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CSI - Season 12, Episode 14
#265 Seeing Red
- 邦題:「血の方程式」
- 脚本:Christopher Barbour, Tom Mularz
- 監督:Frank Waldeck
- 初回放映:2012-02-15
事件概要
ウェス・クライボーン、エレナ・ペレス、ヴィッキー・シェルドン
ニックとモーガンが屋台でブリトーを食べようとしている所へ、交通事故が発生。暴走してきた乗用車が広告トラックに突っ込んだのだ。ニックは車を運転していたウェス・クライボーンを救出し、銃創があることに気づく。ウェスは「皆死んでしまう」と口にする。
車の持ち主はウェスではなく、エレナ・ペレスという女性で、行方はわからない。
ウェスは一命をとりとめるが、頭部に銃弾を受け、記憶を失っていた。手には誰かを殴ったような痕跡があり、また血まみれのシャツからはウェス以外の複数の血液が検出される。分析した結果、エレナ・ペレスと弟のフアン、そしてもう一人、身元の分からない女性の血液であるとわかる。
ラッセルは、シアトル時代の部下で、血痕の専門家であるジュールス・フィンレイ(通称フィン)を訪ね、協力してほしいと頼む。
ウェスは一部記憶を取り戻し、「部屋に知らない男と女がいた」と言う。部屋にいた男女のうち2人はエレナとフアン。そしてもうひとりについては「ヴィッキー」という名前だけを思い出す。
ウェスの腹部から摘出した弾は、強盗で使用されたものと一致。そして弾には「ヴィッキー」と思われる女性のDNAも付着していた。つまり、ヴィッキーの身体を貫通してウェスに当たったものと思われる。
さらに調べを進めた結果、「ヴィッキー」はウェスの父親の会社でアシスタントとして働いていたことがわかる。だが職場は2週間前に解雇。どうやら、彼女はウェスの交際相手で、それをめぐり父子の確執があったようだ。エレナはヴィッキーの新しい職場の同僚だった。
エレナ、フアン、ウェスの携帯電話の記録から、3人が商業地区の倉庫にいたことがわかる。その場所へ踏み込んでみると、エレナとヴィッキーの遺体があり、誰かが逃げ去ったような痕跡もあった。靴跡に付着していた物質から車の塗装工場が浮かび、そこで働くフアンが見つかり逮捕される。
フィンは現場とウェスのシャツなどに残る血痕から、事件を再現する。銃はもともとウェスが持ち込んだ物だった。おそらく強盗犯が捨てた銃を、たまたま入手したのだろう。ウェスがエレナの顔面を激しく殴り、フアンが発砲するが、弾はヴィッキーに当たり、貫通してウェスに命中。その後、フアンはもう1度、ウェスの頭部を撃つ。ウェスはエレナの車のキーを拾い逃走したのだ。
フアンはフィンの説を認める。ウェスは自分を振ったヴィッキーに嫌がらせを繰り返しており、さらに贈ったペンダントを取り返そうとした。ヴィッキーは同僚のエレナに相談し、エレナはボディガードとして弟を呼び出す。ウェスは逆上してエレナを殴り、フアンは姉を守ろうとしていたのだった。
事件の真相を知ったウェスは、自分がしたことを信じられない様子で「ヴィッキーを愛していた」と口にする。
感想
キャサリンの後をうめる新キャラ、ジュールス・フィンレイが登場。ラッセル、モーガンに続いて1シーズンで新キャラが3名、それもリードの男女が2人とも交代するというのは、俳優が降板したからとはいえ、ずいぶん思い切った人事刷新だ。ベガスは他のシリーズに比べ、最初から同じメンバーで安定して長く続いてきたが、シーズン8以降はほとんど毎年のように誰かが出たり入ったり。いちばん長く続いているから、ということもあるけど、ずいぶん様変わりしたなぁと思う。
今回のフィンは特別顧問みたいな形で参加したようだが、次回からレギュラーとしてフルタイムで活躍する予定。次からはフィンをまじえて「家族会議」ということになるのだろうか。D.B.との間には何か事情があるようなないような……。D.B.といえば本名が「ディーベンコーン」だったことが判明。画家のリチャード・ディーベンコーンと関係はあるのだろうか(ないような気がする)。
キャサリンの専門も血痕分析だったので、その後任でもあるということになる。まぁ、こういう現場再現、現行メンバーでもやったことがあるような気もするけど……。もうちょっと他メンバーとのやり取りがあっても良さそうな気がしたけど、これはまぁ、今後に期待。