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csi:s15:328_angle_of_attack

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CSI - Season 15, Episode 11

#328 Angle of Attack

  • 邦題:「ムササビ人間」
  • 脚本:M. Scott Veach
  • 監督:Kevin Bray
  • 初回放映:2014-12-21

事件概要

ブラッドリー・ウィークス、ロバート・ホランド、ジャック・フェリス

会計士ブラッドリー・ウィークスの遺体が路上で発見される。一見するとひき逃げのようだが、路上に残る痕跡から、空から落下したものらしいと判明。オフィスビルの30階にある勤務先はガラスが2箇所割られて物が散乱し、嵐の後のようになっていた。空を飛んできた何かがガラスを突き破り、ウィークスの身体をさらって向かい側の窓から飛び去ったものと思われた。

室内に残されたガラスを組み立ててみると、ぶつかった何かはロケット弾にしては大きい。また、ガラスを突き破るために必要なエネルギー等を試算して、その「何か」が落下した方角を調べてみたところ、大破したタクシーの中でウィングスーツの残骸とひどく損傷した別人の遺体が発見される。つまりぶつかった「何か」は人間だったのだ。

もう一人の人物は、空軍パイロットのロバート・ホランド大尉と判明。ラッセルは上官のミルズ少佐と妻のアマンダから事情を聞く。ホランドはウィングスーツを開発しているTRPエアロノティックスという民間企業に出向し、テストパイロットを務めていた。当日は非番のはずだったので、ミルズはホランドがプロトタイプのスーツを盗んでスリルを味わっていたのではないかと言う。アマンダは反発し、軍が給付金を払いたくないためにホランドに責任を押し付けているのではないかと疑う。

ウィングスーツには予備のパラシュートが装備され、急激に降下するとパラシュートが開くはずだったが、ニックとグレッグが調べた結果、パラシュートは開かないように細工されていた。つまり、これは事故ではなく殺人ということになる。

ニックはクローフォード刑事とともにTRPを訪ね、同僚のフェリス大尉に同行を求めて事情を聞こうとするが、大尉は途中で発作を起こして急死する。

検死の結果、フェリス大尉の脳にはHACE(高地脳浮腫)の兆候が見られた。これは急上昇を繰り返すパイロットに多くみられるもので、ホランドの遺体にも同じ兆候があった。だがその後の調べで、フェリスは強力な利尿剤を摂取していたことがわかる。これは体内のナトリウムバランスを崩し、パイロットには致命的となり得る。利尿剤を処方された記録はないため、何者かに投与された――つまり殺害されたものと思われた。

TRPはウィングスーツの開発「イカロス計画」に力を入れ、CEOのクローディア・メイソンはパイロットたちに無茶な訓練をさせ、優れた結果を出した者にはボーナスを支給していた。令状を取り、ウィングスーツに装備されていた記録装置(飛行機のブラックボックスのようなもの)のデータを解析したところ、ホランドは飛び立った時点ですでに死亡していたことがわかる。

ホランドがどこから飛び立ったかを逆算して割り出したところ、起点になったのはTRPが所有し、メイソンが宿として使っていたマンションだったと判明。メイソンはベースジャンプの訓練のため、ホランドに便宜をはかってマンションを使わせていたようだ。ホランドはHACEを患っていたため、飛ぶ前にメイソンと浮気を楽しもうとして発作を起こした可能性がある。

部屋を調べた結果、大量の血痕を拭き取った痕跡とともに、ホランドがそこで性交渉を持っていた形跡が発見される。相手はメイソンかと思いきや、実は上官のミルズ少佐だった。

ミルズとホランドは秘密の関係を保っていたが、ホランドから「妻を愛しているから」と別れ話を切り出され、思わず殴り殺してしまった。パニックになり、ウィングスーツでホランドの遺体を飛ばし、さらにホランドの親友だったフェリスも「自分たちのことを知っているかも」と思い殺害したのだった。


感想

前シーズンの「ブラックボックス」に続く、ハイテク技術に関して軍の機密が……って、最近こんな書き出しばっかり。前シーズンのとか、前回に引き続いてとか。ハイテク軍事技術を扱いながら、動機の面は割と古典的な痴情のもつれ――という対比も、最近見たような気がする。別に同じネタばかりでつまらんという意味ではないので念のため。シーズンを重ねてくると、ある程度はしょうがない。それに、ギグ・ハーバー・キラーのストーリーアークよりこういう単発事件の方がやっぱり面白いし。

フェリス大尉は別に何も気づいていなかった様子だし、仮に知っていたとしても親友ホランドの秘密は守ったのではないかという気がする(何となくだけど)。巻き添えにされたのは気の毒と言うしかない

巻き添えといえば、会計士ウィークスの身体がどこから飛んできた? という謎をもう少し引っ張っても良かったのではないだろうか。こちらは完全に無関係で、もらい事故というか不運すぎる被害者で、作中での扱いが軽いのが余計にお気の毒。TRPが経理面で不正をしていて、それを調べていたのがウィークスだった! くらいのウルトラCがあっても良かったかも。それでも前回の美容師より無理がなかったと思う。

Yoko (yoko221b) 2024-07-05

csi/s15/328_angle_of_attack.1720168212.txt.gz · Last modified: 2024-07-05 by Yoko