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CSI: Miami - Season 10, Episode 1
#214 Countermeasures
- 邦題：「私は死なない」
- 脚本：Marc Dube, Barry O'Brien
- 監督：Sam Hill
- 初回放映：2011-09-25
事件概要
メラニー・ガーランド他
埠頭で被弾したホレイショはマリソルの幻に促されるように意識を取り戻す。一方ナタリアは車のトランクに入れられたまま海に落下。ホレイショは傷口から血を流しつつも海へ飛び込みナタリアを救出し、救急車で病院へ搬送される。
ホレイショは医師の制止を振り切って現場へ戻り、トラーとノースの捜索を続ける。カリーはノースの息子オースティンから事情を聞き、協力してほしいと頼む。オースティンが囮になり、ホレイショらは無事にノースを逮捕。ノースの供述から、トラーがレオ・ケンドリーというATM強盗犯に原版を売却しようとしていたことがわかる。トリップはレオの仲間を捕え、車で発見した小魚からアジトの場所を割り出す。レオは逮捕されるが、トラーはメラニーという女性を連れて逃走していた。
しかし逃走中にトラーの車が故障。トラーはメラニーにラジエータ液を買いに行かせ、メラニーは店で店員にこっそり助けを求める。店員は通報し、防犯ビデオの映像からメラニーが使い捨て携帯を万引きしたことが判明。番号を調べてみると、ノースに何度も繰り返し電話が架けられていた。ノースは、収監中にトラーが持っていたネックレスをくすねたことを話す。大事な物だったらしく、トラーはそれを取り戻そうとしていると思われた。
ノースは警察に協力してトラーを誘き出すが、場所は操車場。トラーはネックレスを取り戻し、走って来た列車にまぎれて逃走する。
カリーとウォルターは改めてトラーの事件の証拠物件を調べ直し、着衣に大量の汚染物質が付着していることに気づく。同じ成分の物質があるのは、油田の火災とゴミ廃棄場。トラーは同じ場所で同種の犯行を繰り返すと見て廃棄場へ向かうと、トラーがメラニーを縛り付け、ネックレスを首にかけて火を付けようとしていた。トラーは子どもの頃の自分を虐待した母親への復讐のため、母親のネックレスを着けさせ、殺害しようとしたのだった。
傷の痛みをこらえつつホレイショはトラーを追い詰め逮捕。メラニーも無事に保護される。
感想
ホレイショが撃たれ、ナタリアが車ごと海に落とされるというすごいクリフハンガーで終わった前シーズン。ホレイショは勿論だが、ナタリアも今シーズンに継続出演なので、死ぬという可能性がないことは最初からわかっていた。本国での放送当時なら、ナタリア役エヴァ・ラルーが出演契約を更新するかどうかが注目点だったかな? 「私は死なない」なんて邦題で主張しなくてもわかってますよ、ほっさん!
で、そのクリフハンガー後の展開はというと、ホレイショが撃たれながらも超人的な力を発揮してナタリアを救うというもので、予想していた展開といえばそうなのだが、かといってこれ以外の展開はあり得ないというくらいの王道とも言える。これを堂々とやっちゃうのがマイアミなんだよなぁ（胸熱）。
とはいえ、ホレイショがここまでダメージを負ってしまうのはマイアミ始まって以来ではなかろうか。最初にマリソルが出てくるのは、一種の臨死体験――とまでは行かなくても、やはりこの世の辛さから解放されたい願望があるのだろうか、とかちらりと思ってしまった。
マリソルの回想シーン、今まではシーズン4の映像を使い回していたけれど、今回はアラナ・デ・ラ・ガルサ本人が出演。最終シーズンでようやく実現した形になったけれど、これはただ単にデ・ラ・ガルサのスケジュールが空いたから、という大人の事情だろうと思う。マイアミを降板した後はLaw & Orderで検事役としてレギュラー出演していて、L&Oが終了した年は産休、その後Law & Order:LAに途中からレギュラー入りして、それも1シーズンで打ち切りになり、今回の出演はその半年後になる。6年ぶりなのに変わっていないなぁ。ホレイショの方は水中シーンで頭髪が……とか（失礼ながら）思ってしまったけど。
さて、そんなこんなでホレイショとナタリアのクリフハンガーが解決した以外はあまり印象に残っていないプレミア回。そもそも前シーズンの続きなのであまり覚えてない所もあるし、トラーの設定も何となく後付け感があってピンと来ない感じではあったけれど、とにかく泣いても笑ってもこれが最終シーズン。今後ホレイショとナタリアのPTSD発症はあるのか、ノースの子どもたちとカリーの後日談はあるのか、そのあたりを気にしつつ、残り18話をしっかり見届けたいと思う。しかしナタリアはともかくホレイショのPTSDはちょっとありそうにないなぁ……シーズン3でスピードルのことを当時恋人だったレベッカに話していたことはあったので、あるとしてもその程度か。