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CSI - Season 14, Episode 11
#306 The Lost Reindeer
- 邦題:「サンタクロースを探して」
- 脚本:Gavin Harris
- 監督:Frank Waldeck
- 初回放映:2013-12-11
事件概要
ブラッド・ファンテ
ライアン・ボナムの邸宅でクリスマスパーティが開かれた翌朝、庭でサンタの扮装をした男性の遺体が発見される。その男性はボナムが経営する会社で働くブラッド・ファンテで、腰を何度も刺されたうえにサンタの橇で轢かれていた。
事件現場となった庭は、ウィンター・ワンダーランド社の仕掛けにより、人工的な「ホワイト・クリスマス」の様相に仕立てられていた。雪の降らないLAで経験を積んできたモーガンはホッジスに応援を頼み、慣れない雪の扱いに苦心する。その途中、2人はボナムの幼い息子ブレイクと言葉を交わす。ブレイクは2年前のクリスマスに母親を亡くしたばかりだった。
ブレイクは「階段の下にトナカイがいた」と言い、ホッジスは夢だろうと言うが、その後ブラッドの顔に付着した繊維から、トナカイの着ぐるみを着た人物に殴られていたことがわかる。それは「ミス・トナカイ」の異名を持つダンサーのレイチェルで、ダンス以上のことを要求されたためブラッドと争いになったとわかる。
ブラッドのアシスタントのラーキンがビデオを撮っていたためレイチェルの供述は裏付けが取れる。さらにビデオ映像を詳しく調べたところ、サンタの衣装を着た人物が途中で入れ替わっていたことがわかる。最初のうち、サンタはウィンター・ワンダーランド社のジェイソン・ウォルトだったが、用事ができたためブラッドと交替したようだ。犯人の狙いはブラッドではなくジェイソンだったのではないかという疑いが生じる。
現場の雪からは、コカインの付着した魚の欠片が発見される。ジェイソンはカツオにコカインを仕込んで密輸し、保冷剤として使用した氷で雪を作っていたのだ。ジェイソンは逮捕されるが、背後関係を調べたところ、兄のゲイリーがやはり薬物犯罪で服役中であることがわかる。ジェイソンは兄に不利な証言をしていたため復讐されたのではないかと思われたが、腎不全で病院に移送されていたゲイリーは「ジェイソンは腎臓の移植に同意してくれていた」と動機を否定する。
ニックはブラッドの致命傷になった傷の大きさに注目。犯人は刺してから刃をひねって傷を大きくしていた。犯人の狙いはゲイリーであり、腎臓移植をさせないためにジェイソンの腰を狙って傷つけた可能性が考えられた。そこでゲイリーが関与した事件を調べたところ、金融機関を襲撃した事件が浮上する。そこはゲイリーが資金洗浄を行っていた所で、犯行に気づいた職員が通報しようとしたために襲われたのだ。犯行は2年前のクリスマスで、従業員のエヴァ・ボナムが巻き添えで殺害されていた。エヴァはライアンの妻でブレイクの母親だった。
ボナムの自宅へ向かうと、ボナムはすでに拉致されてブレイクが残されていた。防犯カメラの映像やブレイクの供述から足取りがわかり、ボナムはヘンダーソンにある倉庫でジェイソンから拷問を受けているところを救出される。
ボナムはジェイソンがゲイリーに腎臓を提供しようとしていることを知り、それを阻止しようとして間違えてブラッドを刺してしまったことを認める。そしてジェイソンに対して「兄とお前を有罪にする証拠を持っている」と嘘を言って時間を稼ごうとしていたのだった。
ブラスはジェイソンの身柄をヘンダーソンの保安官に引き渡すが、護送の際になぜか他の囚人とリストバンドが入れ替わってしまい、ジェイソンは遠く離れた郡へと移送されてしまう。明日行われる予定だった腎臓移植手術には間に合いそうもなかった。
感想
ベガスには珍しいクリスマスエピソード。そして偶然にも、クリスマスシーズンに録画を視聴することができて良かった。「季節もの」エピソードだと、現地で放映する時は良いが、DVDや日本放送だとどうしても季節外れになりがちなので。
雪の上から証拠を採取する方法も、NYの初期にはあったがベガスで見られるとは! シーズン14まで来て「科学捜査」が新鮮に感じられるところは重要だ。
さらには、ホッジスの「せんとくん」コスプレ(違)やブレイクとの会話、シークレットサンタなど、細かい部分にも見どころがあって良かった。フィンにブレスレットを贈ったサンタは誰だったのだろう。やはりニック?(ラストの場面で一緒にいたから)
ジェイソンのリストバンド入れ替えの件は、あれ明らかに故意だと思うのだが、あとで問題になったりしないのだろうか。囚人とはいえ人命が関わることなのだし……。