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CSI: Miami - Season 5, Episode 1
#98 Rio
- 邦題:「リオの決闘」
- 脚本:Sunil Nayar
- 監督:Joe Chappelle
- 初回放映:2006-09-18
Saudade. It's the sadness one feels for happy memories.
事件概要
アントニオ・リアズ追跡調査
ホレイショの妻でありデルコの姉でもあるマリソルを殺害したアントニオ・リアズは、取引によって故国ブラジルに送還され、その直後に釈放されてしまった。リアズの行方を追うホレイショは、ブラジルに身を隠している弟レイモンドの家を訪れる。だがレイモンドはリアズの組織に潜入して連絡を絶っていた。ホレイショは靴底に付着した植物から場所を割り出すが、発見されたレイモンドは拷問を受け虫の息だった。レイモンドは「息子を助けてくれ」と言って息絶える。
息子のレイモンド(レイ)・ジュニアは父親を救うために麻薬の運び屋になっていた。ホレイショはレイを探し出し「一緒に来い」と言うが、レイは伯父を無視してリアズとともに去ってしまう。
その後、デルコはヘリポートでリアズを追いつめ、ナイフで格闘。ホレイショが駆けつけ、リアズを倒す。リアズが持っていたメモから、レイ・ジュニアたちがマイアミへ行ったことがわかり、2人は急遽マイアミへ戻る。
レイ・ジュニアは数名の少年たちとともに麻薬の運び屋となり、袋詰めにした薬を飲み込んでいた。仲間の少年のうち1人は袋が破れて中毒症状を起したため、生きたまま腹を裂かれて殺されてしまった。レイとパブロはその場から逃げ出すが、その後パブロが同じように中毒を起して病院に運ばれる。
パブロの供述からレイの居場所が判明。レイは麻薬の売人マトスと銃を向け合い「父の居場所を教えろ」と迫っていた。そこへホレイショが駆けつけ、父親のレイモンドが死亡したことを告げ、マトスを射殺。
パメラ・シルヴァーズ殺害事件
パメラ・シルヴァーズという女性が自宅で殺害され、ホレイショ不在の間の臨時チーフとなったカリーの指揮の下で、ウルフと、新しくCSIになったナタリアが担当する。
現場の状況から夫のカールが疑われ、パメラの息子スコットも義父(カール)の犯行を確信していた。だが捜査の結果、真犯人は塗装業者と判明。カールが釈放されるのを見たスコットは、怒ってカールを射殺。
ここで、ナタリアの言動が問題となる。カールの取調べ中、ナタリアはスコットに「きっと彼を捕まえる」と約束していたのだ。ナタリアはカールと特定したのではなく「真犯人を」と言ったつもりだったが、スコットにしてみれば「(カールを)捕まえると言ったくせに釈放するとは何だ!」というわけだ。
だが、スコットが前もって銃を準備していたことから、ナタリアの言葉を利用しただけの計画的な犯行であったことが判明する。ラボで分析だけしていた時とは異なり、容疑者や関係者と直接対峙しなければならない現場捜査官は、ほんの少しの言葉にも注意しなければならないという忠告を噛み締めるナタリアだった。
感想
マイアミはどんどんパワーアップしていきますね! これがマイアミの真骨頂なのね!!!1
このエピソードはもう、小気味良いというより清々しいほどの突き抜け方だと思った。もちろん、シーズンプレミアということで今回は特別なエピだし、毎回毎回こんな話というわけもないのだが、これについて行けないようじゃ、マイアミを見る資格はないんだろう――と感じたのも確か。このエピを試金石と捉え、潔くリタイアを決意するべきだろうか。ホレイショはともかく、カリーやトリップたちにはまだ愛着があるので、別れ難い気持ちもあるのだが、ウルフはシーズン3後半からの違和感がいまだに抜けないし、ナタリアがCSIになってレギュラーに昇格しても、あまり嬉しくないしなぁ。
ストーリーの方はとりあえず、リアズの目の前に現れたホレイショが、通り過ぎた車の車体に張り付いて移動し、そのままコルコバードの丘に登って(登山電車で?)片膝ついたところまで把握。後はよくわからん。シーズン3であれだけ無理を重ねて生き返らせたレイモンド(父)を、何でまた再びあっさり殺すかな? と思ったが、ま、いいか。久しぶりのイェリーナは、意外と言っては失礼だが意外にウザくなかった。今まで彼女に違和感を抱いていたのは、刑事らしくないという理由からだったのであろう。そのへんの設定をこの際忘れて、色々な面でこういう人なんだと思えばそれで良し。
ストーリーが意味不明である点とホレイショの体形を除けば、リオデジャネイロの市街や空撮映像も美しく、迫力もあって良いエピソードだったと思う。え、褒めていますよ?
— Yoko (yoko221b) 2008-02-17