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CSI: Miami - Season 6, Episode 14
#135 You May Now Kill the Bride
- 邦題:「花婿の秘密」
- 脚本:Barry O'Brien
- 監督:Eagle Egilsson
- 初回放映:2008-03-24
事件概要
スーザン・アルストン
野球選手グレッグ・タナーの結婚式で、花嫁のスーザンが狙撃され、頭を撃たれて死亡する。式場は大混乱に陥り、花婿のグレッグはボディガードによってリムジンでその場から避難させられる。
その後リムジンは手配されて発見される。グレッグは「自分の責任だ」と言う。グレッグとラッセル・ブルックスは熱狂的なファンを持つ名コンビであり、2人の間に「妻」が割り込むことを好まないファンが多いのだという。ラッセルはその日、花婿の付添い役を務めていた。
スーザンの頭部からは弾丸の破片しか見つからず、弾丸が何かに当たって砕けたという可能性が生じる。金属探知機で現場を調べてみると、ダイヤのような石がめり込んだ銃弾の破片が発見される。
その石はスーザンが身に着けていたベールの物だったが、材質はダイヤではなくキュービックジルコニア。デザイナーのアマンダは「確かに本物のダイヤを使った」と主張する。使用されたはずのダイヤにはGPSチップが埋め込まれていたため、追跡してみると、本物のベールはグレッグのエージェントのファリスが持っていた。ファリスはグレッグが手数料を払わないことに腹を立ててベールを担保に取ったのだという。スーザンが着けていたのは、グレッグ本人が作らせたレプリカだった。
グレッグが式の前日に「紳士クラブ」(早い話が高級ストリップクラブ)でバチェラーパーティを開き、しかもそこにスーザンを伴っていたことがわかり、デルコはそのクラブで事情を聞く。その後、クラブの従業員のレクサが「客が偽のクレジットカードを使った」と訴える。その店ではレシートに指紋を登録する決まりになっていたので照合してみると、偽カードを使ったのはラッセルだとわかる。ラッセルは以前にも、詐欺や窃盗で何度も逮捕されていたが、いずれも不起訴だった。
カリーはファリスの衣服で発射残渣を調べるが、その途中で偶然に、トリップのスーツの膝の部分に火薬の跡があることに気づく。それは、トリップがグレッグのリムジンを止めた時に付着したものと思われた。調べてみると、リムジンのシャシーに銃座のような棒が取り付けられている。携帯電話やPDAを用いて、遠隔操作で銃を撃つことが可能な物だ。
犯行時の位置にリムジンを停め、銃座からレーザーで弾道を再現した結果、座席のひとつから誘導信号が出ていることがわかる。花嫁は銃と座席の間に立っており、弾丸がジルコニアに当たって砕けたために命を落としたのだった。本来の標的はクラブのダンサー、ケリーだった。グレッグは以前からクラブの常客でケリーを何度も指名し、店の外でも会うようになっていた。ケリーはグレッグが結婚することに怒り、彼の秘密――網タイツ姿の女装写真を使って彼を脅していた。
カリーは関係者らを集めてレシーバーを作動させる。その信号に反応して鳴り始めたのは、ラッセルの携帯電話だった。
グレッグはケリーに脅され、ラッセルに「彼女と話(説得/交渉)をしてほしい」と頼んでいた。それを殺人依頼と受け取ったラッセルは、挙式中にこっそり携帯電話を使って暗殺を決行したのだった。
感想
マイアミって……。(絶句)
いくら「ワル」で知られているとはいえ、野球選手が何であんなハイテクな暗殺兵器持ってんの? 兵器開発会社からフィールドテストでも請け負っているのだろうか(テスト対象がベイポライザーじゃなくて良かった……)。
相棒は相棒で、網タイツ姿でセクシーショット……。間に「妻」が割り込むことすら許さない熱狂的ファンって、グレッグ/ラッセルのSlash ficでも書いているのかね。いっそのこと、あの写真を公開すれば新しい方面にファン層が広がりそうな気がするけど、ダメかな。ダメか。
良い意味で印象に残ったのは、花嫁のベールをかぶってみせるカリーと、花嫁の遺体を前にした憂い顔のホレイショぐらいかな……。こういう場面を見るといつも思うのだけど、つくづくマリソルって死ぬために用意されたキャラだったのね。
スト明けの初エピで、初回放映は前話の2ヶ月後。久しぶりのマイアミで、まずは軽めのウォーミングアップとして変な人勢揃いエピ!的な話かな、これは。