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CSI: Miami - Season 7, Episode 19
#161 Target Specific
- 邦題:「獄中からの呪い」
- 脚本:Tamara Jaron
- 監督:Sam Hill
- 初回放映:2009-03-23
事件概要
メーガン・ハミルトン
シェフのメーガン・ハミルトンが自宅で襲われ、ナイフで刺されて重傷を負う。メーガンは襲われた後に反撃し、2回発砲していたが、部屋で見つかった銃弾は1発のみ。凶器のナイフは庭に落ちており、メーガンの顧客である美術コレクター、ギャリティの家から盗まれた美術品であるとわかる。
メーガンが意識を取り戻し「キッチンの引き出しに現金を保管していた」と話す。カリーが現場へ戻って現金が奪われていることを確認し、照明が点灯しないことに気づく。犯人が電灯をゆるめておいたと判断して持ち帰ろうとするが、その時突然背後から襲われ、ポリ袋を頭にかぶせられる。犯人はカリーの銃を奪い逃走。カリーは「独特の匂いがした」ことから、そのポリ袋を密封して匂いの素になる物質を探ろうとする。
メーガンの飼い犬の歯に何かがはさまっていたことがわかり、調べてみると防弾スーツ用の素材と判明。その製法特許を持っているのはゾーイ・ベルというデザイナーだが、スーツ自体はまだ市場に出ていない。ゾーイに事情を聞くと、数週間前に泥棒が入り、スーツが盗まれたことがわかる。ホレイショとナタリアは、セレブ客を狙ってゾーイの家に張り込んでいたパパラッチ、キャメロン・ウェストを見つけて連行。ゾーイの顧客にはギャリティもおり、キャメロンが下調べをしていた可能性があった。
しかしカメラを調べてみると、そこには乗馬デートを楽しむカリーを始め、チームメンバーたちの姿があった。問いただしてみると、キャメロンはデルコの実父のことを知っている様子。一連の事件の背後にロシアン・マフィアがいるという可能性が浮上する。
関係スタッフを調べたところ、トレーナーのラミレスが被害を受けた全員の家に出入りしていることがわかる。事情を聞こうとすると、ラミレスは何者かに襲われたということで救急車で運ばれるところだった。しかしナタリアとウルフが傷を調べたところ、狂言であることがわかる。ラミレスは家の主を外へ連れ出し、その間に仲間が空き巣に入っていたのだ。
カリーはポリ袋の匂いを分析し、犬の噛み傷に使用される薬の成分を検出する。犯人はメーガンの飼い犬に噛まれていたのだ。飼い犬の首輪を調べたところ、犯人のものらしき血痕を発見。DNAからロシアン・マフィアの一員であるセルゲイ・パトレンコが犯人とわかる。
セルゲイはすぐに発見され、カリーの銃も回収されるが、彼らはその場で銃撃を受け、セルゲイは射殺されてしまう。
一方、キャメロンを追っていたウルフは何者かに襲われて拉致され、暴行を受けていた――。
感想
ロシアンマフィア再登場。気がつけば今シーズンもあと6話という所まで来た。ここからフィナーレに向けて、何回かに分けて全面対決が描かれていくのだろう。
単なる空き巣強盗事件かと思ったら、その背後にロシアンマフィア。さらに、怪しいパパラッチを捕えてみれば、カメラの中にはCSIメンバーたちの写真が何枚も! 13話「不敵な微笑み」でカリーやウルフたちがパシャパシャと写真に撮られていた場面が、ここにつながってきた。
ロシアンマフィアといえば、麻薬とか武器密輸とか人身売買とか、とにかく派手で非情な犯罪を思い浮かべるけど、空き巣のような地味な犯罪もやっていたのね。稼ぎは少なくても、人を傷つけずリスクの低い日常的な収入源という所かなぁ。被害者もセレブだと少額の被害には鈍感だったりしそうだし。おそらく実行犯のセルゲイも、それほど地位は高くないだろう。
とはいっても、そこから情報が漏れたり芋づる式に大掛かりな摘発があってはたまらん、と思ったのだろうか、銃撃を受けて(よく場所がわかったね)セルゲイは死亡。このセルゲイ、髪型がホレイショに似ているので、撃たれた場面だけを見るとギョッとしそう。ミスリード的に予告編に使われそうな映像というか……。
そしてラストではウルフが拉致されて拷問を! この後どうなるのだ~~。
それにしても、庭にいた犬を最初にしっかり調べないのは手抜かりだなぁ。