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CSI - Season 15, Episode 13
#330 The Greater Good
- 邦題:「放たれた双子」
- 脚本:Christopher Barbour
- 監督:Alec Smight
- 初回放映:2015-01-04
事件概要
ギグ・ハーパー・キラー事件(続)
ギグ・ハーバー・キラーとして収監されていたジャレッド・ブリスコは、DNAが不一致であったことから再審が行われ、釈放が決定される。ウィンスロップはブリスコを連れてシアトルから戻って来る。
ギグ・ハーバー・キラーが残した鑑識用の糸を分析していたホッジスは、家畜の臓器から楽器の弦を作るのと同じ技術が使われていることを突き止める。その技術を持つ職人は数名しかいなかったが、その中にミズ・ホテルでフィンに射殺されたトランス女性の顔写真があった。氏名はレベッカ・ローウェル。モーガンとホッジスはレベッカの自宅へ向かい、寝室で腐乱した女性の遺体を発見。部屋にはバイオリンが置かれ、「ギグ・ハーバー・キラー事件」に関する報道記事などがぎっしり貼られていた。部屋にあった冷凍庫からはバラバラにされた人体のパーツも発見される。腐乱した遺体はレベッカの姉妹だった。
ラッセルの娘マヤは夫の海外出張中ベガスに滞在していたが、「夫も娘も帰って来るから」と、シアトルの自宅へ帰ることにする。ラッセルはウィンスロップかその共犯者が来ることを予測して厳重な監視体制をしいていた。だが監視していた警官はニセの通報でおびき出され、その直後ダニエル・ショーが「空港まで送る」と言ってマヤを迎えに来る。
バラバラの人体パーツはベガスで殺害された女性たちのものと判明。さらにローウェルの部屋で発見された指紋から、ダニエル・ショーが共犯者であることがわかる。報告を受けたラッセルは、すでに隠しマイクでマヤとショーの会話を聞いていた。マヤはすべて承知で、自ら囮になることを承諾したのだった。だがショーは予め会話を録音したレコーダーを仕込んでラッセルを出し抜き、マヤを連れ去る。追跡していたニックとグレッグは周辺を調べ、マヤが残して行った手がかりを見つけ出す。
凍結した人体パーツを調べていたモーガンは、ハエと甲虫が付着していることを不審に思う。この2種は天敵同士で通常は同時に寄って来ないはずだ。モーガンは、この人体パーツが何度か移動され、凍ったり溶けたりを繰り返していたのだろうと推測する。さらにキクイムシの発生が手がかりとなり、地域が絞り込まれる。
ローウェルの部屋には床下にフラッシュメモリーが隠されており、そこから「マダム・アクエリアス」という売春デートクラブの存在が判明。このクラブが「ギグ・ハーバー・キラー」の被害者たちとの接点と思われた。VIP顧客としてウィンスロップの名前、そして「友達」(賄賂を受け取っていた判事や警官)の中にショーの名前があった。
ショーの指紋はローウェルの部屋のあちこちで検出されていたが、冷凍庫や事件記事には付着していなかった。フィンは車内での会話と部屋にあったバイオリンから、ショーに娘がいることを知る。バイオリンは子ども用サイズで、採取された女性のDNAは、部屋で死んでいたレベッカの姉妹とダニエル・ショーとの親子関係を示していた。ショーは娘を誘拐され、従わされていた可能性がある。
マヤが残した手がかりとタイヤ痕から車種がわかり、防犯カメラの映像などから2人の乗った車が発見される。その頃ショーはマヤと引き換えに娘のエイミーを取り戻していた。そして隠し持っていた銃で双子に対抗し、娘とマヤを逃がそうとする。格闘の末ショーはブリスコを殺害するが、背後からウィンスロップに撃たれてしまう。そこにマヤが飛び掛かり、ウィンスロップを制圧。
警官隊が到着してマヤとエイミーを保護する。ショーはまだ息があり、病院に搬送される。ブリスコは死亡が確認されるが、ウィンスロップの姿は消えていた。
感想
娘を囮に使うという苦渋の決断を下す父。娘を拉致されているもう一人の父。追跡をまかれてしまうニックとグレッグ――もうこのあたりでシーズン13「地獄の9つの円」と被りすぎ。え、ということは黒幕はエイミー!!??(違)
エイミーは13歳なので、ギグ・ハーバー・キラーの事件が起きる何年も前に生まれている。ショーはその頃からデートクラブに関わっていたのだろうか。ウィンスロップはいつ、どういう事情で関わり始めたのか。シアトルの被害者たちも、このクラブのシアトル支部(あるのか?)で働いていたのか。そして何より双子の出生の秘密は? 父親は? 事件の全貌がまだつかめない感じ。フィナーレですべて明らかになるのだろうか。でもあまり期待しないでおこうかな……。
囮にされつつも終始冷静さを保ち、終盤で大活躍のマヤ。実はマヤも元警官とかいう経歴があったりしない?