Table of Contents
CSI - Season 12, Episode 10
#261 Genetic Disorder
- 邦題:「神聖なベッドルーム」
- 脚本:Elizabeth Devine
- 監督:Frank Waldeck
- 初回放映:2011-12-14
事件概要
ダン・トラクスラー
家系図を作成する調査業のダン・トラクスラーが顧客の家の寝室で死亡。その顧客とは、検死官アル・ロビンスの妻ジュディだった。発見されたトラクスラーは裸でベッドにおり、キャンドルが灯され音楽が流れていた。ブラスはジュディの不倫中に相手が死亡したものと思い込むが、ジュディは潔白を主張する。
ジュディは、夫への内緒のプレゼントとして家系図を注文して、その日に届けに来てもらっていた。応対している時に娘から電話があり、「子どもが泣き止まない」と言われて20分ほど話している間にいなくなっており、携帯電話で呼んだら寝室で鳴り始めたのだという。ラッセルは中庭を調べ、確かに20分ほどジュディがそこにいたらしいと判断する。
早番の検死官が検死を行い、他殺と判断。枕で鼻と口をふさがれ、窒息死したのだった。
リビングを調べた結果、トラクスラーが持っていたはずのアタッシェケースがなくなっていることがわかる。中には調査資料などが入っていたらしい。また、枕からはトラクスラーの唾液と別の男性のDNA、寝室からは猫のトイレ用の砂が発見される。尿から検出された薬から、甲状腺がんにかかり化学療法を受けている猫が使った物とわかる。
DNAは本人としてはヒットしなかったが、武装強盗で収監中のジミー・デューガンが近い親族であることがわかる。デューガンは、トラクスラーの顧客であるカーラ・スミスの親戚でもあった。カーラは近々結婚する予定で、疎遠になっている親族を探してもらおうとしていたのだった。
ジミーは「父親はずっと行方不明、男の兄弟も息子もいない」と言うが、調べてみると、ジミーの母ユーニスがもうひとり子どもを生んでいることがわかる。だが出生証明書はなく、生んですぐに手放したものと思われた。該当する年齢の子どもを探したところ、病院に置き去りにされていたパトリック・オトゥールの存在が浮上する。オトゥールは「病気の猫」を飼っているらしい。
猫砂が一致し、オトゥールが現場にいたことが明らかになる。オトゥールは、ユーニスが息子ジミーとの間にもうけた子だった。トラクスラーはカーラの調査を行う際にパトリックの存在を知り、家族の存在を伝えた。天涯孤独の身と思っていたパトリックはユーニスに会いに行くが、ユーニスは「お前など生みたくなかった。悪魔の子」と罵る。出生の秘密を知ってショックを受けたパトリックはトラクスラーを恨み、尾行してロビンス家へ行くと、ジュディが庭へ行ったすきに寝室へ行かせ、服を脱がせて殺害。不倫に見せかけたのは、実の息子と関係を持った母親への怒りからだった。
感想
ベガスメンバーの中では珍しく家庭円満という設定だったロビンス先生の自宅で、何と殺人事件が発生。結局ジュディさんは巻き込まれただけだとわかって良かった。しかし来客中だというのに20分も電話して待たせたりしてはいけないなぁ。まぁ、電話していなかったらジュディさんの身も危なかったとのかもしれないけど。
トラクスラーはカーラの依頼で調査をするうちに、行方不明だった親族が他にもいることに気づいてワクワクしたのだろうか。病院に置き去りにされて施設で育った男性が家族と再会して……みたいなドラマを夢見ていたのだとしたら、いささかナイーヴすぎる(悪い意味で)気がするけど。
カーラが探していたのは「母方の祖父」のサミュエル・デューガンで、サミュエルの元妻がユーニス。ジミーは「縁を切った妹がいる」と言っていたが、この「妹」がカーラの母親だったのだろうか。サミュエルは離婚しているので、他の女性との間の娘という可能性もあるが、トラクスラーがパトリックも式に招待してはどうかと考えるくらいだから、やはりユーニスの娘だったのだろう。
トラクスラーも、暴力的で怒鳴ってばかりのユーニスを招待しようとは、さすがに思わなかったようだ。パトリックはまともに暮らしている普通の人だったのだろうが、母親のことを伝える時にもう少しデリケートになっておけば、死ぬこともなかったのではないかと思った。
家系の調査という仕事、グレッグが好きそうだと思ったらやはり。トラクスラーの同僚だったホッピーと話がはずんだ様子。北欧系だというのは、初期シーズンで足にカビを生やされたことからわかっていたけど、そういえば1話でも、ノルウェーかどこかでハンターをしている親戚の話がヒントになっていた。