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CSI: Miami - Season 7, Episode 7
#149 Cheating Death
- 邦題:「101号室の音」
- 脚本:Krystal Houghton
- 監督:Sam Hill
- 初回放映:2008-11-10
事件概要
スティーヴ・ハウエル
ホテルの一室で若い男性が手錠につながれた状態で刺殺される。被害者の氏名はスティーヴ・ハウエル。発見時、同じベッドでクリスティーナ・ドットという女性が眠っていたが、彼女はデートレイプ薬として知られるGHBを摂取しており、何も覚えていないと言い、犯行を否定。スティーヴを拘束していた手錠はホテルの物で、コンシェルジュはクリスティーナの希望で貸し出したという。クリスティーナはホテルで売春をしており、スティーヴも客だったことを認める。
スティーヴの爪からは複数の女性のDNAが検出される。その中には、売春斡旋の前歴を持つオードリー・イェーツの物もあったが、それはスティーヴが仕事でタンニング・バトラー(プールサイドで客に日焼け用のオイルを塗る係)をしているためだった。また、クリスティーナの体内からも、ダン・ベックスという男性のDNAが検出されるが、調べてみるとダンは彼女の夫。
デルコは現場で回収したガラス片から部分指紋を検出し、酒瓶の形を復元してリサ・ラドリーという女性を割り出す。リサもスティーヴと出会って部屋に行ったことを認めるが、商売ではなく単なる浮気だったと主張。部屋で「アブサンだ」と勧められて酒を飲んだところ、混ぜられていた薬物で意識を失い、気がつくと現金や指輪を盗まれていたという。
カリーとナタリアはスティーヴの自宅を調べるが、宝石や貴金属は見つからない。しかし部屋にはクリスティーナやリサの写真が貼られており、実はスティーヴが彼女たちを狙っていたらしいとわかる。写真をラボへ持ち帰り、撮影者が写りこんだ部分を詳しく調べてみると、写真を撮っていたのはオードリーだった。オードリーはエスコートサービスを経営しており、クリスティーナのような主婦売春を自分の縄張りから追い出そうとして、スティーヴと組んでいたのだ。ホレイショはオードリーがリサの指輪を身に着けていることに気づいて指輪を取り返す。リサは売春をしていたわけではないが、巻き添えで被害に遭ってしまったようだ。
タラはデルコとウルフの悪戯に悩まされるが、何とか遺体の傷口で型を取り、凶器の形を復元。凶器は、先端が両刃でそれ以外が片刃のノコギリ状になっているという特殊な軍用ナイフだった。最近まで軍隊にいたダン・ベックスは、そのナイフを持ってホテルへ行ったことを認めるが、ナイフを家具に突き立てて脅しただけで、そのまま帰って来たという。
ダンが妻の行動に気づいたのは、魚アレルギーのはずなのに友達から「スシを食べている」というメールが来たため。それはコンシェルジュが小遣い稼ぎにアリバイ工作をしていたためだった。コンシェルジュはそのために大量のレシートなどを準備しており、デルコはその中にリサ・ラドリーが見せたレシートと同じものがあることに気づく。リサが犯行時に買い物をしていたというのはウソだったのだ。
リサは家に代々伝わる指輪を盗まれ、夫に捨てられそうになり、スティーヴを恨んでいた。そこで、ホテルでスティーヴを見かけて部屋へ行ったのだ。スティーヴは手錠でつながれたままリサに暴言を吐いたので、リサは思わずダンが置いて行ったナイフを手に取り、スティーヴを刺殺してしまったのだった。
感想
事件は、よく言えばマイアミらしい、悪く言えばありがち。関係者のリサ、ダン、オードリーとコンシェルジュにまで出番が2回ずつ割り振られていたのが、きっちりしすぎて何だか変な感じ。アリバイビジネスも何だか既視感があって、これ前にも出て来たんじゃないの……と思ったが、調べてみると出て来たのはNYのエピソードだった(シーズン3「ライアー・ゲーム」)。
それから、デルコとウルフの「悪戯」もちょっとどうかと思った。新人への悪戯はありとしても、証拠を損なうような行為はプロとして絶対にしてはいけないと思うのだけど。生首を見せるのとはワケが違うでしょ。
個人的に気になったのは「食べられる下着」。食べられる素材で作ること自体はは可能だとしても、いったいどういうプレイで使うんだそれ? やはり使用してから食べるのだろうか(げ)。