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CSI: Miami - Season 9, Episode 10
#201 Match Made in Hell
- 邦題:「億万長者と出会うには」
- 脚本:Brett Mahoney
- 監督:Eric Mirich
- 初回放映:2011-01-02
事件概要
マシュー・ショー
IT長者のマシュー・ショーが自宅プールでワニに襲われて死亡する。付近を調べると、プールへのゲートが開けられ、ワニを生肉でおびき出した形跡があった。
通報したのは、事件当時マシューと電話で話していたアビー・レキシントンで、マシューとは結婚相談所で出会いデートを重ねる仲だった。マシューはタンディ・キングという女性が経営する結婚相談所に登録し、アビーを含む数名の女性と交際しており、そのうちの誰かにプロポーズするつもりだったらしく、ダイヤの指輪を持っていた。
マシューの寝室には性交渉の痕跡があり、相手はデート相手のひとり、ケイト・ベンダーと判明。ケイトとは連絡が取れなかったが、車のGPS信号をたどり、別の結婚相談所を経営するポール・ニコルズの自宅にいるとわかる。ケイトは「タンディの相談所からここへ移ったので、マシューとはもうデートできなくなった。彼と寝たのはお別れのため」だという。
ワニの胃からはマシューの片手が発見される。そこには重度の火傷の痕があり、焼けた棒状のものを押し付けられたと思われた。それはバイクのマフラーの痕で、そこからニコルズのガードマンであるリッキー・トーバーがマシューを襲ったことがわかる。リッキーはニコルズが非合法の活動に手を染めていることを匂わせるが、具体的なことは何も言わないまま、弁護士が到着して保釈される。
ニコルズの「商売」の秘密をさぐるため、ウルフが会員となってパーティ会場に潜入。ウルフはケイトに惹かれたふりをして2人きりになるが、そこでニコルズが女性たちに売春をさせていたことがわかる。ウルフは口実をもうけて部屋を出ると、ニコルズについてもっと探ろうとするが、そこで警備員に見つかってしまう。
ウルフからの連絡がないため、ホレイショとデルコが邸内に突入し、バスタブで拷問されていたウルフを救出。その場にいた女性たちもニコルズとともに売春容疑で逮捕される。ケイトは自分が原因でマシューが殺されたことを告白する。マシューはケイトを愛し、結婚するつもりでニコルズに話をつけようとした。だが、ニコルズにとってケイトはドル箱。一方大富豪だったはずのマシューはマネージャーに財産を持ち逃げされて一文無し。「金もないくせに」と、トーバーが暴力を振るったのだ。
ホレイショらはニコルズの犯行を裏付ける証拠を探そうとするが、そこでローマンがワニの口から紙片を発見。プールからも同じ紙が回収されており、合わせてみると小切手とわかる。マシューからタンディに宛てた小切手だが、残高不足で現金化できなかったものだ。タンディの結婚相談所は裕福な男性と美しい女性ばかり。自分が認めたマシューが一文無しでは評判に傷が付く、と恐れてマシュー殺害を決意したのだった。
ケイトはニコルズに不利な証言をすることと引き換えに保護観察ですむことになった。
感想
裕福な男性と美しく若い女性たち。「少しだけ」と思って売春に手を染め、そのまま抜けられず搾取されていく女性、彼女を助けたいと思う若者、商売道具を取られてたまるかと怒る元締め――何かどっかで見たような図式だなと思ったら、「ボトルガールの悲劇」と同工異曲だった。そしてもちろん、ここでもホレイショは哀れな美女を救う。こういう話、他シーズンにもあったと思う。というか、もう各シーズン何度あってもおかしくない。
ワニで殺すなんて、発想はすごく独創的だけど(マイアミじゃそうでもない?)、確実な方法とはとても言えない気がする。そもそもタンディがマシューを殺さなきゃ! とまで思う動機がいまいちよくわからない。普通に退会してもらえば良いと思うのだが、そうもいかないのだろうか。会員登録した時点ではまだ大富豪だったのなら、タンディの判断に誤りはなかったわけだし、ケイトももうタンディの所の会員ではないわけだから、後は知らん顔でも良さそうな気がする。
ウルフの潜入場面は、大富豪ぶりが板についてない感じが頼りなくて逆に面白かった。前シーズンのウェイターの方がサマになっていたように思う。この場面、ジェシーがいればまた違った潜入になったのかもしれないなぁ……。でも「30分経って連絡がない」とホレイショ&デルコが突入していたけど、あれはどこから入ったのだ? しかもデルコは警備員を射殺し、何事もなかったように捜査を続けている。いいのか、そういうことで。