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csi_miami:s01:013_bunk

CSI: Miami - Season 1, Episode 13

#13 Bunk

  • 邦題:「死の料理人」
  • 脚本:Elizabeth Devine
  • 監督:Charlie Correll
  • 初回放映:2003-01-27

For me it is about the victims. Especially the ones who die too young, too soon.

事件概要

麻薬密造工場事件

ホレイショ、スピードル、セビリア刑事担当。猫を追って空き家に入った男性が、有毒ガスを吸って死亡。ホレイショとスピードルは防護服で中に入り、汚染物質を除去。致死量をはるかに超える硝酸があった。麻薬を製造した薬品残渣に日光があたり、有毒ガスが発生したものと思われた。

回収した薬品から導かれたのは「エクスタシー」に似た構成の未知の薬品だった。おそらく、生成過程の途中で偶然にできたもので、成分が少し異なるため麻薬規制法の対象外となる。現場にあったラテックスの手袋には、グレゴリー・キンブルという男の指紋があった。キンブルはその家にはパーティーのはしご中に寄っただけだと主張するが、彼の服には空き家にあったものと同じ薬品の残渣があった。だが州検事の横やりが入りキンブルは釈放される。キンブルが薬を作っていたとしても、それはフロリダ州の規制物質ではないからと理由からだった。

その家の持ち主はダイヤモンド・サンという不動産会社で、ウェルモントはじめ数名の医者が共同で経営していた。その家は空き家で管理を怠っていたので誰が何をしたか知らないと言う。同社の所有する不動産は全部で12軒。いずれも治安の悪い地域にあり、キンブルが他の家に薬品を運び込んでいることもわかる。

さらに、エクスタシーの過剰摂取で19歳の若者が死亡したという報が入る。被害者の胃には未消化の錠剤があり、それにはウェルモントの会社のロゴマークが刻印されていた。ホレイショらはまずキンブルを逮捕しに行くが、彼はすでに車の中で殺されていた。座席の熱反応から、犯人が隣に座っていたことがわかる。犯人のいたシートには、熱吸収を妨げている四角い跡が発見される。それは、ウェルモントが腫瘍を摘出した箇所のガーゼの跡だった。

ウェルモントは殺害を否定し、捜査には積極的に協力すると言って自分のナイフを提出する。血痕はなかったが、そのナイフをあらゆる角度から撮影してキンブルの傷口と比べてみると、ナイフのヒルトの部分が傷口と完全に一致した。事件は解決したが、犠牲者が絶えないことがホレイショの心に重くのしかかっていた。ホレイショはひとり、レイモンドの墓前にたたずむ――。

ベティ・ローゼン事件

カリー、デルコ担当。老人村で妹と住んでいた81歳のベティ・ローゼンが惨殺されていた。死因は頭部の強打、部屋は血の海だった。抗凝血薬を服用していたため血が固まらず、大量に出血して死に至った。脳には後期アルツハイマーの形跡。性交渉の形跡はあったが、高齢者はレイプの判断が難しい。また相手は無精子症。

カリーとデルコはベティの周辺事情を聞くが、男や財産をめぐる噂が飛び交うばかりだった。返り血を浴びた者が誰も見つからない。部屋の血だまりの中で見つかった書類は遺産に関するものだったが、その恩恵を受けるのは妹のパールで、事件の夜は外出していた。

二人は再び現場に戻り、糸を張ってベティの位置と血の飛び方を検証。血の飛沫は部屋全体に飛び散っており、他に誰もいなかったことがわかる(誰かがいれば、その人の背後に血が飛ばないはず)。転んで頭を打ち失血死した事故だったのだ。


感想

スピードルの服を見て「彼女の家に泊まったな」と鋭い観察眼を発揮するホレイショ。スピードルは後の方にいて、Hは振り向いてもいないのに、なぜわかったの? 何か鏡のような物があったのか、それともあわてて出勤してくるところをこっそり見ていたのか。

いちおう法に触れない薬品とはいえ、最初はエクスタシーを作るつもりだったのなら、何でわざわざ錠剤にロゴマークなんか刻印したのだろう。人を刺した後のナイフは、血液反応が完全に残らないほどきれいに洗えるものなのか。ヒルト部分の跡というのは、同じメーカーの同じ型のナイフならどれでも一致するんじゃないのか(それともハンドメイドの特注品?)。そのへんがちと疑問だった。

だが、その疑問よりレイモンドの存在がだんだん大きくなってきたことの方が、このエピでは印象に残った。

Yoko (yoko221b) 2006-04-02

csi_miami/s01/013_bunk.txt · Last modified: 2020-02-18 by Yoko