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csi_miami:s04:091_driven

CSI: Miami - Season 4, Episode 19

#91 Driven

  • 邦題:「セレブの覗き穴」
  • 脚本:Ildy Modrovich
  • 監督:Eagle Egilsson
  • 初回放映:2006-03-20

You'd do the same thing for me if I were having a bad day.

事件概要

ヒプノティック・スパ強盗・殺人事件

「ヒプノティック・スパ」に3人組の強盗が侵入、女性客たちの財布、宝石、高級車を奪って逃走した。警備員が応戦するが、逆に拳銃を奪われ、客のひとりヴィクトリア・モレナが胸を撃たれ、病院に運ばれる。また、客の中にはマリソル・デルコがいて軽傷を負っていた。

ヴィクトリアが撃たれた後、マッサージ・セラピストのピートが人工呼吸をして救助していたが、女性専用のスパで起きた事件のことを知ったのは、壁に穴を開けて覗き見をしていたからであった。

盗まれた3台の高級車のうち、1台は病院の駐車場で発見される。ヴィクトリアは撃たれる前に犯人のひとりにペッパースプレーをあびせており、その手当てに来たところだったのだ。その男ビリー・ロビンソンはその場で逮捕されるが、共犯者については黙秘する。

もう1台はカーマニアのヘイデンが高速を飛ばしているところを発見。「ジョー」と名乗る怪しい中古車ディーラーから買ったもので、盗難車だとは考えもしなかったという。

3台目はGPS発信機を付けているはずだったが、装置だけ外されて倉庫のフォークリフトに取り付けられていた。装置はアセチレン・トーチで焼き切って外したので、熱い装置を外した時に使った万力の痕が残されていた。その万力は、他の自動車盗難事件でも使用されていた。その窃盗グループのリーダー、カーヴェル・ワトソンが経営する店からは、スパの客が持っていたバッグが見つかるが、カーヴェルは「まったく心当たりがない」と関与を否定する。

病院に運ばれたヴィクトリアは、銃弾ではなく撃たれたショックによる心臓麻痺で死亡。殺人事件になった。

ヴィクトリアの髪には、砂糖と灰が付着していた。そこから、火事で閉鎖されたばかりのサリヴァン製糖工場へ向かうと、3台目が解体されているところだった。ウルフはその場にいたジョー・タナーに銃を向けるが、発砲できず凍り付いてしまう。ジョーがウルフを撃とうとした瞬間、ホレイショがジョーを射殺。ジョーの腕にもペッパースプレーの痕跡があり、2人目の強盗犯であることがわかる。

その場にはスパの女性客たちのバッグがあったが、運転免許証は抜き取られていた。免許証には住所が書いてあるため、被害者たちの身の安全が危ぶまれた。被害者のひとりであるシンシア・ギルモアの家へ行くとシンシアが縛られていた。犯人は彼女のPDAを奪って行ったという。

マリソルの家の警報装置が鳴り、本人とも連絡が取れないので自宅へ急行すると、そこにはカーヴェルの店で働いていたグレッグが倒れていた。覗き趣味のピートがこっそり仕込んでいたカメラのフィルムには、グレッグと同じ刺青が映っており、彼が3人目の犯人と判明。ホレイショは安全のため、マリソルを自分の家に匿うことにする。

グレッグを殺害した凶器の銃は、最初の強盗で使用された(スパの警備員から奪った)ものだった。グレッグと犯人はかなり激しく争った形跡があり、グレッグの腕には犯人が装着していた手袋の物らしき縫い目模様が残されていた。手袋の縫い目をさまざまなメーカーの物と比較した結果、盗難車で高速を走っていたヘイデン・クルーズの手袋と一致した。

カーマニアのヘイデンは、高級車が目当てで強盗事件を仕組んだ(財布や宝石はカムフラージュ)が、人的な被害は出さないつもりだった。だが警備員の拳銃が使われ、ヴィクトリアが死亡し、さらに欲を出して家宅侵入までしたため、ヘイデンは制裁のためグレッグを殺害したのだった。


感想

久々にちゃんとした「事件」のエピソードを見たような気がする。盗まれたのが車なだけあって、画面の動きもとてもスピーディだし、SWATを率いた突入場面もマイアミらしくて良かった。GPS発信機の追跡ではラボのダン・クーパーもフィールド体験。最後にヘイデンの犯行を立証する証拠がいささか弱いような気がしたけれど、その点とマリソル全般を除けば、とても充実した、満足のいくエピだった。

前回オレンジ集団だと思ったら、今回はパープル集団が画面を席巻。この色合わせは意味があるんだかないんだかよくわからないが、色彩的に美しく見せる効果はあったと思う。

hermitage.rdy.jp_csi_img_caps_miami_091.jpg

特にカリー!今回のカリーは本当に素晴らしい。

突入シーンでライアンが「固まって」しまった時は、シーズン3冒頭のスピードルを思い出してゾッとしたが、ライアンに限って銃の手入れを怠るはずはない。やはりパトロールからCSIになって、現場のカンが鈍ったのだろうか。最後にロッカールームでライアンを元気づけるカリーがとても良かったと思う。背後から差し込む金色の光でカリーの金髪が後光のように輝き、深い紫の服の色と調和して、ゴージャスでかつ高貴な印象を与えていた。

このシーンがとても良かったので、もうこのエピはここで終わったことにして、さっさと<次のチャプタ>ボタンを押してエンドテーマに行くことにした。え、マリソル? 出てたっけ?

Yoko (yoko221b) 2007-04-22

csi_miami/s04/091_driven.txt · Last modified: 2020-03-29 by Yoko