Table of Contents
CSI: NY - Season 1
#2 Creatures of the Night
- 邦題:「夜の獣たち」
- 脚本:Pam Veasey
- 監督:Tim Hunter
- 初回放映:2004-09-29
Use your head, not your heart.
事件概要
セントラルパークでの暴行事件
ステラ、ダニー、フラック刑事担当。全身傷だらけでパーティ会場に現れた若い女性がいた。その女性、ロビンは近道をするために徒歩でセントラルパークを抜け、その途中で何者かに襲われて暴行されたのだ。ステラは病院へ行き、被害者の衣服と身体に付着した証拠を収集。ダニーは衣服から植物の葉を発見し、セントラルパークの中で該当種が植えられている場所を探して犯行現場を割り出す。
現場には大柄な男の足跡があり、鼻ピアスが落ちていた。現場にあったコーヒーの粉からレストランがわかり、そこには鼻ピの取れた痕のある男がいた。だが彼は、ロビンが倒れているのを見てバッグを盗もうとしただけだと主張。犯人が無精子症であることが判明し、鼻ピ男は無罪放免。
ダニーは被害者の服についた粉からリノレン酸を検出。銅像の清掃に使うクルミの粉だった。2人は銅像の掃除をする4人組を調べるが、4人とも精子があった。ステラは銅像の周囲に植えた花に気づき、庭師の可能性に思い当たる。庭師の中に無精子症のビリーがいたが、彼は犯行を否定。DNAがないので比較することもできない。ステラはロビンを説得して容疑者の面通しをしようとするが、ロビンは現れない。
もう一度証拠を調べ直すステラ。ダニーと、事件を解決したエイデンとマックが白衣に着替えて加わる。ロビンの下着に付着した樹液の染みが、ビリーのズボンの樹液と一致し、犯行が裏付けられた。
消えた銃弾の事件
マック、エイデン担当。腹部を撃たれた死体が発見された。身体の特徴からクラック(高純度のコカイン)常用者と思われた。傷口が大きく、不ぞろいに裂けている等、通常の銃創に見られない特徴がある。貫通した形跡はないが体内に銃弾が見つからない。小さな傷はネズミの歯の跡だった。被害者はネズミにかじられ、銃弾も食べられてしまったのだ。
マックとエイデンは、銃弾の成分に反応する探知機を片手にネズミの痕跡を追跡。市内にいるネズミの数は、約7000万匹だという。やっとのことで銃弾を食べた個体を発見し、銃弾を取り出す。その銃弾は、男が撃たれる1時間前に行われた強盗事件の銃弾と一致。その事件の容疑者はすでに逮捕されていた。
感想
今回は、女性捜査官ステラのキャラクターにスポットが当たっているお話。「自由の女神」と呼ばれているらしい、凛とした姿に好感が持てる。ラスト近く、ひとり黙々と作業を続けるステラに、一人また一人と仲間たちが加わってくるシーンは、チームワークの良さを感じさせて良かった。
犯人の男、どこかで見た顔だと思ったら、ベガスのシーズン1「逆転無罪 逆転有罪」で、ランナーをやっていて殺された男の子のお兄さんだ。そうかー、弟の事件でランナーから足を洗って庭師になったのか(違う)。
一方、マックの事件は大量のネズミという映像のインパクトはあるが、あっさり単純に解決。作中の台詞にもあったが、ニューヨークのネズミ被害というのは、実際にかなり問題らしい。東京だとカラスだけど……でもネズミもいるんだろうなー。ぞわぞわ。
— Yoko (yoko221b) 2005-12-04
追記
TV.com のトリビアページに脚本の話が載っていたのでご紹介。
最初の脚本では、ロビンが面通しに来なかったのは彼女が手首を切って自殺を図ったからという話になっていたらしい。ステラが自宅を訪ねて彼女を発見し、助けようとしたが手遅れ。ステラがシャワーを浴びたのは、ロビンの血を洗い流すためだった(たしかに、あのシャワーシーンは少々唐突な気がした)。おそらく、最初の路線では悲惨すぎるので変更されたのだろう。
また、クルミの粉は放送当時、すでに銅像の清掃には使われていなかったとのこと(時間がかかりすぎるため)。