Table of Contents
CSI: NY - Season 3, Episode 2
#49 Not What It Looks Like
- 邦題:「偽りのミイラ」
- 脚本:Pam Veasey, Peter M. Lenkov
- 監督:Duane Clark
- 初回放映:2006-09-27
事件概要
宝石店強盗
ステラ、ダニー、ホークス、リンジー、フラック刑事担当。映画「ティファニーで朝食を」のヒロインそっくりの扮装をした3人組の女性強盗が宝石店を襲い、ショーケースのガラスを粉々に破壊して宝石を奪って逃走する。強盗たちはガラスに手も触れずにケースを破壊したという。ガラスの割れた部分に物理的な力が加えられた形跡がないことや、直前に犬が吠えたことから、犯人が正弦波発生装置を使ってガラスを割ったことがわかる。
その後、店から盗まれたアクセサリーが鑑定に持ち込まれるが、持ち込んだ女性は客の一人で、強盗が落としていった宝石を盗んだだけの火事場泥棒と判明。だがその宝石には、犯人のものと思しき血痕が付着していた。
強盗たちの逃走経路は店の奥にあった換気ダクト。その部分は店の支配人すら知らなかった経路だったが、市の建築記録局でナタリー・レダマンという女子学生が図面を閲覧していたことがわかる。だがナタリーのアパートへ向かうと、彼女は射殺されていた。宝石に付着していた血痕はナタリーの物であった。
ナタリーの目から採取した石の粉末から、彼女がアフリカ産の紛争ダイヤモンドを扱ったことがわかる。だが紛争ダイヤは違法であり、通常は宝石店などに卸されることはない。記録を調べた結果、コンゴから来たアディール・マトゥブ、本名モジ・ゲディという男がダイヤの原石を持ち込んでいたことがわかる。
ステラとリンジーはゲディのレンタカーから位置を割り出して現場へ向かうが、そこで犯人の一味であるベス・ラーソンを発見。ベスは「宝石を持っていかないとデイナが殺される」と言う。
ナタリー、ベス、デイナの3人は学費と生活費のために強盗を思いつき、それぞれの専門である工学、物理、フィルムの知識を合わせて計画を立てた。だが紛争ダイヤを盗んだためにゲディに尾行され、ナタリーは殺害。彼らはさらにデイナを人質にとってベスにダイヤを要求したのだった。
リンジーは自分がベスの身代わりになることを思いつき、防弾チョッキを着けてゲディの待つ部屋へ向かう。部屋に写真があったためリンジーの正体はすぐにばれてしまうが、閃光弾で相手の目をくらませ、武装警官が突入してゲディらを逮捕。デイナは救出され逮捕される。
ポーリーン・レイバーン
マック、エンジェル刑事担当。解体中のアパートの中で、ミイラ化した女性の遺体が発見される。身元は、マシュー・レイバーン議員の妻で1ヶ月前に失踪したポーリーンとわかる。有名事件とあって警察にはマスコミがつめかける。
検死医のペイトン・ドリスコルは死因を心臓発作と判断。マックはその結論に納得がいかないが、無限に検査をするわけにもいかず、ペイトンは「方向性が見つからなければこれ以上調べることはできない」と言う。
現場の指紋から、サル・ボヴァドという男の関与が判明するが、ボヴァドは「レイバーン議員に頼まれて遺体を運んだだけ」と主張する。一方アダムは、遺体が遺棄されてからの天候を調べ、ミイラ化する条件を満たしていないと判断。ミイラ化したのは、おそらく死臭を抑える目的でエアコンの下に置いためと思われた。しかしその仮定は、壁紙の裏に虫がいたことと矛盾する。虫が貼りついていたことは、高温・高湿度を意味する。すなわち、停電によりエアコンが一時停止したため虫が発生した可能性があった。
遺体が死後に激しい温度変化にさらされた、という仮説の下で再度検死を行ったペイトンは、死後の損傷と思われた傷を「生前の傷」と診断し直す。ポーリーンは殴られた衝撃で心臓発作を起こして死亡したのだ。その傷口には、レイバーン議員が指にはめているクラダリングの痕が残っていた。
感想
Aケースは映画のヒロインそっくりの紛争をした女性銀行強盗、正弦波発生装置、紛争ダイヤモンドという派手な事件。紛争ダイヤモンドはベガスのシーズン3「黒衣のジュリエット」、マイアミのシーズン5「サラバ猛獣よ」でも登場したお馴染みのモチーフ。
この事件では何といっても、わんこが可愛い! わざわざ犬を借りてこなくてもガラスが割れさえすればいいような実験だったけど……でも本当に、ダニーに雰囲気が似てる感じで笑ってしまった。この台詞のためにわざわざダニー似の犬をキャスティングしたのだろうか。
支店長も知らないような抜け道がわかっているのだから、危険な強盗をするより閉店後に忍び込めば……とも思ったが、それだとせっかくのコスプレを見てもらえないもんね。
新キャラのペイトン先生の台詞、吹替えで聞いたときは別にどうということもなかったのだが、原語で聞くと英国アクセントがヤケに耳障りなのは何でだろう。英国ドラマでは全然気にならない、というよりむしろ好きなのに……さらにビジュアルもちょっと苦手なタイプかも(ファンの人ごめん!)。