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CSI: Miami - Season 8, Episode 23
#190 Time Bomb
- 邦題:「木っ端微塵」
- 脚本:Corey Evett, Matt Partney
- 監督:Sam Hill
- 初回放映:2010-05-17
事件概要
レベッカ・ネヴィンズ
デルコは検事のネヴィンズと面会の約束をし、会いに出かけるが、待ち合わせ場所で車が爆発を起こし、ネヴィンズ検事は死亡する。デルコは証拠保管室の捜査中、4年前に押収された50万ドル相当のヘロインが盗まれていることを知り、それを報告するつもりだった。
検証の結果、爆破に使用された車の製造番号が判明するが、その車は警察に押収され、現在も保管所にあるはずのもの。記録を調べると、潜入捜査中のカーマイケル刑事が捜査のために持ち出したことがわかる。しかしカーマイケル刑事は2年前から行方不明。終身刑で服役中の男がカーマイケル殺害を認める。しかし証拠品の持ち出しはカーマイケルの死後も続いていた。
レベッカの遺体には爆発した車のGPSチップが刺さっており、情報を分析して経路をたどってみると、出発点はなんとウルフの自宅。ただちに捜索が始まり、デルコはCDプレイヤーの中から盗まれたダイヤを発見する。ウルフは無実を訴えるがステットラーによって逮捕されてしまう。
爆弾はゴルフカートの部品を利用して作られていた。そこから、元爆弾犯で現在はゴルフカートの修理業者をしているドリュー・ポラックの存在が浮上。ポラックが収監された事件を担当したのはネヴィンズであり、個人的な恨みもある。
警察でポラックの事件を担当したのは、ホレイショの元パートナーのサリー。ホレイショはサリーに会いに行くが、サリーは「もう遅い」と言ってホレイショに銃を向け、警官に撃たれて病院へ運ばれる。しかし、カーマイケルになりすましている人物の名は言おうとしなかった。
ナタリアは新しく発見されたバクテリア菌による同定方法を思いつく。DNAの痕跡はなくても、人の手から転移したバクテリアのDNAで誰が持ち込んだかが特定できるのだ。その結果ウルフは無実で、証拠を仕組んだのはステットラーだとわかる。ステットラーは、カーマイケルが連絡を絶ち、持ち出した証拠物件がそのままになっていることに気づいて窃盗を思いついた。そして保管所の担当巡査のオランスキーを脅して協力させていたのだった。
感想
爆死したレベッカの無残な遺体……残酷すぎる。撮影方法が気になるが(特殊メイクか人形かCGか)、検死台でのアップはご本人+メイクかなと思う。熱風を浴びたにしては髪がつやつやして美しかったので。
証拠からウルフが逮捕されてしまうが、詳しく調べてみるとそれは冤罪で、真犯人は何と、ホレイショのライバル、リック・ステットラーだった。何たること!
ステットラーはS2で初登場した時から何度となく(プライベートも含めて)ホレイショと対立してきた「敵」キャラではあるが、横領はともかく殺人までするとは思ってもみなかった。過去シーズンではホレイショを心配する様子を見せたこともあったのに、こんな奴だったなんてあんまりだ。
きっかけはカーマイケル刑事が消息を絶ち、潜入捜査のために持ち出した高級車がそのままになっていたことだというが、押収した車の行方に不審な点があればIAのリックが調べて明らかにしなければいけない。「誰も気にしてない」じゃないよ。あなたが気にしなさいよ、もう……。カーマイケルの上司は何と言っているのか。そもそも潜入とはいえ、刑事が2年間も行方不明で音信不通って大問題じゃないか。
カーマイケル刑事の失踪は2年くらい前だというから、シーズン6の頃。ちょうどホレイショがブラジルへ連行されて現地でマラ・ノーチェを皆殺しにしていた時期だろうか。「心身を消耗する仕事だって、お前もわかっているはずだ」とリックは言うが、実際のところ彼の心身を消耗させた張本人がホレイショのような気がする。
さて、S2からのライバルだったリックとともに、S3でホレイショの彼女だった検事のレベッカ・ネヴィンズも今回で退場。この方も、途中から何だか「敵」キャラになってしまったよね。
ホレイショの元カノ退場、というのは今までの例で行けばフィナーレであの人が登場する露払いなのかな? という予感がするが、さてどうなるか。