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CSI: NY - Season 3, Episode 8
#55 Consequences
- 邦題:「波紋」
- 脚本:Pam Veasey
- 監督:Rob Bailey
- 初回放映:2006-11-08
事件概要
キム・タナカ
ペイントボール・プレイヤーのキム・タナカが、プレイ中に倉庫の中で射殺される。対戦していたはずのサイラス・メンロは行方不明。
銃創からは黒い粉が発見され、ブラック・コカインと判明する。だがそのコカインは、半年前の一斉摘発ですべて回収されたはずだった。受け渡し前に押収したので市場には出ていないはず。半年前の摘発を指揮したのは、フラック刑事だった。フラックは半年前に逮捕した売人に話を聞き、コカインが53kgあったという供述を得る。押収されたコカインは50kgだった。
タナカを撃った弾丸は2発で、1発は貫通して倉庫にあったバルーンにめり込み、もう1発は肩の傷に残ったはずだが、犯人は傷口からわざわざ弾丸を取り出して薬きょうとともに持ち去っていた。バルーンから取り出した弾丸を調べると、警察官が使用する拳銃であるとわかるが、旋条痕が不完全であるため特定はできない。
その後、現場からはクマ用の罠が仕掛けられていた痕跡と月の石が発見される。指紋から宇宙地質学者のトリーナ・ルビアンが現場にいたことがわかるが、彼女は失踪して現在は行方不明。トリーナの写真を見たフラックは、彼女が近所に住むヴァーナ・ウェルケであることに気づく。事件後の聞き込みで顔を見ていたのだ。
ヴァーナは、宇宙人が地球を侵略しようとしているという妄想に取り付かれ、宇宙人をおびき寄せるために月の石を使って罠をしかけていた。そして、罠にかかったサイラスを宇宙人だと思い込んで自宅に連れ帰っていた。浴室に監禁されていたサイラスは無事に保護される。
フラック刑事は、摘発に参加した刑事の名前を書いたメモをマックに渡す。そのリストと、犯行に使われた物と同種の銃を携帯している警官のリストを突き合わせた結果、トゥルビー刑事の犯行であるとわかる。
感想
NYには遊びに興じる若者とセレブと変人さんしか住んでいないのか? と言いたくなるここ最近の流れ。研究に勤しんでいたはずの地質学者が、何がどうなってエイリアン妄想に取りつかれてしまったのだろう。トリーナの夫は「あれは妻じゃない」と冷たいことを言っていたが、今後彼女が治療を受けて元に戻ったとしたらどうするのだろう。
ドン・フラックは若そうなのに、DEAとの合同捜査を指揮するような立場なのか。意外にと言っては失礼だが、意外に偉いのね。ただコカインの重量を供述させていなかったのは手落ちかもしれないが――おそらくその摘発の直後に爆弾事件で重傷を負った(S2フィナーレ)はずなので、そこまでできなかったのだと思っておくことにしよう。