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CSI: Miami - Season 9, Episode 19
#210 Caged
- 邦題:「檻の中の強者ども」
- 脚本:Tamara Jaron, K. David Bena
- 監督:Larry Detwiler
- 初回放映:2011-04-10
事件概要
ティム・ギャリガン
マイアミ・デイド署は、脱獄囚ダンテ・クロールがマイアミにいるとの情報を得て情報提供を呼びかける。ダンテは元格闘家で、バーでケンカをして相手を殺害して投獄されていた。ウルフは以前の仲間マイク・ダローを捕まえるが、有力な情報は得られない。
警備員をしているティム・ギャリガンが殺害され、IDと制服などを盗まれる。目撃者が携帯電話で写真を撮っており、犯人はダンテだとわかる。ギャリガンはメトロアリーナの警備をする予定だったが、そこではダンテのライバル、ローガン・シェパードが凱旋試合をする予定になっていた。ローガンはダンテがケンカをした時その場におり、ローガンの証言でダンテは有罪になったのだ。ダンテが報復しに来た可能性があるため、ホレイショは試合の延期を提案するが、ローガンは試合を決行すると明言。
ギャリガンの髪に付着していた土からは、化学兵器ルイサイトが検出される。第二次大戦中に使用されていた武器庫からルイサイトが漏れて土壌が汚染され、開発が中止されたことがあった。ウルフはモリーとともにその武器庫へ向かう。
ホレイショやデルコらはアリーナでダンテを捜索。一方トリップはローガンの通話記録を調べ、公衆電話から何度も着信があったことを知る。相手はおそらくダンテだろう。
ウルフとモリーは武器庫で図面を見つけ、ダンテの目的はローガンへの報復ではなく金庫室であることを突き止める。ホレイショとデルコが金庫室へ向かうと、ちょうどダンテが警備員を殺害して金を盗んでいるところだった。銃撃戦になるがダンテは逃走。ウルフがダンテを見つけて取り押さえようとするが、倒されてしまう。
リングでは第3ラウンドが始まり、ローガンが急に劣勢になり、ついに倒されて救急車に運ばれる。その頃、トリップは削除されたローガンの留守電メッセージを復元し、やはりダンテから協力を依頼されていたことを知る。ホレイショは陽動作戦に気づいて救急車を追うが間に合わず、救急車はすでに発進。
その後まもなく救急車は発見され、肩を撃たれたローガンが救出される。ローガンは、妻のブルックを人質に取られて協力させられたことを認める。ダンテが送りつけてきた動画には、撮影者のマイク・ダローの姿が映りこんでいた。
ダローの供述によりブルックは保護され、ホレイショはダンテを追い詰める。ダンテが銃を向けたため、ホレイショは彼を射殺する。
感想
珍しくトリップの記者会見で始まるエピソード。「手持ちカメラで撮ったドキュメンタリー映像」風の映像が面白い。突然ハイテクに強くなった? トリップも何だか新鮮。
脱獄犯はあと何人だっけ? 「音の目撃者」のラストでは5人が逃亡と言っていた。次の「マリソルの悪夢」で、ホレイショがバスの中で1人確保。その後フィエロが逮捕され、前回のクラークソン、今回のダンテで4人。最後の1人はフィナーレまで取っておくのかな。
ダンテは登場するなり警備員を惨殺するという凶悪犯。対してライバルのローガンはさわやかな感じの好青年で、ホレイショと親しいのにびっくり。だって記者会見の後ハグですよ! 女性となら珍しくないけれど、男性とハグしたのは前シーズンのカイル以来ではないだろうか。カイルの時は、危険な戦地へ向かう息子を送り出す父なので、ぐっと胸にせまるものがあったけれど、今回のはごくカジュアルなハグ。こういうのはいつ以来だっけ……と考えてみたものの、シーズン1「戦慄の首輪爆弾」のアルさんしか思い出せないよ! クロスオーバーのマックやラングストンとは握手だったと思う(未確認)。実の弟とは握手すらしなかったしなぁ……。レイJr.とはどうだっけ?
結局ダンテは追い詰められ、ホレイショに銃を向けるという文字通りの自殺行為に出る。一度撃たれて倒れ、さらにまた銃を向けるというのは、これはもう警官を利用した間接自殺と言って良いと思う。死ぬためにワザと警官に撃たれるような行動に出ることを suicide by cop といい、撃った方の警官がPTSDになるなどの社会問題になっているらしい。その点ホレイショは心配なさそうだけど。