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CSI - Season 15, Episode 10
#327 Dead Rails
- 邦題:「カモりカモられ」
- 脚本:Gavin Harris
- 監督:Frank Waldeck
- 初回放映:2014-12-14
事件概要
ジミー・トゥレリ、カルヴィン・テイト
幹線道路で男性が車にはねられて死亡する。足取りをたどってみると、被害者は殴られ、刺されて地中に埋められた後、息を吹き返して地上に出たところを車にはねられたとわかる。運転していたのは美容師のメアリー・ヘイモンドで、一瞬のことで何も見えていなかったと言う。
被害者の氏名はジミー・トゥレリと判明。刑務所から仮釈放になったばかりだった。身体に付着していた粉末や繊維片などから、モーガンは「すべてビリヤードに関連するもの」と思いつく。モーガンは高校時代からビリヤードをプレイしていたと言い、シャンパングラスを使う「トリックショット」の腕前を披露する。
現在ベガスではビリヤード大会が開かれており、トゥレリはその出場者ホーネットの参加費用を負担していた。主催者のマッシーによると、トゥレリは以前「ベガス・レールズ」という店を経営していたが、収監されて店は人手に渡り、現在はそこでバーテンダーをしているという。トゥレリは前日、レールズで「一世一代の大勝負をする」とマッシーに話していた。
サラとモーガンは「ベガス・レールズ」へ向かい、トゥレリが襲われた最初の現場はこの店であると判断。店の写真からカルヴィン・テイトの存在が浮上する。カルヴィンは「トゥレリとの勝負では自分が勝ったが、それだけだ」と関与を否定。カルヴィンの話から、トゥレリが店の経営方針をめぐってマッシーと揉めていたことがわかる。
現在「ベガス・レールズ」のオーナーは正体不明のペーパーカンパニーで、店の運営はマッシーが引き継いでいた。彼女は「ビリヤード業界はジリ貧だから」と、若い美人プレイヤーを集めて風俗店のような経営を行っていたのだ。だがマッシーは事件当日のアリバイがあった。
ビリヤード台には、球が転がった跡のような血痕が付着していた。モーガンは球に塗料を付けて血痕の再現を試みるが、通常の玉では同じ痕跡ができなかった。
一方、トゥレリの所持していたカードキーから自宅が判明し、部屋を調べてみると、カルヴィンの妻ゾーイがそこにいた痕跡が発見される。ゾーイは夫のカルヴィンとともに、カモを見つけては勝負に誘い込むという詐欺行為を繰り返していた。かつての雇用主であったトゥレリはカルヴィンのDVからゾーイを守るために自分の部屋に泊めたのだという。
グレッグらはもう一度カルヴィンから話を聞こうとするが、自宅へ向かうとカルヴィンは額を撃たれて死亡していた。カルヴィンの帽子にはメモリカードが隠されており、ゾーイと「カモ」たちの隠し撮り写真が保存されていた。ゾーイは誰か別の人物と組んで恐喝を行っており、それに気づいて加わろうとしたカルヴィンが殺害されたものと思われた。
モーガンはようやく、血痕の謎にたどり着く。血痕パターンを再現できなかったのは、使われたのが通常の弾ではなく氷だったためだ。氷の球は転がりながら徐々に小さくなり、ポケットに落ちた後、溶けてなくなってしまったのだ。球が落ちたポケットからDNAを採取して照合した結果、そこにいたのは道路でトゥレリを引き殺した美容師のヘイモンドであると判明。
「ベガス・レールズ」のオーナーの正体はヘイモンドだった。彼女は「ベガス・レールズ」を風俗店に変えてマッシーに運営させ、その一方でゾーイと組んで恐喝もはたらいていた。DNAなどの証拠とともに「ゾーイがすべて自供した」というクロフォードの嘘にだまされ、ヘイモンドは罪を認める。トゥレリに通報されそうになったので首を刺し、砂漠に埋めた後、車で帰ろうとしたところを、息を吹き返した彼を見つけて車でとどめをさしたのだった。
感想
前シーズンのチェスに続く「隠された特技」はモーガンのビリヤード。
関係者を一巡して事情を説明し終わったところで真犯人登場――というパターン自体はよくあるのだが、冒頭に登場した美容師さんが黒幕だったというのは少々唐突すぎる。あまりにもタイミングがすごすぎない?
ビリヤードに明るいモーガンが終始リードする形でストーリーが進み、事件が解決したところでホッジスをビリヤードに誘う。ホッジスは「カモにされるから」とか何とか言ってモーガンにハンデを付けさせてOKし、おもむろにキューを構えたかと思うと見事なショットを決める。カモられたのはモーガンの方だったか。
モーガンはこの後、当分GCMSの掃除を引き受けることになりそうだ。どの程度面倒なことなのかわからないけど。