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CSI: Miami - Season 8, Episode 4
#171 In Plane Sight
- 邦題:「暗号:ノイズ」
- 脚本:Robert Hornak
- 監督:Larry Detwiler
- 初回放映:2009-10-12
事件概要
ハワード・バージェス
投資詐欺で逮捕され、公判を控えていたハワード・バージェスが殺害され、自家用機の汚水タンクの中から発見される。発見時、債権回収業者のコナーが機体を動かそうとしていたところを、飛行場の警備員に阻止されたのだ。
バージェスは現在、GPS監視装置付きで自宅軟禁中のはず。自宅へ行ってみると、装置は飼い犬の首輪に付けられていた。息子のダニエルが、父親から「皆にお金を返したい」と言われて装置を切断して外したと認める。
バージェスの妻アリソンによると、彼は何でもノートに記録していたという。そこで自宅を調べたところ、床下から台帳らしきノートが発見される。そこには「NOISE」と記されており、それが金の隠し場所と思われたが、具体的にどの場所を指しているかは不明。
検死の結果、死因はチェーンのようなもので首を絞められたためとわかる。それも手ではなく機械の力を使った可能性が高い。そこで飛行場を調べ直した所、バージェスは格納庫のウィンチで殺害されたとわかる。
カリーとジェシーが格納庫を調べていると、自家用機が再び動き出す。2人が飛行機を止めると、中からまた債権回収業者が現れる。バージェスからの支払いが滞っているという理由で、売却したゲイリー・アーチャーが回収業者を雇ったのだ。しかしアーチャーはコナーを雇ってはいないという。コナーを雇ったのは妻のアリソンだった。
結局、凶器のウィンチからは犯人につながる痕跡が発見できなかったため、ジェシーとウォルターは再び飛行機へ戻り、遺体が沈められていた汚水タンクを調べ直してコンタクトレンズを発見。DNAなどは検出できなかったが、度数を詳しく調べた結果、持ち主はゲイリー・アーチャーであると判明。アーチャーは飛行機を売却しただけではなく、バージェスの被害者でもあったのだ。バージェスの詐欺で財産を失い、自家用機だけでも取り戻そうと飛行場へ行った所、バージェス本人に遭遇。もみ合ううちにカッとなって殺害してしまったのだ。
残る謎は金の隠し場所。ホレイショは「NOISE」という暗号を見て、これが飛行機の気体番号である「NO153」を指しているのではないかと思いつく。そこで再び飛行機へと急行すると、中ではダニエルがシートの中から金を取り出していた。
ダニエルは、隠し財産の半分を分け前とする条件で父を逃亡させていた。父親が飛行場で殺害されたことを知り、金の隠し場所に気づいて自分の物にしようとしたのだった。
感想
飛行機に関連するエピソード、各シーズンに1話はあるような気がする。S1から振り返ってみると……。
- S1「マイアミ上空 17秒間の惨劇」
- S2「不倫の方程式」
- S3「終わりへの伏線」
- S4「NYからの使者」
- S7「上空3万フィートのロンパールーム」
こんなところか。S5とS6にはなかったようだ(飛行機が出てくるだけならS3とS6の最終話も入るが)。
さて今回は、遺体の発見現場が飛行機の汚水タンク。死んだってこんな所には入れられたくないものだ。
現場に来たウルフとジェシー、そしてウォルターがトイレ担当の押し付け合い。そういえば初期シーズンでもデルコとスピードルが似たようなことやっていたなぁと思い出す。この3人はお笑いトリオになりそうだ。カリーはお笑いグループには入らないようだが、ジェシーとのツーショットは良い感じ。初期のマイアミらしさに回帰しつつ、メンバーの入れ替えで新風を吹き込もうという試みは、今のところ上手くいっているような気がする……が、ナタリアはどうした?
結局犯人は帳簿の内容から絞り込まれ、コンタクトレンズであっさり判明する。「NOISE」の暗号も飛行機の機体番号「NO153」のことだった、というもので少々投げやり感がなきにしもあらず。この強引な暗号解読は、何となくS1の「ネディアー・キーレの正体」を思い出すが、バージェス本人がこの暗号を仕込んでおく必要がどこにあったのか疑問。誰かに託したメッセージというわけじゃなく、お金は自分で持ち逃げするつもりだったわけだよね。それくらい覚えとけや。
それはともかく。バージェスに騙されて財産を失ったカルロスに対してジェシーがひそかに援助していたのが好印象。これも初期シーズンでホレイショが色々とフォローしていたことを思い出す。それにしてもジェシーは10年以上もLAにいて戻ったばかりなのに顔が広い。そしてLAからマイアミに戻って来た理由は今後、ストーリーアークになっていくのだろうか。
— Yoko (yoko221b) 2011-09-22, 改訂 2015-02-10