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csi_miami:s02:033_bait

CSI: Miami - Season 2, Episode 9

#33 Bait

  • 邦題:「破滅への誘い」
  • 脚本:Shane Brennan, Steven Maeda
  • 監督:Deran Sarafian
  • 初回放映:2003-11-24

つまりもう一匹サメがいるわけだな……人間ザメだ。

事件概要

シンディ・カスティアーノ殺害事件

マリーナで、救命具につかまっていた女性がサメに襲われて死亡。銃で撃たれて海に落ちたため、血の匂いをかぎつけたサメがマリーナまで入って来たのだ。腹部は一部かじられてなくなっていたが、精液が検出された。

被害者は隠しマイクを身につけていた。マイクの性能から購入者を絞り込んだ結果、被害者は私立探偵ブルーノ・ゴメスに雇われていたシンディ・カスティアーノと判明。浮気を調査するためにわざと調査対象を誘惑させる役だった。

被害者の車が、ホテルの駐車場でボロボロになって発見される。そのホテルの最上階にはバーがあり、被害者はバーのすぐ下の部屋(無線の届く距離)に部屋をとっていた。車に落書きした塗料の指紋は、被害者を恨んでいた男のものだったが、精液のDNAは不一致でアリバイもあった。

ホテルの部屋には、荒らされた跡、血痕、テープの残骸。キーカードの指紋を調べると、何とトリップ刑事と一致した。トリップの指紋があったのはキーカードだけで、部屋の他の場所にはなかった。デルコはホレイショに報告する前に、まずトリップに確認する。探偵事務所から押収した顧客リストには、トリップの名があった。トリップはシンディから誘惑されていたが、断っていた。DNAは不一致だった。

テープの残骸からは、被害者の「お願い、やめてベ……」という声だけがかろうじて復元できた。

顧客リストからマシュー・ワーナーが浮上。シンディの調査の後、離婚訴訟を起こされ住所不定。だが、彼の車がシンディの家の近くで発見された。マシューはシンディの部屋を祭壇のように飾り、彼女の死を悼んでいた。ホテルの部屋のグラスにあった指紋とDNAが一致。マシューはホテルの部屋には行かず、車の中でシンディと愛し合ったという。

マシューは調査でシンディと出会い、本気で恋に落ちてしまった。そして真剣に愛し合い、シンディもマシューの愛に応えて調査員をやめようとしていた。

マシューは住所不定だったが、子どもたちに会うため、時々夫人の家に寝泊りしていた。夫人の家で銃が発見され、シンディを撃ったものと判明。弾丸には錆があった。銃を隠していたのはプールだが、真水ではそのような錆はできない。犯人はシンディを撃ち、ともに海に落ちたのだ。ホレイショはマシューの靴を調べるために再び夫人の家を訪れ、そこで女性用の靴に塩水の跡がついていることを知るが、夫人は令状がないことを理由に押収を拒否。証拠隠滅されると思ったホレイショは、別の証拠を探すことにする。

タイラーの努力でテープの音声は「お願い、やめてベイビー」まで復元できた。シンディの血液を調べると、彼女が妊娠していたことが判明した。「ベイビー」は呼びかけではなく、自分の子どもを傷つけないで、と懇願していたのだ。

マシューの妻は、浮気調査のためにシンディを雇ったものの、彼女がマシューと本気になり、自分の子どもの母親になる気でいたことを知って殺意を抱いた。それでホテルの部屋に忍び込み、マシューの指紋をつけたグラスを置き、シンディを撃った。シンディは逃げ、彼女はマリーナまで追跡。そこで二人とも海に落ち、妻は陸へ上がりシンディはそのままサメに食べられたのだった。

インディアン・クリーク事件

カリー、トリップ刑事担当。かなりの量の銃弾が使われていた。詳細不明。


感想

冒頭に引用する「印象的な台詞」は、基本的に原語でと思っているのだが、今回は「人間ザメ」のインパクトが強すぎたので吹替えで……最初に聞いたとき、笑撃でテレビの前にへたりこんでしまった。

わざと誘惑させて夫が拒否できるかどうか試す……ってすごい調査だな。本当は試してるんじゃなくて、離婚したい時にできるだけ自分に有利な条件を付けるための工作じゃないのかな。卑怯なのは確かだけど、でもカリーの言い分(誘惑されたって拒否すべき)もわかる気がする。仮に話が逆で、若いイケメンが奥様を誘惑していたら? 誘いに乗った妻の方が非難されそうだもの。

工作じゃないとしても、相手を試すようなことはあまり意味がないように思う。試す前に、「自分が」相手に対して愛情と信頼を持っているか、それを自分に問いかけてみるべきではないのか。自信を持ってイエスなら試す必要などないし、そうでないなら試しても試さなくても同じ。

でも、トリップ刑事の件を「ホレイショに報告した後でシロとわかったら、マイアミ中の警官から非難される」とカリーが言ってるのは、よくわからない。そのすぐ後「チーフに隠し通すのは無理よ」って、じゃあどうすればいいんだろう。ホレイショはCSIの責任者なのだし、トリップとはむしろデルコよりも親しい感じだし、まず彼に報告するのが当然ではないのかな。

ところで、奥さんが靴の押収を拒否するシーン。ほしければ令状を持って来いと言われ、スピードルとホレイショが「令状を取っている間に靴を捨てられる」「別の証拠が要るな」と会話するのだけど(いったんその場所を「凍結」して緊急で令状を取るってできないのかな)。その後のシーンで登場したのが、シンディ妊娠の事実……? えーと、それは証拠ではなく「動機」というのよ、ホレイショ。

ラスト、ホレイショは酔いつぶれたトリップを車で送ってあげたのだろうか(だから注文はコーヒー)。

Yoko (yoko221b) 2006-06-10

csi_miami/s02/033_bait.txt · Last modified: 2020-03-28 by 127.0.0.1