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CSI: Miami - Season 5, Episode 7
#104 High Octane
- 邦題:「残酷な性」
- 脚本:Marc Dube
- 監督:Sam Hill
- 初回放映:2006-11-06
事件概要
デクスター・ギルマン
「サイドショー」と呼ばれるイベントで出場者のデクスターが死亡する。これは、改造車を使ってアクロバティックな走行を競い合うイベントだが、危険であり禁止されている。デクスターは、足でハンドルを抑えてサンルーフから身を乗り出すという曲芸を披露している最中に、電飾のケーブルに引っかかって首を切断されていた。警察は「違法なサイドショーが行われている」という通報を受けて現場に向かうが、その時すでにデクスターは死亡し、観客も車も残されていなかった。
現場に散らばっていたビール瓶の指紋から、電気機器メーカーの研修生エヴァン・ダンラーがビールを配っていたことがわかる。警察に通報したのはエヴァンの父スティーヴ・ダンラーで、息子の会話を偶然聞いて心配になって通報したのだという。
その後、別の場所で新たにサイドショーが行われていることがわかり、現場に急行すると、そこには現場からなくなっていたデクスターの車。デクスターの知り合いだったルークが現場から車を盗んだのだ。その場では他にも盗難車が何台も発見される。
サイドショーを主催しているブリン・ロバーツは、ショーの動画をWebサイトに公開してアクセスを集める。その動画を精査した結果、デクスターがケーブルに引っかかる直前、油圧により車高が上がっていたことがわかる。調べてみると、遠隔操作で車高が上下するよう細工がされていた。
電気技師見習いのエヴァンにはその細工を行う技術力がある。デルコとウルフはエヴァンの自宅へ向かうが、そこへエヴァンの車が猛スピードで疾走して来る。ガソリンの代わりにジェット燃料が入れられていたのだ。その地区にはジェット燃料を輸送する地下パイプがあり、エヴァンの父スティーヴがプール工事にまぎれてジェット燃料をこっそり盗んでいたのだ。燃料のバルブからは、なぜかサイドショーで死亡したデクスターの血液が発見される。
一方、デクスターの車の油圧装置を作動させていたのは、携帯電話からの信号だった。受信機を調べた結果、電話をかけたのはサイドショー主催者のブリンとわかる。ブリンは過激なショーよりも、もっと衝撃的な映像を得るために事故を仕組んだのだった。注目を集めるために事故を仕組んだが、殺すつもりはなかったという。
デクスターの血液がバルブに付着していたのは、彼の車を盗んだルークを介したのだった。ルークはスティーヴ・ダンラーと組んで車輌やジェット燃料を盗み、ベネズエラで売ろうとしていた。スティーヴがショーのことを通報したのは、息子を心配したためではなく、警察の目をそらすためだった。
感想
グロ~。「悪徳対決」で遺体の腐敗する様子がCGで表現され「ベガスみたい」と思ったら、今度はNYのような切断グロ。でも切断された頭部や胴体は映さないのね。
前半でブリンの携帯電話をしつこく映していたので、遠隔操作のトリガーが携帯電話だとわかった瞬間に犯人判明。ジェット燃料の窃盗というのは現実的にあり得る話なのだろうか? ま、あり得なくても別にいいけど。(あぁ、投げやり…)
事件以外のところでは、事件現場にカメラを持った取材記者が現れ、CSIへの密着取材を申し込む。何でも市長室の意向とのことで――前シーズンでスパイ事件だの何だのがあったので、負のイメージを払拭するために情報公開を行うらしい。広報ならホレイショのイメージビデオでも作っとけばいいじゃん、と思うのだが情報公開となると無理か。証拠を扱わないもんね。
密着取材ねぇ……私としては、本家シーズン6の「ウォッチャー」のことがあるので、正直あまり期待できないなぁ、というところ。「カメラを通して見た映像」というのは、画面を粗くするので見づらいし、撮影する状況にもよるけど、カメラの向こう側にいる被写体の人たちは大抵不愉快そうな表情をこちら側に向けてくるのだから。
— Yoko (yoko221b) 2009-01-03