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CSI: NY - Season 3, Episode 10
#57 Sweet 16
- 邦題:「スウィート16」
- 脚本:Ken Solarz
- 監督:David Jackson
- 初回放映:2006-11-22
事件概要
ジェフ・スコット、レイ・シーリー
マック、ダニー、フラック担当。ビルの屋上からダイビングしたベースジャンパーのジェフ・スコットが、パラシュートの損傷により地面に激突して死亡する。原因は、パラシュートの上に何羽もの鳩が落ちてきたことと思われた。鳩は毒物によって死んだようだが、明らかにジャンパーの物ではない血染めの手形が羽根についていたことから、別の犯罪が疑われた。
鳩の足輪の番号から、飼い主の氏名はレイ・シーリーと判明。シーリーのアパートの屋上にある鳩小屋へ行くとそこには、頚動脈を切られて大量に出血したシーリーの遺体。鳩小屋を壊そうとしたノコギリの痕もあった。シーリーはレース用の鳩を飼っていたが、レースを止めて鳩を売ろうと考えており、鳩の世話を手伝っている少年ジェシーとそのことで争ったことがあるという。また、シーリーが1993年に証人保護プログラムにより氏名を変えていることもわかる。IRAによる殺人事件の証人になったのだった。
シーリーを殺害したノコギリの痕は、鳩小屋に残る傷跡と一致。それはジェシーの義父パトリックの工房にある物だった。鳩の飛行記録、現場との距離、シーリーの死亡時刻を考え合わせた結果、ジェシーに犯行を行う時間はないとわかる。
パトリックは、ジェシーを虐待し「実子でもないのに育ててやっているのだから」と自分の工房で働かせていた。そして彼が鳩の世話ばかりして仕事をしないことに怒り、鳩の餌に毒物を入れ、さらに鳩小屋を壊そうとした。そこにやって来たシーリーと鉢合わせになり、争ううちに殺害してしまったのだという。
マックは、シーリーが証言したIRAの事件についてFBI捜査官のキャンディスに事情を聞こうとしていた。キャンディスは「新事実がわかった」とマックに連絡を入れるが、その直後、額を撃たれて「処刑」されているところを発見される――。
エドワード・アーチャーソン
16歳になるオータム・アーチャーソンの誕生パーティが盛大に開かれている最中、プレゼントのベンツの中で父親のエドワードの遺体が発見される。車を調べようとしたリンジーは、中にいた毒ヘビに手を咬まれ、病院に搬送される。その後血清を注射され、無事捜査に復帰。
そのヘビは、息子のチャドが悪戯で入れた物とわかるが結局事件とは無関係とわかる。エドワードの死因は毒ではなく絞殺だったのだ。遺体に付着していた毛髪から、凶器は長い髪のエクステンション(付け毛)とわかる。それはエドワードの妻デブラのものだった。
デブラは際限なく娘を甘やかすエドワードの態度を普段から良く思っていなかった。誕生日のプレゼントも、最初は普通の車のはずだったが、届いてみれば高級車。怒りが頂点に達したデブラは、思わず自分のエクステンションで夫の首を絞めてしまったのだった。そのベンツは、オータムの同級生と関係を持っていたエドワードが、口止め料として買い与えたものだった。
感想
またパーティ? またセレブ? ビルの屋上からダイブするジャンパーもどこかで見たような印象で、NYでは既視感ありあり。それに、どちらの事件も「ひっどい父親」としか言いようがなくてもう、何だかな。
鳩の事件、結局鳩もシーリーも殺したのはパトリックで、シーリーが以前に証言していたIRAの事件は無関係だったのか。ただ、この事件を調べていたFBI捜査官が殺されているので、後半の方で後日談がありそうだ。捜査官が探りを入れた途端に――というのは、何となく内部犯行のにおいがする。
ジェシーが母親の名前をつけた鳩を飛ばす場面が、クレアの遺児であるリードとの場面につながっていくという展開は良かったと思う。ただ、今シーズンのマックは過去シーズンとは別人と割り切ったところだったので、今更感が拭えないのが残念なところ。