CSI: NY - Season 4, Episode 9
#80 One Wedding and a Funeral
- 邦題:「弔いのウェディング」
- 脚本:Barbie Kligman
- 監督:Rob Bailey
- 初回放映:2007-11-21
事件概要
ブレット・ドーン
結婚式場の控え室で、花婿ブレット・ドーンの遺体が発見される。第一発見者は花嫁のエマ・ブラックストーン。争いの絶えないセレブ両家の結婚式で、出席者は花嫁花婿そっちのけで乱闘騒ぎを演じていた。
ブレットの身体には一見目立った外傷はないようだったが、シャツを脱がせて見ると血まみれ。鋭利な刃物で刺されたための失血死だったが、傷口に携帯電話や発泡スチロールを詰め込み、胸をクッション材でぴったりと巻いて血がにじまないようにされていた。しかも第一現場は2人の新居。犯人はブレットを婚礼衣装に着替えさせ、式場に運び込んで控え室に安置したのだった。
毛髪と、クラブで使われる花火の火薬が発見され、ブレットを運んだのは付添い人のジョージ・フーディムと判明。ジョージは前夜、独身最後のパーティとしてブレットとともにクラブへ行ったが、途中ではぐれてしまい、1人でブレットの部屋へ戻って来た。そこで血まみれで死亡しているブレットを発見したのだという。
ブレットは今まで何度も結婚式をドタキャンしており、今回彼が式場に姿を現すかどうかでジョージたちは賭けをしていた。負ければ10万ドルを払わなければならないという。そんな金はない、とパニックになったジョージはとにかくブレットを「式場に来させる」ために遺体を運んだのだった。
結局、ブレットの衣服に付着していた風船の溶剤が決め手となり、殺害した犯人はケータリング業者のティモシー・マクスウェルと判明。ティモシーは学生時代からブレットに召使のように扱われていた。ティモシーは今回の仕事を契機にビジネスを拡大するつもりでケータリングを引き受けたものの、ブレットの我が侭ぶりに業を煮やし、ウェディングギフトの金属スパチュラで刺し殺してしまったのだ。
333ストーカー
大物犯罪者、ルーソの予備審問を終えたステラは、自分の車のボンネットに見慣れない箱が乗せてあることに気づき、爆弾処理班に連絡。しかし中身は爆弾ではなくジグソーパズルだった。ステラはドリューの悪ふざけと思い込んで怒るが、ドリューは心当たりがないという。
パズルのピースに血痕が付着していたことに気づいたステラは、アダムとリンジーに中身を調べるよう指示する。アダムはビルの立体パズルであることに気づいてパズルを完成させるが、ピースが1つ欠けていた。その場所へ向かったステラとリンジーは、そこで別のパズル、殺人事件現場のようなチョークの人型、バッグを発見。
アダムは新しく見つかったパズルを組み立てるが、そこにもピースが欠けている。だが該当する場所は現在ビルの取り壊し中。パズルの箱に入っていた石の破片から容疑者が浮かぶが、無関係とわかる。
そこへ、パズルを見に来たマックが欠けているピースの意味に気づく。それらは、マックが初めて担当した現場や住んでいたアパートなど、マックに関連のある場所ばかりだった。マックは、パズルを送りつけてきたのは、3時33分に無言電話をかけてくるストーカーであることを確信し、以前に自分のもとへ届けられた血染めのシャツを取り出す。そのシャツは子供用、チョークの人型も子供サイズだった。そして、パズルに付着した血痕とTシャツの血は、その主が兄弟であることを示していた。
マックは、最後に見つかったパズルと、それ以外の遺留品――石片やバッグなどがすべて、彼の故郷であるシカゴに関連する物であることに気づき、単身シカゴへ向かう。するとそこへ、333ストーカーから電話がかかり「お帰り、テイラー刑事」というメッセージが届く。
感想
結婚式の事件の方は、相変わらずリッチでお馬鹿なニューヨーカー! って感じ。カッとなって刺しました、というのは衝動的な犯行としてわかるとしても、何でお腹に携帯電話を? ……まぁ、変態CSIにふさわしい事件といえばそうだけど。
そして「新郎が式場に来る方に賭けたから」と、死体を持って来てしまう付添い人に至っては。確かに、賭けの条件として「生きて自分でやって来る」とまでは明記してなかったんだろうけどさ。付添い人も付添い人なら花婿も花婿、招待客たちは式場で乱闘騒ぎを演じているし。まともなのは花嫁と、階段に避難していた子ども2人だけか。
さて、そんなアホ事件が起きる一方で、マックにつきまとっていたストーカーが、より大胆な行動に出るようになり、ついにマックは故郷のシカゴへ。今シーズン最後まで引っ張るのかと思ったら、意外に早くカタがつきそう?
メッセージを小出しに送りつけてくるところは前シーズンのシェーン・ケイシーを思わせるし(しかも今回も兄弟が絡んでいるっぽい)、立体パズルを前にしている場面はベガスの殺人模型風味。どうも題材が目新しくなくてちょっと飽き気味なんだけど、次回あたりぐわーっと盛り上げてくれるかな?
ドリューは露骨に怪しい感じだけど、彼がストーカーだと、そのまんますぎてつまらない。国際ストーキング組織・333について調べている潜入捜査官という可能性はどうだろう。それはないか。
ところで、ああいう立体ジグソーって本当にあるの? と検索してみたところ、ジグソーは見つからなかったけど、↓こんなのを発見。面白そう!