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csi:s15:318_the_csi_effect

CSI - Season 15, Episode 1

#318 The CSI Effect

  • 邦題:「過去の亡霊」
  • 脚本:Christopher Barbou, Don McGill
  • 監督:Alec Smight
  • 初回放映:2014-09-28

事件概要

ギグ・ハーバー・キラー事件(2009年シアトル)

シアトル時代にラッセルとフィンが担当した連続殺人事件。7人の女子大生が、漁師の使うカギ付きの竿で殺害される。被害者は全員金髪で学業の傍ら売春をするという共通点があった。最後の3名は遺体が持ち去られて発見されておらず、現場には証拠品を示す番号札などが置かれ、犯人による「鑑識作業」が行われていた。

その後、犯人は捜査主任であったラッセルに目を付け、娘マヤへのストーキング行為が始まった。ラッセルは港に係留されたボートが犯人の隠れ家であることを突き止めて中へ踏み込むが、そこへジャレッド・ブリスコが現れ格闘になる。駆け付けたフィンの助けを得て2人はブリスコを逮捕する。

最後の3名は発見されないままだが、ブリスコは犯行を自供し死刑判決が下される。

エミリー・バートソン他

ラッセルたちは変わった「犯罪現場」に呼び出される。そこには大量の血液とカギ付きの竿が残されており、血液の量は命を奪うのに十分だが遺体は残されていない。そして現場には警察が来る前にすでに鑑識作業が行われたかのようにマーカーが置かれ、血痕分析用の糸が張られ、指紋検出用の粉がはたかれていた。それはラッセルが5年前に担当した「ギグ・ハーバー・キラー」の犯罪現場にそっくりな光景だった。

「ギグ・ハーバー・キラー」として逮捕されたジャレッド・ブリスコは、来週にも死刑が執行される予定になっていた。ラッセルはもう一度ブリスコと会って話す必要を感じ、身柄の移送を請求する。

DNA鑑定により、血液の主はシアルの女子大生エミリー・バートソンと判明。フィンはシアトルから訪ねて来た元同僚のダニエル・ショーがエミリーの事件を調べていることを知る。ショーはやはり元刑事のケリー・トーレスとともに私立探偵を営んでおり、エミリーの両親から捜索の依頼を受けていたのだ。ショーは、エミリーの足取りを追ってベガスへ飛んだトーレスが連絡を絶ったことを心配して追いかけて来たという。

エミリーも、一連の「ギグ・ハーバー・キラー」の被害者と同じく金髪の女子大生で、バイト感覚で売春をしていた。そしてトーレスは、コーヒーショップでエミリーの最後の「客」らしき人物と会っていた。監視カメラの映像を手掛かりに、その「客」が触っていた所を調べると、何とジャレッド・ブリスコの中指の指紋と一致する。

ベガスへ移送されたブリスコに確認すると、中指は先端がなくなっていた。「囚人同士のケンカで噛みちぎられたが、奴はそれを誰かに売ったのかも」と言う。

やがてトーレスの車が発見されるが、完璧に清掃されており、証拠は何ひとつ残っていなかった。だがサラは天井に不審な血液の痕跡を発見。形は高速飛沫血痕のようだが、よく見ると1滴ずつ血液を塗りつけたことがわかる。

車に残された捜査資料から、トーレスが面会した相手はマーク・ターナーと判明。大手不動産会社ウィンスロップ・インターナショナルの顧問弁護士だが、ベガス本社へ行くと、そこにはジャレッド・ブリスコにそっくりの男性がいた。CEOのポール・ウィンスロップで、実はブリスコの双子の兄弟だという。生まれてすぐ別々に養子に出され、ウィンスロップは裕福な家庭にもらわれたがブリスコは劣悪な里親環境で育った。ウィンスロップは、ブリスコは妄想に取りつかれて無実の罪を着せられただけだと主張する。

