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CSI: NY - Season 2, Episode 24
#47 Charge of This Post
- 邦題:「守るべきもの」
- 脚本:Timothy J. Lea
- 監督:Rob Bailey
- 初回放映:2006-05-17
If you can hear me, squeeze my hand.
事件概要
ダーウィン・ジャッジ殺害/ビル爆破事件
ビルの警備員、ダーウィン・ジャッジが刺殺され、マック、リンジー、フラック刑事が現場に向かう。リンジーはいったん建物の外へ備品を取りに行き、マックとフラックは血痕をたどり建物の中へ入るが、そこで大量の爆薬を発見。2人はただちにビル内にいる全員を避難させるが、あらかた避難し終えたところで爆弾が爆発し、逃げ遅れた住人とともに崩れた建物の中に閉じ込められてしまう。
その後、ステラ、ダニー、ホークスが現場に到着。国土安全保障省(DHS)の職員エレナ・フィールディングとディーン・レッシングも捜査に合流する。ダニーはレスキューチームとともに現場へ入り、マックらを発見。重傷を負ったフラックは病院に運ばれ、胸の傷からは爆弾の起爆装置が回収される。
起爆装置のスイッチを入れるトリガーとして使われたのは携帯電話だった。SIMカードを復元して解析すると、最後に電話をしたのは何とDHSの職員であったことがわかる。それはポケベルに応答したフィールディングがかけた電話だった。フィールディングは、数週間前にDHSのラップトップが盗まれたことを認める。マックの元には爆破犯人からの、さらなる「デモンストレーション」を予告する電話がかかってきていた。
爆破犯人はマックに「1983年10月23日」を示す数字のメッセージを送る。それはベイルートの海兵隊兵舎が自爆攻撃にあった日で、当時そこにいたマック・テイラーも重傷を負っていた。犯人は明らかに、マックをターゲットにしていたのだ。マックは携帯電話を追跡し、チェルシー大学でバックパックに入った爆薬を発見、今度は爆弾の解体に成功する。その爆薬は、フォート・ワーズワースの軍事基地から民間会社に廃棄を委託されたものであった。また、現場で回収した毛髪から、犯人は統合失調症の投薬を受けていたが、最近薬を断っていることがわかる。
その後、犯人の使ったバンは空き家のガレージで発見される。そこには爆薬・地図・建物の写真や盗まれたラップトップとともに、マック・テイラーの調査ファイルと、最初の爆破シーンで失ったはずのバッジがあった。
マックとステラは最初の爆破現場に戻り、ステラはそこでレッシングの靴に付着した青いインクに気づく。レッシングはずっと外にいたはずだが、そのインクは建物の中にあった物、つまりレッシングは建物の中に入ったことになる――彼が爆破犯人だった。
レッシングは海兵隊に入ることを熱望していたが、不合格だった。彼は政府の安全保障について常に不満を持ち、警鐘を鳴らすために犯行を思い立ったのだった。マックはレッシングの妄想を利用し、「海兵隊の上級士官」を演じることでレッシングの武装解除に成功する。
感想
ステラ、エイデンの受難に続いて今回はマックとドンが爆破されたビルの中に!
いや、女性キャラばかりひどい目にあうのはいかがなものかと思ったのは確かだが、別にそんな律儀に男女平等にしなくても~! おかげでここ数回というもの、「奪われた家族」は別として心の休まるひまがありません。
爆破の後、粉塵で真っ白になった画面と、音がくぐもっているのが妙に生々しかった。爆破の衝撃で耳をやられるとこんな感じになるのだろうか。マックのいない間に現場の指揮を取るステラはとてもかっこ良かった。さすが自由の女神。襲われて泣いているステラなんかより断然ステラらしい。でもマックの古傷をステラが知らなかった――ということは、ステラの前で着替えたのは初めて?シーズン1「想い出のブルー」ではシャツまでは脱がなかったんだっけ。
20話のタングルウッドから始まって、D.J.プラットなど積み残しの話が怒涛のように回収されていったが、フィナーレは海兵隊時代のマックのエピソードで締めくくられた。「想い出のブルー」で、1983年にベイルートにいたという話が出てから、なぜその場所を選んだのだろうということが少し気になっていた。イスラエルの侵攻、PLOの撤退で当時のベイルートは泥沼の状態。マック・テイラーが負傷した自爆攻撃の後、アメリカ海兵隊は撤退を余儀なくされている。平和維持軍ではあったけれど、これは負け戦と言って良いだろう。はなばなしい軍歴、というよりはトラウマや苦悩を連想させる選択だと思った。9.11のことといい、マックにどこまで暗い過去を負わせたら気がすむんだNYのスタッフは~。
あぁ、でもレッシングに対して海兵隊の士官として命令を下すマックはかっこいい!もう半端じゃなくかっこいいよ!かっこ良すぎてもうそれしか言えない。レッシングもマックに “Sir!” と呼びかける時何だか嬉しそうだった。そりゃー嬉しいよなー。
さて、今回ひとつだけ不満を言うなら、息子が負傷したというのにドンパパが登場しなかったことだろうか。
怒涛のシーズン2もこれでおしまい。来シーズンはもう少しバランス良く、疲れないような配分をお願いしたいところだが……さて、どうなるか。
— Yoko (yoko221b) 2007-05-04