画「ガタカ」は、1997年に公開されたSF映画で、遺伝子操作による優生学的な差別が存在する未来社会を描いた作品。出演はイーサン・ホークにジュード・ロウに……モンクさんもいる!(正確には「モンク」に主演する前のトニー・シャルーブ)これは見てみるべきか?

さてラングストンは捜査からはずされてしまうが、そこへニックたちが訪ねて来て非公式ミーティング。この場面ではシーズン1のフィナーレを思い出した。そういえばラストでも皆でお店に集まっていたし。それにしても教授の「ジキル部屋」すごすぎ。教授は一人暮らしのようだけど独身?離婚?

で、結局今回の事件で「ジキル」のアジトでは? と疑われた廃工場はでっち上げ、ハイディ殺害は「ついカッとなってやりました」という単純な暴力犯でこちらも無関係。ただし、カジノの防犯カメラの映像から「ジキル」らしい男がラングストンを監視していたことがわかる。そして最後にラングストンの携帯電話に着信があり、出てみると何とネイサン・ハスケル!

そういえば以前の回で、ラングストンが刑務所に行って受刑者を調べた時、別の受刑者が「ハスケルがよろしく言ってたぜー」みたいなことを言っていたが、その後特に何も出てこなかったので忘れていた。ジキル事件はすでにマスコミで話題になっているようだが、そこにハスケルが絡んでくるとは予想外。ジキルが活動を始めた時、ハスケルはもう10年以上収監されていたはずだが、いったいどういうつながりが……。

というところでこのエピソードが終わり、次に続く。何だ前後編ってほどでもないじゃん。

Yoko (yoko221b) 2012-05-16

csi/s10/228_doctor_who.txt · Last modified: 2024-02-19 by 127.0.0.1