User Tools

Site Tools


csi:s11:230_shock_waves

CSI - Season 11, Episode 1

#230 Shock Waves

  • 邦題:「キルゾーン」
  • 脚本:David Weddle, Bradley Thompson
  • 監督:Alec Smight
  • 初回放映:2010-09-23

事件概要

墓地爆弾事件

ハスケルに刺されたラングストンは病院へ運ばれ、腎臓を片方失うが命をとりとめる。

「ジキル博士」ことチャーリー・ディマサに射殺されたクラーク巡査の葬儀が行われる。だがその最中に爆発が続けて起き、周囲はパニック状態に。爆弾に気づいたニックの機転で、被害は少なくて済んだが、巡査2名が死亡し、多数の負傷者を出した。

ブラスは、爆破をハスケルの仕業とにらむが、病室で捜査に取り組むラングストンは「ハスケルなら一人ずつ手にかける。爆発で大量の殺戮はしない」と、意見を異にする。今回の犯人は、まず棺を爆破して恐怖を与え、警官たちが反射的に身を隠すことを考えて、次に掩体となる墓石を爆破した。そうなると逃げる方向はひとつしかない。そこに車を止め、第三の高性能爆弾を仕掛けたのだ。だがその起爆装置の音を交尾期の泣き声と間違えたゴキブリたちが集まり、夜行性のゴキブリが昼間に活動していることを不審に思ったニックが爆弾に気づいたのだった。

クラーク巡査の遺体からは、起爆装置に使われた携帯電話のSIMカードが発見される。調べてみると、持ち主は先月戦死したばかりの海兵隊員。遺族に話を聞くと、持ち物はコミュニティセンターのチャリティーに寄付したという。そこでコミュニティセンターへでかけると、そこでは「政府や大企業の支配を脱し、クレジットカードも免許証も社会保障番号も捨てて自由に生きる『新アメリカ人』」を標榜する人々が集会中。彼らは警察を敵視し、乱闘騒ぎになり全員逮捕される。だが爆発物などの証拠は見つからず、釈放せざるを得なかった。

ラングストンはニュース映像にラジコン飛行機が映っていることに気づく。爆発とほぼ同時に飛行機が制御を失っていることから、犯人はラジコン飛行機を飛ばし、途中で周波数を切り替えて起爆させたと判断する。その仮説に基づいて現場に戻ったグレッグは、木の枝に引っ掛かっているラジコン飛行機を発見。

飛行機の指紋は、アレックス・マッキャンという人物と一致。コミュニティセンターで逮捕された一団の中には、ジェイソン・マッキャンという16歳の少年がいた。ジェイソンはアレックスの弟で、飛行機を買ったのはジェイソンと思われた。ニックはジェイソンと話して事情を聞きだす。アレックスは、父親代わりだったラルフが無免許運転で逮捕されたことに怒り、警察を恨んでいたという。

ニックは爆弾処理班のケイシーとともにアレックスの家へ向かう。中は無人だが、作りかけの爆弾と空になった塩酸のボトルがあった。どうやら、塩酸を買いに出かけたらしい。ボトルのバーコードから店がわかり、警官が急行。アレックスは抵抗して銃を抜き、射殺されてしまう。車のトランクに入っていた図面などから、アレックスが次の標的としてベガス市警を狙っていたことがわかる。

こうして爆弾事件は解決。だが休む間もなく倉庫でホームレスらしき遺体が発見され、キャサリンはグレッグとヴァルタン刑事とともに現場へ向かう。だがその遺体の下には爆弾スイッチが隠されていた……。爆発が起きるが、キャサリンとグレッグの機転で全員無事。爆弾事件はまだ終わっていなかった。


感想

前シーズンのラストでラングストンがハスケルに刺され、クリフハンガーでシーズンをまたいだ今回。ラングストンは病院に搬送され、腎臓を片方失うほどの重傷を負うが、命はとりとめる。病院のすぐ後に、墓地でお葬式の場面になったので「えっ、まさか!」と思ったら、もちろんラングストンではなく、前回「ジキル博士」に撃たれて殉職したクラーク巡査だった。

ニックも参列しようとしたが、「ご遺族は君を見るのが辛いようだ」と言われてその場を離れようとする。クラーク巡査に「厨房の様子を見て来てくれ」と指示したのがニックで、その直後に巡査が撃たれたからだ。別にニックのせいだったわけではないのだが……。

傷心のニックがここで不審物を発見したと思ったら棺が爆発! マイアミかと思ったけど、あちらは銃撃戦だったよね。こちらは爆弾、しかも爆発でパニックを起こし、人々の逃走ルートを一点に集めた所で最大の爆発を起こすという戦術。ニックが気づいたので被害は最小に食い止められたけれど、動揺している大勢の武装警官の前で銃を出すとは危なすぎる行動。ニックが撃たれなくて良かった……。

爆弾処理班の新人ケイシー・モナハンが登場。アクセントがイギリスっぽいと思ったら、やはりイギリス出身の女優さん。「クリミナル・マインド」で、ホッチの(元)妻ヘイリーにそっくりな女性捜査官として登場したこともあった(あの時も英米二重国籍を持つという設定だったな、そういえば)。

この爆弾事件、当初はハスケルの仕業かと思われたが無関係だった。そこで登場したのがジャスティン・ビーバー演じるジェイソンとその兄アレックス。兄が死んで事件解決かと思ったら、その後にまた爆弾? アレックスが死ぬ前にしかけた爆弾かと思ったけれど、最後に思わせぶりにジェイソンを映したところを見ると、弟の犯行だったのだろうか。ジェイソンはアレックスより先に拘束されているわけだけど、仕掛ける時間はあったのかな。いずれにしてもこの爆弾話は、もう少し後まで引っ張るのだろう。

ハスケルの後日談と、この爆弾事件が今シーズンのテーマになるのかな。ちょっと地味な印象がなくもないけれど、連続ストーリーの解決篇には期待しないので、このまま気にせずに忘れてしまうかも。

Yoko (yoko221b) 2013-04-07

csi/s11/230_shock_waves.txt · Last modified: 2020-04-11 by Yoko