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csi:s13:286_in_vino_veritas

CSI - Season 13, Episode 13

#286 In Vino Veritas

  • 邦題:「ニューヨークからの来訪者」
  • 脚本:Rick Eid
  • 監督:Louis Shaw Milito
  • 初回放映:2013-02-06

事件概要

クリスティーン・ホイットニー、ロナルド・サダト

ラッセルのオフィスに、NY市警CSIのチーフ、マック・テイラーがやって来る。マックの恋人クリスティーンが外食業界のイベントでベガスに来ているので、休暇を取って合流するつもりだという。マックはラッセルとともにクリスティーンの宿泊するホテルを訪ねるが、そこに彼女の姿はなく、扉には血痕が付着し、室内ではガラステーブルが割れ、争ったような形跡があった。ラッセルはすぐにフィンとニックを呼び寄せ、捜査を開始する。

ニックは割れたガラステーブルを調べる途中でダイヤモンドの混入に気づく。ダイヤの製造番号から宝石店の存在が浮上し、そこへ向かったところ、店主のサダトが殺害されていた。金庫が開けられ、遺体のそばにはクリスティーンの携帯電話が残されていた。

金庫の指紋は、ジミー・ボイドのものと判明。ボイドはクリスティーンの店の支配人だが、素行に問題があり、解雇されたはずだった。さらにクリスティーンの携帯電話を調べると、およそ彼女らしくないような内容でサダトを誘惑し、親密に連絡を取り合っていたことがわかる。

その後サダトの車が発見される。トランクには遺体があったがクリスティーンではなく、NY在住のキム・ハセットという女性だった。車に付着した塗料から容疑者が逃走に使った別の車が割り出され、州境の近くでジミー・ボイドが拘束される。ラッセルはボイドの取り調べに敢えてマックをぶつけて反応を見ようとする。ボイドは「ダイヤを渡さないと自分の弟とクリスティーンが殺される」と言いだす。

ジミーは借金の取り立てにあっており、クリスティーンを使ってサダトからダイヤを奪う計画を立てる。サダトはNYに来たおりに、クリスティーンを気に入り「ベガスに店を出さないか」と持ちかけていたという。クリスティーンは断ったが、ジミーはクリスティーンの身柄を弟に預け、ハセットを身代わりに仕立ててベガスへ来た。だが襲撃の際にサダトが発砲し、ハセットは被弾してその後死亡する。そしてNYでは借金取りがしびれを切らしてボイドの弟とクリスティーンを誘拐したので、ダイヤを渡さなければ2人とも殺されてしまうという。

マックはボイドと盗品のダイヤを使ってクリスティーンを取り戻そうとする。ラッセルは「ならば自分も一緒に行こう」と宣言。

ジャック・ダヴァーリ

サラ、グレッグ、モーガン担当。ワイン樽の中から男性の腐乱死体が発見される。身元は不明だったが、タキシードを身に着け、カフスボタンには「JD」のイニシャルがあった。胃の中からはクジラの肉が発見され、クジラの寿司を供していたワイン・オークションに行きつく。主催者のヴォーゲルに「JD」の心当たりを聞いたところ、被害者はワインコレクターのジャック・ダヴァーリと判明。

ダヴァーリは世界に600本しかないというワインの逸品、1936年もののシャトー・ラテールを競売にかけようとしていた。ヴォーゲルによると、ダヴァーリは、シャトー・ラテールを製造したワイナリーのオーナー、マーク・ラテールと言い争いをしていたという。ラテールはワインを買い戻そうとしたが、ダヴァーリはそれを蹴ってオークションに出品したのだという。

マーク・ラテールはヴォーゲル邸に保管されていた36年もののシャトー・ラテールのボトルを叩き割っていると通報され、最後の1本を割ったところで拘束される。ホッジスが分析したところ、ラテールが割った物はすべて偽物。含まれていた放射性同位体から、第二次大戦後の「核の時代」に製造されたものと判明した。ラテールは、偽物が出回っていることを知り、一族の信用を守るために買い戻そうとしていたのだった。ラテール自身にはアリバイがあることが確認される。

ダヴァーリが死ぬ直前に連絡を取ったのは、偽物のラテールを1ケース100万ドルで競り落とした外科医のジョナ・ドレイク。ドレイクは恋人のサマンサとともにワインを飲んですっかり気に入ってしまい、本物だと確信して「もっと売ってほしい」と頼んでいたのだった。

ワイン樽の材料の販売経路を調べたところ、納入先の倉庫が偽ワイン製造所と判明。ダヴァーリは安物のワインにスパイスなどで風味を付けて偽ワインを売りさばいていたのだ。残っていた血痕から、ここがダヴァーリの殺害現場と判明。指紋から、ヴォーゲルの下で働いていたトム・スコーラも偽造の共犯とわかる。

現場で発見された血痕もトムと一致。ダヴァーリの血と混ざっていたので、犯人はトムに間違いないと思われたが、トムにはアリバイがあった。

医療記録を調べたところ、トムは骨髄移植のドナーになったことがあるとわかる。移植された骨髄が血液を作るため、提供された患者の血液も同じDNAを持つことになる。提供を受けたのは妹のサマンサ・スコーラ――ワインを競り落としたドレイクの恋人だった。彼らは3人グループで、トムがヴォーゲル邸に潜入、ダヴァーリが偽物製造、サマンサがカモを誘惑して連れて来る役割を担当していた。しかしサマンサは本気でドレイクを愛してしまい、犯罪はもう止めようと決意した。それでダヴァーリと争いになり、彼を射殺してしまったのだった。


感想

CSI:NYとのクロスオーバーエピソード前編。クリスティーンが拉致された事件の方は、NYのシーズン9「ラスベガスからの追跡者」に続く。

クリスティーンはNYでレストランを経営していて、今回も外食業界のイベントに来る予定だったので、もうひとつのワイン樽の事件と絡むのかな……と思っていたら、関連ゼロで終わってしまった。せっかく関連のある素材だったのに、残念。脚本の執筆が別々だったのかもしれないが。

兄妹で組んで詐欺をはたらき、妹がカモにした相手を本気で愛してしまい……って、これも何だか既視感のある展開だけど、面倒なので調べない。ありがちじゃなくて王道よね!(投げやり気味)


使用楽曲

  • “High Roller” by The Crystal Method(冒頭)
  • “J'adore” by Adele Jacques(ワイン分析)

Yoko (yoko221b) 2020-08-18

csi/s13/286_in_vino_veritas.txt · Last modified: 2024-02-20 by 127.0.0.1