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CSI: Miami - Season 2, Episode 24
#48 Innocent
- 邦題:「CSIの汚名」
- 原案:John Haynes
- 脚本:Steven Maeda, Sunil Nayar
- 監督:Joe Chappelle
- 初回放映:2004-05-24
She is also somebody's daughter. And that is what we focus on.
事件概要
アシュリー・アンダースことキャスリーン・ソセンコ殺害事件
公園で抱き合っていたカップルが、携帯電話の音から、倒れている女性の遺体に気づく。ポルノ女優のアシュリー・アンダース。首を絞められていた。レイプの形跡はなかったが、爪の中に誰か他人の皮膚があった。皮膚は映画会社の社長のものだったが、社長は、パーティでわがままを言ったアシュリーと争っただけだと主張。しかし彼の留守番電話には「アシュリーをどうにかしろ」というメッセージが入っていた。
アシュリーの部屋には犬用のボウルがあったが、犬の姿がなかった。アシュリーはストーカーじみたファンレターを何通も受け取っており、部屋からは差出人ネッド・オストロフの精液も検出される。だが、性交渉ではなく、部屋に忍び込んで自慰をしたためだった。また、アシュリーの身体に残る手の指の跡は、ネッドの指と長さが一致しなかった。
デルコは留守電テープをダビングするが、途中で異常に気づく。濃縮塩素が床にこぼれだし、テープが破損してしまったのだ。IABのステットラーが調査に現れる。濃縮塩素のビンに残る指紋は、CSI以外では清掃員として雇っている模範囚のマーサーだけだった。デイド郡では、予算が削減されたため囚人を雇っていたのだ。マーサーは「弁護士みたいな奴に頼まれた」という。ホレイショは映画会社社長の弁護士を疑うが、マーサーの妻は弁護士を恐れて証言を拒否。
スピードルは公園で犬を探している途中、アシュリーの親友のクッキーに出会う。男にからまれたクッキーを助けた後、犬のルーファスを発見。腹には誰かに蹴られたような怪我をしていた。ルーファスが先に攻撃したと見て口の中を調べると、ジェファーズとも弁護士とも違う皮膚がはさまっていた。
ネッドを呼んで、アシュリーが怪しい男と会っていなかったか聞くと、その日のストーキング中に、彼女が知らない男と話しているところを見ていた。キャップをかぶり、馬の蹄鉄のような模様のついたジャケットを着た男だという。
ファンレターの中に、ギリシャ文字のΩを使ったびんせんがあった。学生クラブの会合へ招待する手紙で、署名はカイル・プレストン。第一発見者の学生だった。カイルはポルノにどっぷりはまり、現実の女性を相手にできなくなり、恋人との間に問題が生じてしまった。カイルはその問題を葬るためにアシュリーを殺害し、わざとその近くで恋人と愛し合っていたのだ。犬から採取した皮膚はカイルのものだった。カイルは昼間彼女に会っただけだと主張するが、夜に咲くヨルガオの蜜があったため、それは嘘だとわかる。
アシュリーの年齢は、書類では21歳になっていたが、親知らずから年齢を推測すると18歳以下。仕事を始めたのは遅くとも15歳でしかない。社長とアシュリーが争ったのは、アシュリーの年齢のことだった。社長は、出生証明書を改竄して児童ポルノ販売の罪を逃れようとしたのだ。
ホレイショはアシュリー・アンダースの名札を本名のキャスリーン・ソセンコに取り替え、他のCSIたちとともに、また新たな事件現場へと出かけていく――。
感想
シーズン1のフィナーレは、銃撃戦やら追跡劇やら幼女捜索やらの派手なエピソードだった。
今シーズンは事件としてはわりと地味に、静かに終わった感じ。「あ~~終わった」という感じではなく、ラストシーンが「新たな事件現場へ出かけていく検死官とCSIたち」の映像であったように、シーズンが終わっても捜査の仕事に終わりはない、Life goes on ――という感じだった。こういう場面で終わるのもいいなと思う。
「沈黙の青い壁」でホレイショの調査を開始したステットラー。どうやらスージーとマディソンのことはつかんだらしい。今回も、証拠の破損と聞いて意気揚々とやって来たという感じ。ラボの責任者であるホレイショではなく、デルコをターゲットにしたのは何だろう。より確実にホレイショを追い詰めるための、孤立作戦ではないだろうかと勘ぐってしまう。マディソンのDNA鑑定だけでは弱いから、まずデルコを追い出して、代わりに自分のスパイを送り込むつもりだったのではないだろうか、なんて。そしてラボを乗っ取り、ゆくゆくはイェリーナと二人でデイド署を牛耳ろうという、セコい野望を抱いているのかも。
デルコがホレイショのことを「H」と呼んでいるのを聞いて「H だって? 日本じゃ Hentai の意味だぞ」と言ったり(嘘です。言ってません)嫌味なのは相変わらずだが、しかし結局は自分の非を認めているので、根っからイヤな奴というわけでもないのかも……? という気もするな。
しかしマディソンの件は!やはり問題になったじゃないか~。ベガスであった類似の件では「君は二度と同じことを繰り返さないだろう」と判断されたけれど、ホレイショは違うでしょ。レイモンドの隠し子が他にもいたとしたら、何度でも繰り返すでしょ、ホレイショは。
それはそうと、アレックスがアシュリーの親知らずが「歯ぐきに5センチ埋もれている」って言ってたけど、これは「5ミリ」の間違いだよね……?
— Yoko (yoko221b) 2006-07-03