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CSI: Miami - Season 1, Episode 23
#23 Freaks & Tweaks
- 邦題:「覆面捜査官の真実」
- 脚本:Elizabeth Devine, John Haynes
- 監督:Deran Sarafian
- 初回放映:2003-05-12
Truth is … nobody really knows anyone.
事件概要
ダーウィン・キャプショー殺害事件
ホレイショ、スピードル、デルコ、トリップ刑事担当。若い男がテープで縛られて殺されているのが発見された。麻薬でハイになり、口論した末の殺害と思われた。ホレイショ、デルコ、スピードルが中へ入るが、ホレイショは2階で異常に気づく。ガソリンのタンクと爆弾のスイッチに気づいたホレイショは、すぐに退避するよう叫ぶ。直後に大爆発。
被害者は、その家の借り主ダーウィン・キャプショーだった。ダーウィンが以前逮捕された時の仲間、トミー・リー・ハーキンズを連行して調べると、トミーはダーウィンと一緒にいたことを認めた。ダーウィンを殴ったのは「チャズ」という男だと言う。チャズがバンジョーを弾き、ダーウィンがそれをけなしたためけんかになった。チャズはトミーにテープでダーウィンを縛らせ、プールキューで何度も殴打した。また、チャズは若い女性を連れていたと言う。
焼け焦げた紙片を補強して赤外線で見ると「チャズ」の名と携帯電話の番号が読み取れた。ホレイショらはGPSで場所を探してチャズを逮捕。チャズはホレイショの弟レイモンドを知っていた。さらに、犬小屋に閉じ込められていた女性スージーを発見。チャズの家からは、「ティンマン」について書かれたノートもあった。「ティンマン」は麻薬中毒者を表す隠語だが、ホレイショはそれが弟レイモンドのことであると気づく。
スージーは、証人保護プログラムを受けることと引き換えに、チャズによる監禁と殺人を証言することを承諾。
チャズの車の中には、使い捨てカメラとダーウィンを縛ったテープがあった。テープは端が切られていて照合はできなかったが、側面にチャズの名前が書かれており、それと同じインクがダーウィンを縛ったテープからも検出された。チャズは逮捕される。だが、チャズに「復讐してやる」と書いたメモがスージーから届き、彼女の証言が信用される可能性が低くなった。
使い捨てカメラは、爆弾の起爆装置を作る材料だった。現場で箱を持ち上げると自動的に起爆スイッチが入る仕掛けを、カメラの蓄電池とギターの弦を使って作成したのだ。ホレイショは、現場に入った警察官の殺害未遂でチャズを逮捕。チャズはレイモンドのことを口にしてホレイショを挑発する。
証言はしなかったものの、結局スージーはプログラムを受けることになった。「ティンマン」は麻薬をやっていなかったと言って去って行くスージー。そしてホレイショは、「ティンマン」のことを書いたチャズのノートを読む。ティンマンは質問ばかりする。いつか殺されるだろうが、その前にヤクで死ぬだろう――。
デニス・ハーモン殺害事件
カリー、ヘイゲン刑事担当。コンビニへ買い物に来た男性客が、車の中で射殺されていた。強盗を装っていたが、心臓に一発撃っていることから、カリーは顔見知りの犯行を疑う。財布は近くのゴミ箱に捨てられていた。現場には薬きょうが2つ落ちており、1つは不発だったことから、指紋の採取が期待できた。カリーはミラーに映る顔を見て、被害者がデニス・ハーモンであることを知る。デニスは歯科医、妻のジュリーは眼科医で、ともにアレックスの親友だった。
薬きょうの指紋は、港の警備員ブラッド・ケナーのものだった。ブラッドは、犯行に使ったのはジュリー・ハーモンの銃だと言う。ブラッドはジュリーの診察を受け、彼女と恋に落ち、銃を渡され殺害を頼まれたのだと供述する。話を聞き、アレックスは他の検死官と事件の担当を代わることにした。
デニスの瞳孔は不自然に拡大していたが、それは点眼薬のせいだった。ジュリーは、自分が処方したと認めた。本来は瞳孔を拡大させて、眼球筋を観察するための薬だが、動脈を拡張するため偏頭痛にも効果があった。だが点薬すると目がかすむため、ブラッドが近づいて来ることに気づかなかったのだ。ジュリーの疑いは深まったが、逮捕できるだけの決定的な証拠はなかった。だが、ジュリーが隠れて浮気をしていたことや、子どもたちまで危険に晒したことに、アレックスは激しく怒る。
感想
結局レイモンドは、覆面捜査官として麻薬常習者の中で潜入捜査しているうちに、自分自身も麻薬におぼれていった、ということなのかな……。でも何だかまだ裏がありそうな気がする。イェリーナのこともあるし、レイモンド問題は次シーズン以降に持ち越しそう。
今回ホレイショはもうこれ以上ないくらいホレイショらしい。爆弾に気づくところも、スージーに優しくするところも。そして自分を挑発するチャズにつかみかかるホレイショ。警部補として取調中の被疑者に暴力を振るってはいけないことは十分わかっているが、しかし、弟を侮辱されて自分から手を放すこともできない。だからトリップが割って入らねばならないんだよね。他にも焼け焦げた紙の分析など、CSIっぽいところが(ぽいって何だよ、本物のCSIなのに)あって、見ごたえのある回であったと思う。
— Yoko (yoko221b) 2006-05-11