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csi:s15:329_dead_woods

CSI - Season 15, Episode 12

#329 Dead Woods

  • 邦題:「記憶の森」
  • 脚本:Treena Hancock, Melissa R. Byer
  • 監督:Phil Conserva
  • 初回放映:2014-12-28

事件概要

氏名不詳男性

治安の悪いアルファベット地区にやって来た若いカップルが強盗に襲われる。男性の方が強盗ともみ合ううちに銃が発射され、強盗が死亡する。男性は逃走するが、後に逮捕される。もう一人の少女はその場に呆然と座り込み、やって来た警官に対し「サラ・サイドルと話したい」と言う。少女は10年前にサラが担当した事件で、ただ一人生き残ったアビー・フィッシャーで、事件後もずっとサラと連絡を取り合っていた。

フィッシャー一家殺害

10年前、キャンプ場のテントの中で一家4人が死傷する事件が発生。両親と長女のハンナは死亡が確認され、5歳だった次女のアビーだけは命をとりとめたものの、事件のことは何も覚えていなかった。現場の状況から、父親のバリーが妻のキャシーを殺し、義理の娘(キャシーの連れ子)ハンナと実の娘アビーを撃ち、最後に拳銃で自殺した一家心中と判断されていた。

アビーは強盗事件がきっかけで「事件の時も同じような臭いがして、あごひげのある男が自分を寝袋に入れた」ことを思い出す。バリーはひげを生やしていなかったので、他に犯人がいたというのだ。分析の結果、アビーの嗅いだ「灯油のような臭い」は銃のクリーナーではないかと思われたが、事件当時そのような物質は現場付近になかったはず。

サラの話を聞き、ラッセルは検死結果の再検討を許可する。バリーは自殺したという判断を肯定したロビンスは不快感を示したものの、遺体を掘り起こして再検査することに同意する。

代謝物を改めて調べた結果、当初は想定されていなかった物質が検出され、バリーは撃たれた時に睡眠剤を摂取していたはずだとわかる。これにより再捜査が正式に始まり、アビーと親密なサラではなくモーガンとフィンが証拠の再検討を行うことになった。

一家のテントを組み立て直して調べた結果、一家以外の指紋と動物の血痕が検出される。指紋は性犯罪の前歴を持つフォーゲルのもので、しかもDNAを照合すると、彼はハンナの実父だった。

フォーゲルは、娘に会いたくてフィッシャー家を訪ね、寝袋に触ったことは認めたが、事件当時は母親と一緒にいたと主張し、犯行を否定。母親はすでに死去して裏付けは取れないが、犯行を裏付ける証拠もなかった。

そこで、サラとグレッグは現場になったキャンプ場に当時のテントを再現し、アビーの記憶を呼び覚まそうとする。アビーは、男が着ていた服に「大きな角のある動物」のワッペンがあったことを思い出す。テントにあった動物の血がエルク(大型のシカ)のものであったことと合わせて、狩猟クラブのメンバーだったのではないかという可能性が浮上する。

エルクのワッペンを使用している狩猟グループを探し、サラとモーガンは会長のランディ・プルートに会員名簿を提出させる。アビーはその中からドナルド・レイスを特定する。

だがレイスの自宅に向かうと、彼は車の中で頭部を撃たれて死亡していた。手に銃を持っており、一見すると自殺だが、状況をよく見ると自殺。銃を分析した結果、剥製の作成に使用する専用の樹脂が検出される。狩猟クラブに動物の剥製を飾っていたのは、会長のプルートだった。

プルートは調べに対し、10年前にレイスとともにフィッシャー夫妻に出会ったことを認めた。2人がキャンプ場へ行く道を聞きに来た時に、レイスがキャシーに目を付けたという。そこで自分たちもキャンプに来たことにして夫に薬を飲ませ、妻を襲うつもりだったが、そこで娘がいたことに気づいて殺してしまった。プルートは「レイスが一家を撃ち、自分は娘たちを寝袋に入れた」と主張するが、その供述はアビーの記憶と矛盾する。実はプルートの方が主犯で、口封じのためにレイスを殺害したのだった。


感想

10年前にサラが担当した事件が再捜査されることになる。10年前といえばシーズン5の頃。ちょうどこの頃だったよね……サラの家がDV家庭で、実は悲惨な生い立ちだったとわかったのは(13話「人形の牢獄」)。サラが主役になるエピソードに陰鬱なトーンの作品が目立つようになるのも、この頃からだったような気がする。これはもしかすると、フィッシャー家の事件を担当したせいで過去がフラッシュバックしてトラウマ発動しちゃったのだろうか? なーんて後付けの解釈をしてみたくなる。

サラの母親が夫を刺殺した後どうなったのか――は、「人形の牢獄」以降、何度か思い出したように「チラ見せ」されてきた。母親は夫からDVを受けて飲酒にはしって精神を病み、夫を殺害した後は病院に収容されているという設定で、シーズン13の「孤独な誕生日」では本人が登場する。それ以前のシーズンでは、サラが母親の裁判記録を調べている場面もあったが、それらがストーリーアークとしてつながっているかというと、それ程でもなかった。

今回いよいよ真相がわかるのか!? と思ったら、今回もやはりチラ見せで終わってしまった感がある。これが最終シーズンで、しかも全18話の中での12話目だから、もうこれ以上の進展はないだろう。このまま終ってしまうのかぁ……。まぁでも、見たいかと言われると、正直要らんわ。


使用楽曲

  • Aliaa by Kaleida(犯罪現場の再現)
  • Memento by Cinephile(グレッグが匂いを分析)

Yoko (yoko221b) 2024-07-06

csi/s15/329_dead_woods.txt · Last modified: 2024-07-06 by Yoko