犯人が鑑識作業を施した「犯行現場」に使われたマーカーと糸からは、人間のたんぱく質が検出される。DNAは「ギグ・ハーバー・キラー」の被害者で、まだ遺体が発見されていない3名と一致。また、現場にあった血痕の中には不自然なものがいくつかあり、抜き出してみると星座の双子座の形になることがわかる。ケリーの車にあった偽装血痕も同じ形だった。

現場となった倉庫の持ち主は「カストル・ノベルティーズ」という資材会社で、子会社には「ポルックス」という石油会社があった。双子座の元になった神話の「カストルとポルックス」に符合することから、ポルックス石油を調べに行くと、所在地は砂漠で、遺体を発掘した後のように地面が掘り返されていた。近くには簡易モルグまで設えられ、ミイラ化した女性の遺体が3体並べられている。内臓は取り出されており、糸やマーカーに使用されたと思われた。付着していた土壌の種類から、遺体はそこから掘り出されたのではなく、別の地域に埋められていたことがわかる。

フィンは参考人としてウィンスロップを連行しに向かうが、車に乗り込んだ途端に扉がロックされ閉じ込められてしまう。車内にはC4爆弾が仕掛けられていた。すぐに爆弾処理班が出動し、ラッセルも現場に駆け付ける。そこでラッセルの携帯電話が鳴り何者かが「俺は誰だ?」と問いかける。ラッセルが答えを拒否すると爆弾のタイマーが残り1分に変更されてしまい、ラッセルはついに「お前はギグ・ハーバー・キラーだ」と口にする。爆弾は無事に解除されるが、結果的にラッセルはジャレッド・ブリスコが無実であると認める形になった。

砂漠に置かれていた被害者のうち1名は爪にDNAを残していたが、その持ち主はブリスコではなく身元不明男性であった。弁護士はブリスコの人身保護請求を行う。


感想

新シーズンの開始とともに、新しい連続事件の幕開きとなった。シアトルで発生した「ギグ・ハーバー・キラー」事件(シーズン13のフィナーレで記者が口にしたのが初出のはず)が、ラッセルを追いかけるようにベガスに移動。改めて事情を聞く必要を感じたラッセルは、エクリーの頭越しに交渉してブリスコの身柄を移送。もうこのあたりでハスケル臭が強すぎる感があって、今シーズン大丈夫か? と心配になってしまう。CSIで連続事件が面白かったことってあまりないのだが、まぁ結局大丈夫じゃなかったということなんだろうな……。

この事件にいまいち期待できないもう一つの理由は、それが「シアトル発」であること。ラッセルとフィンが担当した事件で、当時の同僚刑事も現在は私立探偵になってベガスへ来ている。そうなると、ラッセル&フィンの「シアトル組」とそれ以外の「ベガス組」に分かれてしまう感じがして、それがちょっと気に入らない。

フィンといえば男性関係はやっぱり派手な肉食系なのね。前シーズンの女子会以来おとなしくなったので、あれはキャラ変更のためだったのかと思ったけど、違ったみたい。今シーズンも女子会エピがあるので(しかもパワーアプした感じ)どうなることやら。

それから前シーズンフィナーレの「警部の決断」は結局どうなったかというと、ブラス警部は「署を去ることになってもエリーのそばにいる」ことを選択したと、エクリーの台詞だけで説明されていた。面会に行けるよう、刑務所に近い郡に引っ越しでもするのだろうか。個人的には昇進して現場を離れることにして、時々再登場してほしかったな。

2000年から続いたCSIも、このシーズン15でいよいよお別れ。グレッグの新しい髪型に少々の違和感を感じつつも、全18話、頑張って完走しようと思う。


使用楽曲

  • Knock Knock Knock by Spoon(グレッグが証拠を調べる)
  • Come With Me Now by Kongos(最後のラッセルの場面)

Yoko (yoko221b) 2021-02-26

csi/s15/318_the_csi_effect.txt · Last modified: 2024-07-06 by Yoko