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csi_miami:s04:095_shock

CSI: Miami - Season 4, Episode 23

#95 Shock

  • 邦題:「二人の旅立ち」
  • 脚本:Brian Davidson, Corey Miller
  • 監督:Karen Gaviola
  • 初回放映:2006-05-08

It's a good thing she has people that care about her.

事件概要

ニッキー・ベック殺害事件

人気ファッションモデルのニッキー・ベックが自宅(別荘)の浴室で死亡する。その日ニッキーは200人ほどの友人を招いてパーティを開いているところだったが、途中でニッキーが浴室へ行き、しばらくしてパーティ会場の音楽が消えてしまった。浴室から水が流れていることに気づいてDJが扉を開けると、ニッキーがバスタブの中で死亡していたのだ。水の中には日焼け用のライトが落ちていた。

ニッキーは心臓麻痺を起こして死亡したものと思われた。日焼けライトが落下しての事故かと思われたが、ニッキーは日焼けした肌のような色のスプレーを使用していた。つまり、彼女自身は日焼けするつもりはなかったことになる。また、喉の中には未消化の錠剤、現場には毛髪が落ちていた。

その毛髪は人間ではなく犬の毛で、ペット用の高級シャンプーが付着していた。パーティ出席者の中には、いつも犬を連れていてニッキーとは犬猿の仲のエイプリルがいた。だがエイプリルは、自分たちは frienemies(friend+enemy)、つまりメディアの前で仲の悪いライバルを演じているだけの親友同士であると言う。

日焼けランプの持ち主は、データドットの記録からニッキーの恋人ブランドンの物とわかるが、ブランドンはたまたま置いていただけだと主張する。ニッキーのマネージャがニッキーとブランドンのプライベート・ビデオを持ち出したことや、番組出演契約をめぐる裏事情があったこともわかるが、いずれも犯行には結び付かない。

カリーは改めて現場写真を検討し、花がしおれていることを不審に思う。その花は当日配達されたばかりだった。つまり、浴室全体に水蒸気が立ち込めたためにしおれてしまったのだ。そこで、もう一度その状態を再現すると、いったんは消えたかと思われていた足跡が浮かび上がってきた。それは女性の靴だがハイヒールではない。パーティ客ではなく、アシスタントのメリンダだった。

メリンダの服に光を当てると、日焼けライトの電球の破片がキラキラと輝いた。ニッキーの身体が感電のショックで痙攣した時に、水と電球の破片が飛び散り、メリンダの服にもかかっていたのだ。メリンダは、ニッキーは映画のプレミアに出るだけで10万ドルを稼ぐのに、自分には週給500ドルしかくれないから」と自供する。

誘拐/監禁/窃盗/覚せい剤製造および販売

ニッキー・ベックの喉で発見した錠剤は溶けかけていたが、かろうじてGHOSTという刻印が読み取れた。エフェドリンが含まれていることから、ホレイショは麻薬捜査官の協力を得てエフェドリンの販売記録を調べ、大学で微生物学を研究しているコリン・ダンヴィル博士を探し出す。錠剤に使用されたエフェドリンは、博士の研究室から盗まれた疑いがあった。

研究室に落ちていた爪楊枝のDNAは、複数の犯罪歴を持つダリオ・サネスの物だった。ホレイショとデルコはサネスの自宅へ向かう。するといきなりサネスが発砲して来たため、ホレイショらは応戦してサネスを射殺、住居内を調べると、数名の女性たちがいた。エルサルバドルから強制的に連れて来られ、奴隷として麻薬製造にこき使われていたのだ。その中のイザベラという女性は、誘拐された妹ルシアを救出するためにわざと誘拐されたのだという。

ホレイショはトリップ刑事とともに、電気代の請求額を元に「覚せい剤製造工場」となりそうな場所を絞り込み、ヒギンズ・パークの民家へ向かう。そこでバンに乗り込もうとしている男を逮捕して調べると、カバンの中には「GHOST」と刻印された大量の錠剤があり、バンの後部には2人の女性が閉じ込められていた。だが、ルシアはそこで逮捕した男によって、すでに売り飛ばされていた。

その男が持っていた紙幣には、ヨードが付着していた。ホレイショは、ダンヴィル博士の手にヨードの火傷跡があったことを思い出す。ルシアはダンヴィル博士の倉庫の奥に監禁されていた。

*   *   *   *   *

事件解決後、ホレイショはダークスーツに白ネクタイで裁判所へ向かう。そこには、白いドレス姿の花嫁マリソルが待っていた。ほどなく、花嫁の弟エリックも到着し、3人は結婚式のため建物の中へ。だが、道路脇に停車した車の中には、ホレイショの背中をライフルで狙う男の姿があった――。


感想

はー、やっと結婚するのねホレイショ。出会ってからほぼ半年、前回がお笑いプロポーズで今回もう結婚、というスピードの割りに「ようやく」という感じがするのは、何なんだろう。

ここ数回というもの、決まってラストはホレイショとマリソルの場面で、それが何というかいかにも「付け足し」っぽいというか全然面白いと思えなかったので、あまり真剣に見ずに早送りしていたのね。でも今回のラストは良かったと思う。2人だけじゃなくて、エリックがいたからかな。どうもマリソルって現実感がなくて、ホレイショと話していてもその場面だけ空虚に感じてしまったのだが、エリックを交えて3人になると、ちゃんと生身の女性に見えてくるから不思議。

結婚式の場所は Biscayne Courthouse らしいが、噴水に緑の木々、白いドレスにピンクの花という画面構成はとても美しかった。でも、“Ready?” と言って腕を取るシーンは、結婚式というより何だかこれからスポーツの試合にでも行くみたいな気合が感じられて、ちょっと可笑しかった。これから終盤に向けてドラマをぐわーっと盛り上げていきますよ! という意気ごみが現れているのかなぁ。

ああぁぁ、でも銃のスコープがホレイショの背中に~~というところで「TO BE CONTINUED」となっておしまい。次の2話ですごいことになりそう……というか、やっとドラマが動き出しそうで、変なところで安心してしまったわ。ウルフの視力問題も、ホレイショの命令でアレックスを「試していた」ことがわかり(ひどいよ!)、スパイ問題ももうすぐケリがつくのでお楽しみに!と言われているような感じ。

ところで、マリソルとエリックが結婚のことで言い合っている時「ガンがcome back(再発?)したらどうするんだ」「しなかったら?」なんて言ってたけど、あの乳がんとかいうのは、いつの間にか治っていたの? 最初にデートした頃は「あと数ヶ月の命」とか言っていたような気がするが……(マリソルのシーンはあまり真剣に見ていなかったので記憶もあやふや)。

それはそうと、裸で死亡していたニッキーにバスローブを着せたというマネージャは、なぜ感電しなかったのか。分厚いゴム手袋でも使ったのだろうか。

Yoko (yoko221b) 2007-05-20

csi_miami/s04/095_shock.txt · Last modified: 2020-03-29 by Yoko