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CSI: Miami - Season 6, Episode 19
#140 Rock and a Hard Place
- 邦題:「モルグに別れを」
- 脚本:Marc Dube
- 監督:Gina Lamar
- 初回放映:2008-05-05
Alexx, that door will always be open.
事件概要
ジム・ファーバー、トレイ・ホルト
水上バイクで競争していたカップルの上に石が投げ落とされ、男の方が死亡する。デルコは水中で、凶器と思しき割れた敷石を発見する。ウルフは橋の上で、2000年ごろに流通した「Y2K」と呼ばれる麻薬の錠剤を発見。調べてみると、死亡したジム・ファーバーはそのY2Kを販売して逮捕され、その日に出所したばかりだったことがわかる。一緒にバイクに興じていたメアリは、彼とは出会ったばかりで名前すら知らなかったと言う。
ナタリアとホレイショは、凶器の敷石を扱っている業者を見つけるが、その石を納入したのが何と、アレックスの自宅だったとわかり驚く。その頃、アレックスもその石が自宅の庭にあった物だと気づき、息子のブライアンを呼び出して事情を聞く。ブライアンは「通りすがりの誰かが盗んだんだろう」としか言おうとしない。
ホレイショは内密にアレックスの庭を調べ、タバコの吸殻から、ブライアンの友人トレイ・ホルトが庭にいたことを突き止めるが、トレイは関与を否定。それ以上追及できる証拠もなかった。
その後、アレックスはブライアンから「すぐに来てほしい」と連絡を受ける。ブライアンが言った倉庫に駆けつけてみると、そこには背中を刺されて倒れているトレイと、ナイフを持って立っているブライアンの姿があった。アレックスは応急処置をして救急車を呼ぶ。ブライアンは「トレイに頼まれてナイフを抜いただけ」だと言い、アレックスが手当をしている間に姿を消してしまう。
ナイフを抜いただけだとしても、凶器から指紋が検出されれば、ブライアンを容疑者としないわけにはいかない。デルコは悩んだ末、指紋を後回しにして、柄に付着していた皮膚のDNA鑑定を優先させる。その結果、トレイを刺したのは、ジムと一緒にバイク乗りをしていたメアリと判明する。メアリは、トレイを刺したことは認めたものの、ジム殺しについては相変わらず関与を否定する。
一方、姿を消していたブライアンは、Y2Kが入った袋を持っているところを発見されるが、袋の中身については、友達をかばって何も言おうとしない。アレックスの説得でようやくブライアンは、トレイが敷石を持ち出したことを認める。
病院に運ばれたトレイは、ようやく観念してジム殺害を認める。指示したのは、2000年にジムを逮捕したFBI捜査官のシルヴェストリだった。トレイとメアリも、麻薬所持で逮捕された時に取引をしてシルヴェストリのスパイ役をしていた。シルヴェストリは以前にジムから奪ったY2Kをトレイたちに報酬として与えていた。やがてジムが出所して「あの時の麻薬を返せ」とシルヴェストリを脅迫したため、彼はメアリとトレイに命じてジムを殺害させ、その後彼らをも始末しようとしたのだった。
ブライアンが無関係であったことはわかったが、アレックスは「死者より生きる者と時間をすごしたい」という思いから、検死官の職を離れることを決意。ホレイショは「いつでも戻ってきてほしい」と彼女を送り出すのだった――。
感想
アレックス~~~!(滝涙)
事件よりも何よりも、ただただアレックスとの別れが惜しい、そんなエピソード。CSIの中では本当に珍しく(というか初めて?)殉職でも解雇でも「燃え尽きて辞職」でもなく、新しい生活へと踏み出して行くアレックスを、しみじみとしながらも明るい気持ちで送り出せる良いお別れエピだったと思う。ブライアンも、CSI子弟にありがちな問題児ではなく、友達を庇っているだけだったみたいで、ほっとさせられた。シーズン1の頃と比べると、少々育ちすぎな気がしなくもないけど。
ひとりずつハグしてお別れし、「最後の患者」の身体を丁寧に清めて仕事を済ませ、部屋もきちんと片付けて去って行くアレックスの姿がとても彼女らしくて、もう見ていてウルウルしてしまった。
今まで本当にありがとう、アレックス。ゲストでもいいから、また戻って来てね。