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CSI: Miami - Season 2, Episode 21
#45 Not Landing
- 邦題:「不倫の方程式」
- 原案:Jonathan Glassner
- 脚本:Shane Brennan, Marc Dube
- 監督:Joe Chappelle
- 初回放映:2004-05-03
Well Heddy, almost.
事件概要
セスナ機不時着事件
ビーチにセスナ機が不時着。海水浴客に被害はなく、死者はセスナのパイロットのみ。機体の登録番号を隠し、パイロットは身分証を持っていなかった。機体を見ると、ドレーンのバルブが吹き飛んでいた。また、コカインの純度を保つために使う過マンガン酸カリウムが付着していたため、麻薬取引の疑いが起きる。その後、パイロットの身元はアダム・デッカーと判明。ドルソン化学薬品の経営者で、セスナは共同経営者ウェス・ギャラガーと共有していた。
デッカーとギャラガーが住むのは、庭に滑走路のある高級住宅地、ロックウォーター。ギャラガーは機械工学、デッカーは化学工学が専門だった。ギャラガーの靴には、過マンガン酸カリウムらしい汚れがついていた。ギャラガーの服には爆薬の反応があったが、ギャラガーは殺意はなかったと主張。デッカーが薬品取引をすることに反対だったため、南米へ行かせないように工作したが、デッカーの腕なら軟着陸できたはずだと言う。
デッカーの死因は一酸化炭素中毒で、墜落前にすでに死んでいたことがわかる。機体を調べると、パイプとコックピットの防火壁にドリルで穴を開けた跡があった。その穴から一酸化炭素がコックピットに入ったのだ。
ロックウォーターには、ギャラガー家とデッカー家の他に、2軒の家があった。
1軒はジェフ・レイサムと妻のヘディ。ヘディは飛行機に乗るが、夫のジェフは飛行機嫌いで、飛行機乗りの隣人と争いが絶えなかった。
もう1軒は、トニー・マッケン。耳を悪くして飛行機に乗れなくなり、その代わりにロックウォーターの管制塔のようなことをしていた。事故の当日も、デッカーが「眠そうな声」で、予定を変更してマイアミへ向かうと言う無線を聞いて、航空局に連絡していた。マッケンはその時刻を「9時半ごろ」と言うが、排気量の実験と離陸時刻から、それより前にデッカーが死んでいたはずだということがわかる。
マッケンが時刻に関して嘘を言ったのは、その時デッカーの妻ウェンディと浮気中だったため。ウェンディが浮気をした理由は、夫の浮気への仕返しだという。相手が誰かは知らなかったが、見知らぬ枕カバーが隠してあったのを見つけて浮気に気づいた。香水の匂いがして、数式がカバー一面に書かれていたという。枕カバーを預かったホレイショは、ステレオに隠しカメラが仕込まれていることに気づく。
カメラが仕掛けられていたのは、デッカー家だけではなかった。ギャラガーも、以前自宅でカメラを発見したことがあると言い、またレイサム家にもカメラがあった。カリーとデルコは受信機を探し、そこから信号をトレースして、トニー・マッケンの家に行き着いた。
トニーはただの覗き趣味だと主張するが、調べてみると、大量のアマチュアエロビデオの在庫があった。また、トニーがジェフ・レイサムにドリルを貸し、そのドリル穴がセスナの穴と一致したこともわかる。だが、トニーもジェフも、飛行機に細工したという証拠はなかった。
枕カバーからは植物油が検出された。調べてみると、オイルベースのアイライナーで書いた、燃料電池の方程式であることがわかる。各寝室の映像を調べると、それはヘディの使っている枕カバーと同じ柄だった。
ヘディは、アダム・デッカーと不倫をしていた。その方程式はヘディのアイデアだったのに、アダムはヘディに黙ってワシントンで特許を申請していた。アイデアを奪われたヘディがアダムの殺害を計画したのだ。デッカーの格納庫を調べると、ゴーグルが発見され、セスナの防御壁の素材と女性の上皮細胞が検出された。ホレイショはヘディの家へ急行し、セスナで逃亡しようとしていたヘディを間一髪で逮捕する。
携帯電話爆弾事件
スピードル担当。駐車係が突然倒れて死亡した。外傷はなかった。アレックスが上着を脱がせてそばに置くと、突然爆発。上着のポケットに入っていた携帯電話が爆発したのだ。だが本人の物ではなく、盗んだ携帯電話と思われた。駐車係自身の死因は脳動脈瘤で、事件性はなかった。スピードルは携帯電話の番号から持ち主を探す。
持ち主は、携帯電話のバッテリーにわざと爆薬を仕込んでいた。エバーグレーズに行って爆発させて遊ぶためだという。アレックスは怒りをぶつけるが、持ち主はきょとんとして「弁護士を呼んだ方がいいかな」と言うだけだった。
感想
ロックウォーターの4軒の家。共同経営者だったり不倫していたり仲が悪かったり、人間関係が何だかドロドロだ。何だか混乱してきたので、図で整理してみた。
……んー、こうやって整理してみると、思ったほど複雑でもなかった。はっきり不倫とわかっているのは2組だけなんだな。まぁトニー・マッケンとシンディ・ギャラガーも何だか怪しいけど。
今回のBプロットは何だか本当に、付け足し感というか時間調整な感じが……。Aプロットの方もややこしい印象なわりに本筋は「怪しい人を一巡して最後が犯人」な単純パターンだったので、1事件にしてもっと複雑にするか、あるいはもっとすっきりまとめて、Bプロットに時間を割いても良かったかな、という感じだった。
— Yoko (yoko221b) 2006-07-02