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csi:s12:259_crime_after_crime

CSI - Season 12, Episode 8

#259 Crime After Crime

  • 邦題:「過去から来た処刑人」
  • 脚本:Tom Mularz
  • 原案:Richard Catalani
  • 監督:Paul McCrane
  • 初回放映:2011-11-16

事件概要

ケヴィン・フェッツァー、エスペクトロことラモン・カスティヨ、ダーリーン・クロッカー

ゲームセンターのチェーンを経営するケヴィン・フェッツァーが誕生パーティの会場で殺害され、ラッセルとキャサリンが担当する。遺体はズボンを脱がされ、子ども用の下着を後ろ前にはかされており、ケーキのロウソクは8本にされていた。死因は鈍器損傷で、形状と素材から凶器はアーケード・ボーリング用の球らしいとわかるが、現場にそのゲームはない。

現場の状況と凶器が何らかのメッセージではないかと思ったキャサリンが過去の事件を調べたキャサリンは、1991年に8歳の少年がゲームセンター裏で殺害された事件を発見。被害者の着衣の状態も凶器も今回と同じ。そして当時そのゲームセンターで働いていたのがフェッツァーだった。事件を担当したヴァルタンはフェッツァーと疑っていたが、結局証拠がなく未解決に終わっていた。

路地で男性の焼死体が見つかり、ニックとサラが担当。被害者をタイヤで拘束するというギャングの処刑スタイル。焼け残っていた傷口を調べた結果、被害者はラ・ティエラというギャングの一員で「エスペクトロ」と呼ばれていたラモン・カスティヨであるとわかる。

ギャングに詳しいベガ刑事からの情報で、カスティヨは別の組織のディエゴ・バラと対立していたことがわかる。バラは終身刑を言い渡されて現在も収監中。カスティヨの写真を見てバラが口にした言葉から、2002年にバラの恋人のマルタが、今回のカスティヨと同じ方法で焼き殺されていたことがわかる。マルタを殺害したのはカスティヨだと言われていたが、その事件も結局未解決になっていた。

グレッグとモーガンは、モーテルでダーリーン・クロッカーが死亡した事件を担当。顔や首に刺し傷があり、他殺かと思われたが、凶器は割れた鏡の破片で、さらにPCPという薬物を摂取していたことから、幻覚を見て自分で自分を刺したという可能性も考えられた。

調べてみると、1989年にダーリーンの娘チェルシーがPCPで死亡していたことがわかる。その事件ではチェルシーの兄のケンが逮捕されて収監されていたが、後になって冤罪とわかり出所。だが出所した直後に事故で死亡していた。チェルシーに薬物を与えたのは、実はダーリーンではないかと疑われていたが、結局起訴はされないままだった。

これで「過去に起きた未解決事件と同じ手口で、その事件の容疑者が殺害される」という事件が3つ重なったことになり、偶然とは考えにくい。とはいえ、過去の3件の事件には関連性がなく、時期も地域もバラバラ。

ダーリーンが摂取したPCPは90年代にすでに廃れており、現在はほとんど流通していないはず。売人が持っているとも思えず、ありそうな場所といえば警察の証拠保管庫。調べてみると、チェルシーの事件で押収されたPCPがスタン・リチャードソン刑事により持ち出され、返却されていないとわかる。

リチャードソンはすでに定年退職し、末期がんを患い現在はホスピスにいる。在職中は同僚たちとよく飲みに行き、仕事の愚痴を聞いていたという。リチャードソンは「自分が過去の報いを受けさせた」と言うが、本人は寝たきりで外出は不可能。部屋を調べると、PCPの証拠品タグと、別の事件の証拠品らしいナイフが発見される。スタンが病床から「成敗」の指示を出し、ナイフが次のターゲットを示している可能性が考えられた。

かつてリチャードソンのパートナーだった保安官のリストンは、次のターゲット候補としてレックス・キャムフォードの名を挙げる。キャムフォードは妻殺しの容疑者だが、やはり証拠がなく遺体も見つからなかったため起訴できなかったのだ。そしてキャムフォードは現在行方不明。

リチャードソンと通話した携帯電話の信号をたどると、その相手は現在ミード湖にいるらしいとわかる。現地に急行すると、そこではベガ刑事がキャムフォードを湖に沈めて溺死させようとしていた。ベガは駆けつけたブラスと巡査に銃を向け、射殺される。キャムフォードは救出されるが、湖から妻の頭蓋骨が発見されて彼の犯行が裏付けられ、病室で逮捕される。

その後まもなくリチャードソンはがんで死亡。遺書には「殺人をおかして罪を免れている5人に報いを受けさせるためリストを作った」と書かれていた。フェッツァー、カスティヨ、クロッカー、キャムフォード、そして5人目はベガだった。リチャードソンの部屋にあったナイフは、ベガが自分の情報屋を殺害した凶器だったのだ。


感想

ベガ刑事が……このラストはあんまりだ……。

ベガ刑事はシーズン1から登場している、現役刑事の中ではブラス警部に次ぐ古株。出演エピは多くないけど、シーズン9くらいまではほぼ全シーズン(S7以外)皆勤だったのだ。ここ2年ほど出演がなく、久しぶりに登場したと思ったらこんな真相だったなんて……。ベガ刑事、地味に好きなキャラだったので本当に残念。こんな人ではなかったはずなんだけどなぁ。きっと最後の場面で「実はぬれぎぬで、ベガ刑事は本当は良い人だった」という真相が明かされるんだ! と思っていたら、さらにダメ押しで殺人犯だった過去が明かされてしまった。ひどすぎる。

リチャードソンを演じたマイケル・マッシーは、他のドラマでもよく見かける顔だが、そのたびに死刑囚だったり収監中のカルト教祖だったり連続猟奇殺人犯だったり……そういえば、「CSI:トリロジー」にもワルの役で出ていたのだっけ?

Yoko (yoko221b) 2015-01-15

csi/s12/259_crime_after_crime.txt · Last modified: 2020-04-12 by Yoko