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CSI: Miami - Season 1, Episode 18
#18 Dispo Day
- 邦題:「ネディアー・キーレの正体」
- 脚本:Elizabeth Devine, Ildy Modrovich, Laurence Walsh
- 監督:David Grossman
- 初回放映:2003-03-10
You got to believe me. These things happen. You didn't do anything wrong. You're a good man.
事件概要
コカイン強奪事件
証拠品を焼却炉へ運搬する途中の輸送車が襲撃され、証拠品の麻薬が輸送車ごと奪われた。警官とSWATが射殺され、同乗していたホレイショとスピードルも銃撃戦に巻き込まれる。ホレイショはリポーターのエンリケに邪魔され、彼を現場から締め出す。その後、輸送車は港で発見され、コカインだけが持ち去られた。現場には血痕があり、犯人が負傷していることがわかる。
カリーは現場を検証し、スピードルが銃を撃っていないことに気づいた。スピードルの銃は弾詰まりを起こしていたのだ。また、証拠品の輸送ルートの情報が漏れていたことから、CSIは内部監査課の質問を受ける。デルコ、スピードル、カリーが順番にポリグラフにかけられることになった。
輸送車の襲撃は、まず母子連れの乗った乗用車と霊柩車がぶつかって輸送車を足止めし、霊柩車に隠れていた犯人グループがいっせいに銃撃するという手口で行われた。霊柩車は盗まれたもの。乗用車に乗っていたのは母子連れを装った保険金詐欺師で、彼女リン・マーテルは金をもらってわざと霊柩車にぶつけていた。
ホレイショはリンからサントーヤ医師の名を聞いて会いに行く。銃で撃たれた患者を報告しなかったために免許停止になった医師だった。貧しい患者は治療費も取らずに診察している医師で、今回の犯人も手当てしていた。診察室からは使われた銃弾が発見される。医師は、彼らが「ハイアリアへ行く」と言った言葉を聞いていた。ホレイショらはそこへ向かい、負傷した犯人レスター・キャシディを発見。彼は「ネディア・キーレ」という黒幕の名を言い残す。
遺留品のDNAは、前科のあるシーザー・ルビオとマイク・トゥーリーと判明。彼らは同じ刑務所に収監されており、運転手、狙撃手、爆弾犯、麻薬売人、作戦担当のドリームチームを結成したのだ。それに買い手のネディア・キーレが加われば完璧だ。
カリーは弾道から銃撃戦の様子を復元。道の反対側の離れた場所から撃たれた弾があることに気づき、トリップ刑事とともにその場所へ向かう。そこはトマッシという男の経営する石材と大理石の店だった。弾丸は店の大理石の中から回収された。
カリーは戻ってからポリグラフの検査を受ける。波形に異常を感じた検査係が尿検査を命じ、尿からはコカインが検出される。大理石から銃弾を掘り出した時に、粉末になったコカインを吸い込んだのだ。トマッシはコカインを樹脂に混ぜて固め、石とともに保管していた。粉末の中から、CSIの証拠品梱包テープの切れ端が発見される。
ホレイショは、ネディア・キーレ(Nedir Kire)の名がエリック・ライデン(Erik Riden)を逆から読んだ名であることに気づく。検索してみると、ウェーラー大学の記事がヒット。写真をズームすると、なんとレポーターのエンリケだった。事件をレポートするエンリケのシャツの写真を拡大すると、火薬のすすがついていた。エンリケは焼却炉の経営者から情報を得て一連の事件を計画した。レポートが全米に流されて名声を得ることが目的だったという。エンリケは逮捕され、その映像は望みどおり全米に放送された。
スピードルは銃の弾詰まりの件をホレイショに報告。ホレイショは、警官の死はそのせいではない、気にするなと言い、スピードルに「誕生日のプレゼント」を手渡す。それは銃の手入れキットだった。
証拠品はあらためて焼却所に運ばれて処分された。ホレイショはその様子をじっと見守る。
感想
エピソードはとても面白かった。冒頭からライブ銃撃戦、銃を撃ちまくるホレイショ、撃たれたスピードルに駆け寄り “Rescue!” と叫ぶホレイショ、知らないうちにコカインでハイになってしまったカリー、スピードルに渡された誕生日のプレゼント。そしてラストは焼却される証拠を見守るホレイショ。相変わらずポーズを決めて焼却を見届けなければならない理由は不明だが、このシーンの音楽は良かったなー。
というわけで、アクションドラマとしては堪能したのだが、「これはCSIなのか?」という点ではいささか疑問がなきにしもあらず。現場で何が起きたのか? はリアルタイムで全員が知っているし、逃亡した犯人を追うのも、証拠よりリンや医師の証言からって感じだし。
さらに、黒幕がレポーターだった……というのも、ちと無理があるような。何となく、他に適当な登場人物がいなかったので無理に犯人役を割り振った、という感じがするな~。
でもまぁ、ごちゃごちゃ言わずに楽しめる話ではあるんだな。ホレイショはラボで似合わない白衣を着て分析しているより、外で銃撃戦やってる方が似合っているような気がする。レイモンドの話も少しずつ明らかになってきたし。
— Yoko (yoko221b) 2006-04-17