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CSI: NY - Season 2, Episode 13
#36 Risk
- 邦題:「ハイリスクゲーム」
- 脚本:John Dove, Anthony E. Zuiker
- 監督:Rob Bailey
- 初回放映:2006-01-25
- Who's got my back? Who cares about me, the working man?
- I did … until you broke the law.
事件概要
ランディ・ウィリアムズ殺害事件
マック、ダニー、リンジー担当。地下鉄で帰宅する途中で、ダニーが線路上に人が倒れているのを発見し、電車を急停止させる。市長の資金集めパーティに出席していたマックと、オペラを観劇していたリンジーが正装のまま現場に到着。
被害者はチェルシー大学の学生ランディ・ウィリアムズで、死ぬ前に地下鉄の屋根に上って「サーフィン」をしていた形跡があった。だが致命傷となった頭部の傷は落下によるものではなく、木材で殴打されたような傷だった。手には血のついたサメの歯を握りしめ、胃の中には生の魚が何尾も入っていた。ほとんど消化されていないため、死ぬ直前(45分以内)に生きたまま飲み込んだものと思われた。
ダニーが乗った物よりひとつ前の電車の車両には内部に血痕、屋根に足跡があった。ランディのルームメイトのペリー・ローマンは、前夜ランディと一緒に泥酔して大騒ぎをしたことは認めたが、地下鉄サーフィンのことも含めて、何があったのかはよく覚えていないという。2人はWild Wild Wetというバーで酔って騒ぎ、水槽に入れていた生の魚まで口に入れ出したため、バーテンに追い出されていた。ペリーの部屋には血のついた板、バーには木製のクラブがあったが、いずれもランディの血液は検出されなかった。
ランディが持っていたサメの歯はホオジロザメの物で、商品として流通している物ではなく、サメの口から直接取った物であると判明。また、歯髄から検出した褐藻類はそのサメが北大西洋にいたことを示していた。歯から推測されるサイズのサメが北大西洋で捕獲されたのは過去2回だけで、最近は92年だった。
ランディの傷口からは、不凍剤が検出された。それは地下鉄の車掌が使用するパドルの物。車掌は不凍剤を塗布した線路と車両を切り離すためにパドルを使うのだ。ペリーとランディは地下鉄の屋根に上って「サーフィン」を楽しんだ後に車両内に戻った。そのために電車が遅れてしまい、車掌のチャック・ホワイトは2人に注意しようとしたが、ペリーはチャックの顔に唾を吐きかけて降りてしまった。車内に残ったランディがチャックを侮辱するように笑ったので、かっとなったチャックがランディを撲殺したのだった。図書館には、チャックがサメを獲った時の写真が残されていた。
Q.T. ジャマー殺害事件
ステラ、ホークス、フラック刑事担当。商品トレーダーのQ.T.ジャマーがオフィスの窓の外で首をつった状態で発見される。だが、首を吊られたのは死亡した後のことだった。口の中に残る緑色の繊維から、布を口に押し込まれて窒息させられたものと思われた。さらに、血液からはクロロホルムが検出される。
第一発見者である助手のボビー・マーティンは、Q.T.はその日取引で巨額の損失を出していたと言う。クライアントの中には怒ってオフィスに乗り込んできた者もいたが、彼らはいずれも無関係と判明。
ジャマーの口に入っていた繊維は、オフィスのクッションの物だった。オフィスのクッションはブルーだったが、クロロホルムが薄め液として作用したため、部分的に色が変わってしまったのだ。オフィスの外にある監視カメラの映像を調べると、ボビーが一度コーヒーを入れて洗面所に入り、すぐに出て来た所が録画されていた。だが、出て来た時はカップから湯気が立っていない。ボビーはコーヒーを捨て、クロロホルムに入れ替えて出て来たのだ。
会社のゴミ捨て場からは、クロロホルムが残るカップが発見された。ボビーはその日の取引を有利に運び、一方でジャマーは大損をした。にもかかわらずジャマーは彼を認めようとしなかったので、ボビーは彼を殺害したのだった。ジャマーが死亡した場合、ビジネスはボビーが継承することになっていた。
感想
地下鉄の事件は前シーズンの「3つの偶然」以来だろうか(「疑惑の任務」にもちょっと出て来たか)。でも地下鉄サーフィンって何……本当にやってる人いるの? と思ったが、検索してみると本当にいるらしい。マイアミではハリケーンの大波でサーフィンするやつ、海のないベガスでは大雨の時にドブ河にダイブするやつがいたけれど、NYのおバカサーファーも負けていない。
この事件では、市長のパーティに出席していたマックとオペラ鑑賞中のリンジーが正装で登場。そういえばベガスではグリッソムとソフィアがタキシードとロングドレスで現場に来る話があったっけな。マックはともかくリンジーは途中で着替えたのだろうか。裾を引きずって現場を汚染する心配こそなさそうだけど、地下鉄の線路内なんて歩くだけで埃まみれになりそうだし、劇場に行くような靴では絶対に危ないと思うのだが。
この被害者、最初の検死では頭に一撃を受けてから死ぬまで「数時間」と言っていた(そのくせ魚を丸呑みしてから死ぬまでは45分)のだが、車掌に突き落とされた時点ではまだ生きていたみたいで、そこが謎。その次の列車にダニーが乗っていて遺体に気づいたのだから「数時間」のはずはないんだがな。
でも、それはともかくアダム(ラボ技術者)の活躍が目立っていた。サメの歯から種類と大きさ、海藻類から回遊していた海域まで割り出したのは、さすが。また、マンハッタンの高級アパートの住人でもファッションモデルでもない、毎日必死に働いてこの華やかな街を支えている人々にスポットが当たったのも、何だか本当に久しぶりな気がする。
ステラの事件はトレーダー。決定的な死因がよくわからなかったが(クッションで窒息させたのか、クロロホルムで眠らせてから首を吊って殺したのか)、いずれにしても犯人がボビーなのは変わらないから、まぁいいか。最初、手で首を絞めてから首を吊ったように思われたのは、クライアントのひとりが激昂して被害者につかみかかった時の跡だったのね。で、ドンとステラがこのマッチョな顧客の人に聞き込みに行った時、東洋系の女性がそばにいて、字幕では「日本語で話しかける」となっていたのだが、この「日本語」が全然聞き取れない! 本当に日本語なのか、と思って何回か巻き戻してて「ダイジナ」云々というのが聞こえたような気がしたが、そんな努力してまで聞き取ることもないか~と思ってあきらめてしまった。
で、ステラのティーバッグは「天然」。天然って有機栽培とかそういう意味? ティーバッグの色が茶色っぽく見えたけれど、カップの色が暗いので何のお茶なのかよくわからず。NYは東洋ブームなのだろうか。でも寿司の女体盛りは勘弁してください。orz
— Yoko (yoko221b) 2007-04-03