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CSI: Miami - Season 3, Episode 17
#65 Money Plane
- 邦題:「終わりへの伏線」
- 脚本:Sunil Nayar, Steven Maeda
- 監督:Scott Lautanen
- 初回放映:2005-03-07
- You just don't quit, do you?
- Not in my vocabulary.
事件概要
航空機墜落事件
貨物を載せた小型のジェット機が墜落。燃料が漏れて爆発を起こすが、現場に駆けつけたホレイショが間一髪でパイロットを救出していた。パイロットは「突然、閃光が見えて視界が緑色になった」と言う。レーザーで角膜が傷ついていた。
デルコとタイラーは、飛行機の位置からレーザーの発射された地域を割り出す。その地域には、真夜中以降に発着する飛行機の騒音問題で空港に苦情を申し立てていたスタムラーという人物が住んでいた。自宅へ行くと、そこにはグリーンのレーザーを発する装置があった。騒音に腹を立てたスタムラーがレーザーで飛行機を狙い、それがパイロットの目を直撃して操縦を誤らせたのだった。
ケイトリン・タウンゼント殺害事件
航空機の墜落現場には現金が落ちていた。航空機で小切手は運搬できるが現金は違法になるはず。そこでウルフは機体の下に若い女性の遺体を発見する。事故の巻き添えではなく、機内から放り出されたと思われた。だが服装は飛行機に乗るような服ではなく、パーティドレス。肝臓の温度から、死亡時刻は真夜中。つまり死亡した後で飛行機に乗せられたことになる。
被害者はケイトリン・タウンゼント。柑橘類を扱う事業家の令嬢で、遺族が検死解剖を拒否したため、アレックスは遺体をスキャンするバーチャル・オートプシーを行う。肺に水が溜まっていたことから、ケイトリンは溺死したと思われた。また、被害者は片方の目にだけカラーコンタクトを入れていた。
タウンゼント家では、チャリティショーの準備が進められていた。ケイトリンは以前ヘロインに耽溺していた時期があり、今は立ち直って同じような少女たちを支援する慈善事業に力を入れていた。
シークレット・サービスのエリオット捜査官が、紙幣のシリアル番号から、問題の現金はビスケイン投資信託へ送られたことを突き止める。それはビスケインの顧客ケイトリン・タウンゼントの小切手を現金化した時に使われていた。そこでケイトリンの小切手を重ねてみると、サインは寸分のくるいもなく重なった。
ケイトリンの元カウンセラーで現在は事業パートナーであるニック・マーシャルのオフィスには自動署名マシンがあった。そのマシンを使えるのはケイトリンとニックだけのはずだが、調べてみるとタウンゼント夫人(ケイトリンの母)の秘書、ハイディ・ディロンの指紋があった。
ケイトリンの肺の水からはグルコース(糖)が大量に検出された。事件の前日、新しいクラブで資金パーティが行われており、そこのシャンペンボウルを調べるとケイトリンのコンタクトレンズの片方が発見された。現場にはパーティに似つかわしくない作業用ブーツの足跡。
航空会社のウォルシュは、ニック・マーシャルに頼まれて遺体を袋に詰めたことを認めた。ニック・マーシャルはハイディがケイトリンを殺害したと言う。現場にあった毛髪はハイディのものだった。ウルフは毛髪から葉酸の量を調べ、ハイディが妊娠していることを知る。父親はニックだった。
カリーは飛行機のフライトプランとエリオット捜査官のデータベースを突き合わせ、Pummelo Corporation という会社名に目を留める。pummelo は柑橘系の果物の名前。タウンゼント家は柑橘類の事業をしていた。タウンゼント家は果物の不作で金に困り、タウンゼント夫人は娘の慈善事業の収益を横領し、そのダーティな仕事をハイディにやらせていたのだ。
タウンゼント夫人は殺害を否定。ホレイショは、無実なら正式な検死をさせるよう説得する。解剖の結果、ケイトリンは死ぬ前に自分の歯を飲み込んでいたことがわかる。強く殴られて歯が折れたのだ。ニックの手の甲には、それに対応する傷跡があった。ケイトリンはハイディのことを知り、ニックを解雇すると通告し、怒ったニックに殺害されたのだ。
感想
火災、爆発、水着ショー。これぞマイアミ、ですなー。レーザーで目をやられたパイロットが操縦を誤り飛行機が墜落、なぜか救急隊より先に到着したホレイショが間一髪でパイロットを救出! ホレイショたるもの、こうでなくては。
飛行機といえばシーズン1の「マイアミ上空 17秒間の惨劇」、シーズン2の「不倫の方程式」と毎シーズンかならず1度は墜落/不時着するのがノルマなのだろうか。ベガスのグロとか子ども犯人みたいに。
小切手に自動で署名するマシンにびっくり。たしかに1枚1枚サインするのは大変そうだけど、そこに意味があるんじゃないのかと思う。あんなオープンな場所に置いておいて大丈夫なのか。いやこの場合大丈夫じゃなかったのだけど。あんなマシンを使うくらいなら印鑑の方が……と思ってしまった。
今回は、久しぶりにジョン・ヘイゲン刑事が登場。でもシーズン2で恋人同士だったカリーが何だか冷たい。いったいこの2人の間に何があったんだろう……。「空白の一時間」ではカリーのパパが弁護を担当した事件で対立していたけれど、もう1年以上前のことだし、それ以外にも何かありそうな気もする。で、シークレット・サービスのエリオット捜査官が登場した途端にカリーの声のトーンが上ってるのは何なんだろう。けっこうタイプなのか、それともヘイゲンに見せつけているのか。エリオット捜査官の方も、自分のクリアランスレベルが高いことを自慢っぽく言っていた。カリーに気があるのか、それとも前回ホレイショに脅されたのでそのウサ晴らしをしているのか。うーん、カリーにはこれ以上プライベートでゴタゴタしてほしくない(パパの件で十分)と思うんだけどな。
それより、アレックスのバーチャル・オートプシーが面白かった。これ、小説版でも出て来ていたような気がする(NYだったと思うが)。結局はリアル検死で歯が見つかり、そこから犯人が絞られてしまったので、時間稼ぎだったような気がしないでもないけど。