Table of Contents
CSI: Miami - Season 6, Episode 18
#139 Tunnel Vision
- 邦題:「腐ったオレンジ」
- 脚本:Tamara Jaron
- 監督:Karen Gaviola
- 初回放映:2008-04-28
事件概要
ロリ・ストルツ
道路が陥没し、車が落下するという事故が発生。その下にはいつの間にかトンネルが掘られ、それが銀行の地下金庫室まで続いていた。金庫室へ入ってみると、貸金庫が爆弾で破られ、中身が奪われていた。さらに、トンネル内には女性の遺体。知らせを受けてやって来た支店長は、その女性は支店長代理のロリ・ストルツだという。どうやら、アクセスコードを知っている彼女が警報を切り、金庫破りを手引きしたものと思われた。
検死の結果、ロリは道路が陥没した時にはすでに撃たれて死んでいたことがわかる。また、衣服の痕跡から、チャールズ・ブライトンと恋人関係にあったことがわかる。チャールズは「アマンダ・オーチャード」というフルーツ会社のオーナーで、娘のアマンダの絵をロゴマークにしたオレンジジュースで一財産を築いていた。トンネルの開始点も、アマンダ・オーチャード社の工事現場。だがチャールズは、自分は利用されただけだと無関係を主張する。
貸金庫の中には、麻薬王と言われているカルロス・サンティアゴの物があったが、サンティアゴは関わりを否定し、心当たりはないと情報提供を拒否する。
ウルフは金庫を爆破した起爆装置を見て、過去の事件で同じような装置が使用されていたことを思い出す。そこから、爆弾を製作したのはフレディ・メイズと判明。フレディは「ロリに雇われた」と犯行を認め、共犯者のダン・カークランドが現場から何かを持ち去ったと話す。
ダンの自宅を調べたところ、ビデオカメラに火薬の反応があり、ダンが持ち出した物はそれだったとわかる。映像を見ると、チャールズの娘のアマンダとカルロスのラブシーン。ダンは、ビデオを持ち出したことを認める。彼はロリに雇われたが、ロリの目的はビデオだけで「他は何でも好きな物を持って行っていい」と言われたため、よほどの値打ち物だろうと思い込んで現場から盗んだのだという。だが「自分はトンネルを掘っただけだ」と、殺害への関与は否定する。
工事現場で発見されたタイヤ痕がアマンダの車の物だったとわかり、車内を調べてみると、コンクリートの型枠に使う剥離剤が検出される。ウルフはトンネルの起点となった建設現場へ行き、そこでコンクリートの中を探知機で調べ、中から拳銃を発見する。それは、チャールズの銃だった。
チャールズは、アマンダとのビデオをネタにカルロスに脅され、麻薬の密輸に会社を利用されていたことを認める。「家族」というコンセプトで娘の絵を使って商品を売り出してきたアマンダ・オーチャードにとって、家庭的なイメージを壊すスキャンダルは致命的。そこでロリを雇って金庫からビデオを盗み出そうとしたのだ。そして、自分が関与していた痕跡を消すためにロリを射殺。だがビデオを奪う前にトンネルが崩落してしまったのだった。
ホレイショは港へ向かい、カルロスが運んでいる荷物の中に隠されていた麻薬を発見する。
感想
冒頭のカーチェイスは、いつものパターンでどちらかが第一発見者になるんだろうと思っていたら、いきなり道路が崩落! そしてその下にはトンネルが! という赤毛の質屋もびっくりな犯行。
トンネルの印象が強くて、その他があまり印象に残ってないなぁ。ダンがあんなすごいトンネルをどうやって掘ったのか、掘った後の土をどこにどうやって運び出したのか、ツッコミたくて仕方ないんだけど、マイアミでそれは野暮かしら。
今シーズンはホレイショにカイルという息子がいた、という事実とその影響が全体を貫くテーマとなっていて、事件でもさまざまな親子関係が語られる。今回は「娘=商売道具」だった父親。つまり、前回のラストのアレも「親としてのホレイショ」を強調した描写(というか過激に描きすぎ?)ということなのかなぁ……。
— Yoko (yoko221b) 2009-10-11