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CSI: NY - Season 4, Episode 15
#86 DOA for a Day
- 邦題:「容疑者X」
- 脚本:John Dove, Peter M. Lenkov
- 監督:Christine Moore
- 初回放映:2008-04-02
事件概要
ケイティ・マン
シェリル・ミラー、マクヘンリー判事、ディヴェイン議員を暗殺し、今もなお逃亡中の「容疑者X」について、テレビ番組「ニューヨーク・クライムキャッチャーズ」が情報提供を呼びかける。その後、テレビ局に匿名で情報が寄せられ、彼女を見たという場所に踏み込んでみると、そこには頭をナイフで刺されて殺された女性の遺体。マックは彼女を「容疑者X」だと確認する。
凶器のナイフは海軍特殊部隊で使用されるものだったことから、元特殊部隊兵士だったマクヘンリー判事の息子の存在が浮かぶが、彼は任務中に負傷して義足で生活する身。ナイフは父親に貸しただけだという。
一方、「容疑者X」が大掛かりな整形手術をしていたことがわかり、マックはシドに「元の顔を復元してほしい」と依頼する。だが顔を復元した結果、彼女は数週間前に失踪届けが出されていたケイティ・マンと判明。本物のXがケイティを整形して自分の身代わりに仕立て上げ、死を偽装したものと思われた。ケイティの上司ジョーダン・ゲイツは市長の刑事司法コーディネーターで、マックとは以前から面識があった。ジョーダンは現在、要人を集めたイベント「グリーン・ラリー」の準備中だった。
整形に使用した部品から、担当はジョゼフ・カークバウム医師とわかる。医師の自宅に行ってみると、地下室にはケイティを拘束していたような痕跡があり、カークバウム自身はすでに射殺されていた。パソコンのデータなどから、カークバウムと争っていた女性を「X」が殺害し、その見返りにカークバウムがケイティの整形手術を引き受けていたことがわかる。
「X」はスパイダーというツールを使ってネットを探索し、カークバウムの紛争に目をつけて接触し、仕事を得ていたらしい。マックは「壮絶な争い」をネット上にでっち上げて「X」をおびき出すようアダムに指示。
また、カークバウムの自宅にあった遺留品から、「X」の狙いはグリーン・ラリーに出席する要人ではないかと思われた。マックらはグリーン・ラリー会場を緊急配備し、スピーカーに仕込まれた銃を発見。だが「X」はすでに姿を消していた。
その後、アダムがでっち上げた諍いに「X」が食いつき、「私が解決しましょう」というメールが送られる。エンジェル刑事が依頼人になりすまし、「X」らしき女性が現れるが、たまたま制服警官が通りかかり、それを見た「X」は警戒して逃げてしまう。
後を追ったマックはビルの屋上に「X」を追い詰め、銃撃戦の末に致命傷を負わせる。そして彼女の口から事情を聞こうとするが、結局「X」は殆ど何も言わないまま息絶える。
「X」が持っていたPDAから割り出された「ターゲット」は政府要人ではなくジョーダンで、依頼人は彼女をストーキングしていた元夫だった。
感想
脚本家ストライキが終結して、スト明け第1作は「不思議の国のヴィーナス」の続編。いやーすっかり忘れていたわ。そういえば、犯人逃亡で終わったとき「この話の続編がマックのストーカー話と合わさってきたりしないかな」と、ちょっと期待していたっけ。結局全然関係なくて、まったくの見当違いだったわけだけど。
続編の今回、「セカンド・ライフ」とはもうタイアップしていないのか、CG作成のリソースが確保できなかったのか、大人の事情はよくわからないが、バーチャルな世界はほとんど登場せず。個人的にはセカンド・ライフ抜きの今回の方が面白かったような気がする。やはり生身の姿で殺して走って銃撃戦の方が見ていて面白い。追跡チームを指揮するマックもかっこ良かったし(鑑識チーフの仕事じゃないだろというツッコミは入るかもしれないが)。でもあんなハイヒールでよくあんなに逃げられるなぁ。
疑問に思った点としては、冒頭のTV番組でシェリル・ミラーが「撃たれて即死」したと言っていたが、彼女は拷問されて「ヴィーナス」のパスワードを言わされていたのではなかった? それから、カークバウムの地下室に安置されていた他の遺体は誰なのだろう。あれも「X」の仕事か?
「X」が死んで終わりかと思ったら、ラストシーンでジョーダン・ゲイツが再登場。まさか彼女が標的だったとは思わなかったわ~。再登場した瞬間、てっきり黒幕だと思ってしまったわよ。ごめんごめん。