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csi_miami:s06:137_all_in

CSI: Miami - Season 6, Episode 16

#137 All In

  • 邦題:「傷だらけの帰還」
  • 脚本:Krystal Houghton
  • 監督:Joe Chappelle
  • 初回放映:2008-04-01

事件概要

カリー・デュケーン、ロバート・ミランド

マラ・ノーチェ軍団を次々に射殺し「マイアミの正義」を見せつけたホレイショは、無事にマイアミへ帰還。カリーの行方を追うデルコと合流する。カリーの乗っていたハマーは銃弾が撃ち込まれた状態で発見されていた。キャスリーンと同じようにクロロホルムで襲われたらしいということがわかり、ロン・サリスに疑いがかかるが、ロンはあくまで否定。直接結びつける証拠もない。

その頃カリーは、セスとトミーという2人組の男とともに倉庫にいた。目の前には男の遺体。2人はポーカー仲間のロバート・ミランドを射殺し、Webサイトでカリーのことを知り、自分たちが犯人である証拠を消せという。カリーは仕方なく、必要なものを揃えるよう手配し、傷口から銃弾を摘出する。そして、男が撃たれる前に砒素中毒を起こしていたことを知り「あなたたちは殺していないと思う。最初の現場に案内して」と要求。

デルコは、ダン・クーパーが持ってきた現場写真を見て、発見時キャスリーンの車から白っぽい紐がぶら下がっていることに気づく。ラボにある車にそのような紐はないため、牽引の際に外れたものと思われた。ウルフは牽引車を探し、紐を発見する。それは、ロン・サリスの靴の紐だった。

だが証拠を突きつけられたロンは「警官が暴力を振るって、無理やり靴紐を引きちぎったと訴えてやる」と言い、自分でデスクに頭を打ち付け始め、まんまと自由の身になる。

デルコはカリーのハマーから銃弾を見つけ、銃の持ち主ポール・エヴェットから事情を聞く。ポールは「違法賭博で負けて銃を取られた」と主張する。その「賭博場」はカリーたちがいた廃工場だが、行ってみると彼らの姿はなく、ミランドの遺体だけが残されていた。デルコは壁に指紋でかたどった「60」の数字を発見する。それは「2人組」を表す警察のコードだった。

その頃カリーは、ロバートが最初に撃たれた現場(後にロバートの自宅と判明)に到着して、血を拭き取った跡を見つけ出していた。セスらは違法ポーカーの賭博場を襲撃して金品をまきあげるために、賭博上の場所を聞き出そうとしていた。ロバートはフラスクの酒を飲んだ後、彼らの方へ向かってくるようなそぶりを見せたため、セスは「襲われる」と思って撃ってしまったのだ。カリーは砒素を入れた「真犯人」を探すためにフラスクから指紋を検出しながら、気の弱そうなトミーを説得して自首を勧め、「漂白剤が要る」という口実でトミーを外出させる。

一方、アレックスはロバートの遺体を検死し、死因が銃弾でなく砒素中毒であることに気づいていた。傷口の中には銃弾はなく、なぜか葉巻の吸殻が入っていた。それは、カリーが「死臭をごまかせるから」という口実でセスに吸わせ、隙を見て傷口に押し込んだものだった。ナタリアは吸殻のDNAからセスの身元を割り出す。そこへ、フラスクを持ったトミーが出頭し、ロバートの自宅を教える。デルコはSWATとともにロバートの自宅へ踏み込むが、そこはすでにもぬけの殻。

フラスクの指紋は、ポール・エヴェットの物だった。ポールはポーカーで負けてすべてを失ってしまった。そこで、ロバートの感覚を鈍らせるためにフラスクに砒素を入れたが、ロバートはゲーム中に酒を飲まずそのまま帰宅。ポールはロバートの自宅へ行き、前に停まっていたカリーのハマーをロバートの車と思い込んで撃ったのだという。

ホレイショはロバートの自宅へ向かい、キッチンで白い紙と重曹とグレープジュースに気づくと紙の上にジュースを注ぎ、「DESCENT 6PM」の文字を浮かび上がらせる。それは、重曹を溶かした「透明インク」でカリーが書き残したメッセージだった。

セスはトミーが裏切ったことに気づいて、カリーを「共犯者」に仕立ててクラブ・ディセントへ。カリーがバッジを見せて中へ踏み込むが、テーブルについていたのは、トリップ、デルコ、ウルフの3人だった。驚くセスの背後には、いつのまにかホレイショが……。


感想

ホレイショ、ブラジル政府のお抱えヒットマンになるの巻。え、だってホレイショのブラジル行は要するにそういうことでしょ?

逮捕状はホレイショを裁くためではなく、マラ・ノーチェに引き渡すためだったらしい。政府内のどういう勢力か知らないが、とんだ食わせ者だ――マフィアに便宜を図ってホレイショを引き渡す(これだってタダじゃないはず)と見せかけ、逆に彼らを始末させるとは。内心では歓迎していなかったニカラグア勢力の排除か弱体化を企んだ、という所だろうか。

ホレイショがいったい何人殺したのか、数えてみたところどうやら7人。

hermitage.rdy.jp_csi_img_caps_miami_137.jpg

まず最初にホレイショの前に現れた男4人(1)のうち、3人を早撃ちで射殺。次にバイクで加勢に来た2人を射殺(2)。次に自動車で来た2人の片方を射殺(3)。もう1人はあわてて現場から逃げ出し、最初の4人の中で1人だけ生き残った男は、逃げようとしたところを背中から撃たれて負傷。傷つきながらも刀に手を伸ばしたところを、刀をギリッと踏みつけて上からズドン(4)。ほぼ無抵抗の相手を射殺するのが「マイアミの正義」なのか~。車で逃げた男は取り逃がしたようだが、おそらくボロボロの状態で本国ニカラグアへ逃げ帰ったのだろう(傷だらけの帰還)。

その後どうやってマイアミへ戻って来たのかよくわからないが、その辺でハイジャックでもしたのだろうか。まぁあれだけのマフィアを始末したのだから、ブラジル政府が専用機で送ってくれてもいいと思うけど。それにしても2016年にはここでオリンピックも開かれるというのに、いいのかね。

さて、戻って来たホレイショはそのままカリーの捜索に合流。そしてまた白衣!白衣強化月間ですか!?

最後はクラブ・ディセントで御用、となるわけだが、ここはシーズン1で火事になっていたっけ。あの頃、表でごく普通のクラブを経営しながら、裏では売春の斡旋もし、クラブの内装費もケチッていたという悪徳オーナーは今も背後にいるのだろうか。まぁそれはともかく、ホレイショもマイアミでは殺しを自重し、カリーの大活躍で犯人は無事逮捕。そしてライアンは賭博場に関する情報を何も持っていない風だったので、もうギャンブルはやっていないのだろう。よしよし。


使用楽曲

  • “The man with the harmonica” by Apollo Four Forty (ラストのポーカー場)

Yoko (yoko221b) 2009-10-11

csi_miami/s06/137_all_in.txt · Last modified: 2024-02-21 by 127.0.0.1