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CSI: Miami - Season 9, Episode 22
#213 Mayday
- 邦題:「非常事態発生」
- 脚本:Marc Dube, Barry O'Brien
- 監督:Sam Hill
- 初回放映:2011-05-08
事件概要
ケイリー・アンダーソン、マーセル・ラーゴス、氏名不詳女性(キャロライン・サマーズ?)
最後の脱獄囚、ジャック・トラーがアリゾナで逮捕され、ホレイショとトリップが飛行機で護送する。だが着陸直前に飛行機は勝手に進路を変え、パーサーが銃を抜く。機内での銃撃戦の末に飛行機は不時着するが、トラーは逃亡。機長も副機長もトラーに買収されており、エバグレーズに向かうよう言われていたのだ。
トラーはカージャックして逃走を続ける。飛行機の針路や燃料などを総合し、トラーが向かおうとしていた飛行場を割り出すが、経営者のマーセルと従業員の女性は「何も知らない」と無関係を主張。
その後、トラーが奪った車が廃車置場で発見され、近くで不審な男が逮捕される。それは刑務所でトラーと同房だったランディ・ノースで、「トラーから子どもをたてに脅されて車の廃棄を命じられた」と主張する。トラーは別の車を襲い、16歳の少女を連れたまま逃走していると思われた。
ノースの供述からトラーが向かったホテルが判明し、行ってみるとそこではマーセルが射殺されており、従業員の女性が隠れていた。マーセルの遺体の下からは贋札が発見される。その贋札は、印刷は精巧だが紙とインクが粗悪なもので、見本品と思われた。女性従業員は、国土安全保障省の調査官レネー・ロックリアで、1年半前に紙幣の原版が奪われた事件を捜査しているのだった。トラーは原版の買い手を捜しており、マーセルがその仲介役だったという。
マーセルの記録から、買い手は投資家のバーナード・アッシュクロフトとわかる。自宅へ急行すると、そこにはアッシュクロフトと、トラーに拉致された少女ケイリーがいた。紙幣の印刷用紙がそこで押収されるが、原版は、奪われた3セットのうち1セットだけが抜き取られていた。
ノースからナタリアへ「トラーから埠頭に呼び出された」と連絡が入る。ナタリアはホレイショとともに埠頭へ向かうが、そこでホレイショが撃たれて倒れる。驚いて駆け寄ったナタリアは、ノースに頭を殴られて昏倒。ノースはトラーに協力したために子どもたちと引き離されてしまい、判事に口添えをしてくれなかったナタリアを恨んだのだ。ノースはナタリアを車のトランクに押し込め、桟橋から海へと落下させる――。
感想
今回もまたクリフハンガー。しかもホレイショが撃たれ、ナタリアは車のトランクで海に沈められるという絶体絶命の状況に。前回ホレイショが撃たれたのはヤラセだったけれど、今回は本物だよね。まぁ主人公が死ぬことはないにしても、これは確かに、非常事態発生だ。SOS! SOS!(←運昇ボイスで)
それにしても今シーズンはナタリアがよく危ない目に遭う。これで多分4回目かな。カリー役のエミリー・プロクターが産休で出番を減らしたので、そのぶんナタリアの話が増えているにしても、これはやはり多すぎる。
事件はやはり、最後にひとりだけ残った脱獄囚の話。プリズンブレイクでここまで引っ張るとは思わなかったが、ここまで来ると、あれだけ凶悪だったメモ・フィエロが小物に思えてくるから不思議。このジャック・トラーを演じているのがカラム・キース・レニーで、「ハーパーズ・アイランド」のウェイクフィールドやら「24」のウラジーミルやら、とにかくワル。フィナーレを飾る貫禄十分である。
でもホレイショとナタリアを襲ったのは、このトラーではなく、トラーに支配される気弱な犯罪者に見えたノースの方だったのね。トラーに命令されたら断れないから、と犯罪に協力し、それが原因で子どもたちと引き離されたと言ってナタリアを恨む。子ども2人が別々に引き取られたのは可哀想だけど、単なる腹いせで警官2人を襲っても何の解決にもならないし、事態は悪くなるだけなのに……。結局ナタリアがいちばん怒りをぶつけやすい相手だった、ということなのだろうけど。それにしても、今までどんなに撃たれても被弾しなかったホレイショに弾傷を負わせ、かつホレイショから銃で反撃されても無傷だなんて、これは只者ではない。
ホレイショとナタリアは何となくあっさり助かりそうな気がするが、逃亡犯のトラーはどうなるのか。これ以上引き伸ばさず、プレミアでしっかりと逮捕してほしい。テレ東での次シーズン放送がいつになるかわからないけど、たぶん1年以内に再会できそうな気がする。
じゃ、またね!
— Yoko (yoko221b) 2013-05-26