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CSI: NY - Season 3, Episode 12
#59 Silent Night
- 邦題:「静なる夜」
- 脚本:Peter M. Lenkov, Sam Humphrey
- 原案:Anthony E. Zuiker
- 初回放映:2006-12-13
事件概要
アリソン・ミッチャム
マック、ホークス、フラック刑事担当。北ブロンクスの民家に何者かが侵入し、19歳の長女アリソンが射殺される。その家の住人は出張中の父親デニス、母親ジーナ、赤ん坊のエリザベスで、一家全員が聾者だった。エリザベスはアリソンの妹ということになっていたが、実は娘であり、現場に残された血痕のDNAから、侵入者はエリザベスの父親であるとわかる。
アリソンの遺体を発見したジーナは、その前に足に衝撃を感じていた。現場で再現実験を行った結果、凶器に使われた銃の種類がわかる。エリザベスの父親は、アリソンの現在の恋人ではなく、かつて同じ聾学校に通っていたコール・ローウェンだった。コールの家族は全員が聴者であり、コールは内耳の移植手術で聴力を得た後、すぐに転校して別れていたのだ。
コールの自宅にはベビー用品がそろえられており、彼の目的は殺害ではなくエリザベスだったとわかる。その頃コールはミッチャム夫妻を襲い、ジーナを脅してエリザベスとともに車で逃亡していた。直ちに道路が封鎖され、マックはコールの説得を試みる。ジーナがコールの人口内耳を投げ捨て、マックが説得している隙をついて、フラックがエリザベスを救出、コールは逮捕される。
コールは自分の娘にも手術を受けさせようとして、アリソンと対立し、口論するうちにはずみで発砲してアリソンを死なせてしまったのだった。
マッケンジー・ウェイド
ステラ、ダニー、リンジー担当。フィギュアスケートの選手、マッケンジー・ウェイドがスケートリンクで刺殺されて発見される。凶器はスケート靴の紐を締めるレース・タイトナーという金具。氷には矢印などの記号を刻んだ痕があり、内部にマッケンジーの血液がしみ込んでいた。
マッケンジーに送られた「おかしなファンレター」の中に、氷に刻まれたものと同じ記号を使った方程式のような物が発見される。ホークスはその式を見て、回転率を得るための計算式だと気づく。式を書いた人物は、効率の良い滑り方を伝えようとしていたのだ。そのためには、彼女の滑り方を長時間観察している必要がある。リンクに立ち入らずに観察できる場所――彼らは、隣接する建物に目をつける。
ニュージャージー・アドバンス・テック社に勤務するハワードは、窓からマッケンジーのスケートを見つめているうちに、滑り方の弱点に気づいていた。それを指摘する方程式を書き上げて送るが、当然ながら反応はない。しびれをきらしたハワードはリンクに乗り込み、説明しようとするが、マッケンジーは取り合わない。そしてもみ合ううちにレース・タイトナーを刺してしまったのだった。マッケンジーの衣服には、NAT社で開発中でまだ流通していない新製品の塗料が付着していた。
感想
冒頭、ミッチャム家の場面で音が消えていたが、登場したのがマーリー・マトリン(「ザ・ホワイトハウス」のジョーイ・ルーカス)だったので、「これは耳が聞こえない演出なんだな」とすぐわかってしまった。スノーグローブが落ちた振動に気づかないのが変だなとは思ったけど。
ジーナが唇を読んでいることにマックがいち早く気づいていたが、「唇を読む」目の動きは、ただ顔を見るのとは違うのかな。ベガスのエピでもそれに気づく場面があったけど……。最後にジーナがマックに “You speak with your eyes.” と言った場面はすっごく良かったのだが、ペイトンとの場面より良かったのはどーしたもんかと思う。
ゲストのマトリンも良かったが、久しぶりに享楽的な若者でもセレブでもイッちゃってる人でもない人たちの事件だという点でも、安心して見られたと思う――少なくとも、こっちの事件の方は。
そしてアイススケーターの事件は、被害者の遺体を発見したスタースケーターの役でサーシャ・コーエン(トリノ五輪の銀メダリスト)が出演。カメオ出演じゃなく、台詞もけっこうある役で驚いた。今回ゲストが豪華すぎ!
リンジーは……今までもヘビに咬まれて病院に運ばれたりして出番を減らしていたが、そろそろ産休かな。そのために色々伏線をはったりして苦労している裏事情がちょっと見え透いた感じで、何だかうっとうしくなってきた。研修とか一時的なシフト交替でいいじゃんと思うのだけど、わざわざ「産休向けドラマ」をしつらえないといけないのかなぁ。