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csi:s11:242_the_two_mrs_grissoms

CSI - Season 11, Episode 13

#242 The Two Mrs Grissoms

  • 邦題:「愛のことば」
  • 脚本:Treena Hancock, Melissa R. Byer
  • 原案:Christopher Barbour
  • 監督:Steven Felder
  • 初回放映:2011-02-03

事件概要

エリック・ランバート

ろう学校で支援財団による奨学生選考パーティに出席したサラは、グリッソムの母親ベティから、ろう文化研究者のジュリア・ホールデンと財団会長のエリック・ランバートを紹介される。ジュリアは仕事があるからとパーティを中座。その後、遠くから爆発音が響く。サラが現場に駆けつけると車が燃えており、ジュリアが必死で扉を開けようとしていた。中にはランバートの姿。ランバートはすでに死亡している、と判断したサラはジュリアを車から引き離す。

その後の捜査により、車は爆破され、ランバートは車が燃え始める前に死亡していたことがわかる。第一発見者のジュリアは「オフィスで衝撃を感じた」と言うが、シミュレーションの結果、衝撃波は現場と間にある学生寮が邪魔になり、オフィスまでは届かないことがわかる。ジュリアの元にはランバートから、不適切な恋愛関係を示唆するような伝言も入っていた。ジュリアは自分は潔白だと主張し、サラに対して「私は彼女の夫と交際していたことがあるから、利害の対立がある」と協力を拒む。

ランバートの車両を調べた結果、爆薬を入れていたのはろう者用の震動する火災報知機と判明。大学で一括購入したものだが、調べてみると、ジュリアの助手をしているマイケル・ポーターの火災報知機が取り替えられていることがわかる。マイケルは自分が奨学生の候補に残らなかったことが不満なのは認めるが、自分はパーティー会場にも行っていないと主張。爆弾はタイマー式ではなく、ランバートが車に乗るタイミングを見計らって起爆したはずなのだ。マイケルは、ショーンという「ジュリアのペット」がランバートと激しい口論をしていたと言う。

ショーン・ワイアットはイギリス出身で、現在はジュリアの指導を受けており、奨学生の有力候補。寮の部屋を調べてみると、ショーンとジュリアが男女の仲であったことがわかる。ショーンは犯行を否定し、爆発が起きた時はジュリアと2人で寮の部屋にいたと主張する。

サラとラングストンは再びジュリアに同行を求めるが、そこでオフィスに届いた荷物が爆発し、ジュリアは脳震盪を起こす。サラは病院で、ジュリアとショーンが見慣れない手話を使っていることに気づく。ベティに聞くと、それはケベックの方言だという。

爆発した小包は、助手のマイケルが届けたもの。マイケルの専攻は電気工学で、爆弾にはマイケルが研究用に発注した部品が使われていた。だが詳しく調べた結果、爆破に使用した抵抗器はリモコンで作動するもので、作動したことはクリック音で確認できるようになっていた。つまり爆破した人物は耳が聞こえるはず。

サラとキャサリンはポリグラフのように見せかけて聴覚反応テストを行い、ショーンが実はろう者でないことを見破る。実はカナダ国籍で、奨学金を狙って身分を偽っていたのだった。

利用されたと知ったジュリアはショックを受けるが、以前にショーンが普段とは違うメールアドレスを使っていたことを思い出す。そのアドレスを調べてみると、奨学金詐欺を打ち合わせていたメールが発見される。相手はショーンの従兄――大学で手話通訳者と務めるデニス・パーマーだった。デニスは「自分は薄給なのに、障害者というだけで社会は大金をばらまく」と不満を募らせ、奨学金詐欺を思いついたのだった。ショーンは母親がろう者だったため、手話はお手のもの。だがショーンはジュリアに対して本気になってしまった。それをランバートに知られたため、2人は彼を爆殺。マイケルに罪を着せるために2個目の爆弾を用意したのだった。


感想

わー主任! お久しぶりです! 白クマさんになっていたけどお元気そうで何より。フランスにいるのかと思ったら、現在はペルーで古代遺跡の発掘に参加しているとのこと。虫だらけで楽しいんだろうな~。お互いに仕事があるのでサラとは別居状態のようだが、それでも毎日ビデオチャットで話し合い、月に一度は会っているとのこと。なるほど、サラがお休みの回はグリッソムが来ているか、それともサラが向こうに行っていると思えば良いのかも。ママ・グリッソムはその別居婚にあまり賛成していない様子で、「私はずっと夫と一緒にいた」と言うのだが、でもダンナさんがペルーの山奥の古代遺跡で虫まみれでも一緒に行きましたか?(行ったかも)まぁ、ベガスにいても殺人現場で虫まみれだけど。

グリッソム本人はビデオごしの出演だけだったが、冒頭で懐かしい声が聞こえてきて嬉しかったな。ママンの他に元カノまで登場して華やか。

その元カノ、ジュリアが殺害の容疑者となり、サラは「私情は交えてない」と言うが、何だか態度があからさまに……とはいえ、ずっと前のシーズンで彼氏に二股かけられた時ほどではなかったかな。あれは確か、シーズン3の頃だったと思うが、そういえばその頃にグリッソムが「デートを中断して来たんだ」と言って現場に現れたことがあったような気がする。その時は「どうせ虫観察でしょ」と思ったのだが、もしやジュリアだったりする?

ジュリアさんの方は、ギルと別れてからずっと研究一筋だったのかな。それで自分が孤独だということにすら気づかず、突然目の前に現れた若い男性に夢中になってしまう。その気持ち、わからなくはないのだが、どうもマーリー・マトリンが美人すぎて説得力がいまいち。彼女に対して「君はきれいだ」と言う人がいたら、それはかなりの確率で本気だと思うぞ。

それにしても奨学金詐欺って、何だかすごく手間がかかる割に成功する確率は高くないし、割が合わない気がする。金額は大きくても、選ばれるかどうかわからないし、ろう者のふりをして集団生活って難しいでしょ。実際、ランバートは学歴詐称に気づいたし、マイケルも「何かおかしい」と違和感を感じていたし。

でもまぁ、細かい設定部分は抜きにして、マーリー・マトリンはすごく良かったし、全体としては良いエピソードだったと思う。台詞は殆どないけれど、表情ゆたかで(でも大げさではない)手の動きもとても美しい。ママ・グリッソムとサラが和解する場面も微笑ましくて良かった。こういう形でも良いから、また姿を見せてね主任……じゃなくて、ギルさん。

ところで今回の舞台になったのが「ギルバート大学」で、ベティもここで教えているので、ギルの名前はここが由来かもしれないと思う。で、過去エピをおさらいしてみたところ、シーズン1「引き裂かれた静寂の闇」に登場するろう大学の校長先生が「ギルバート教授」だった。同じ大学かどうかはわからないが、何でこうギルバートが多いのか。偶然かもしれないが、実在の人に因んでいたりするのかな。


使用楽曲

  • “Purple City” by Joker & Ginz

Yoko (yoko221b) 2013-05-04

csi/s11/242_the_two_mrs_grissoms.txt · Last modified: 2024-02-19 by 127.0.0.1