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csi_ny:s05:102_the_triangle

CSI: NY - Season 5, Episode 10

#102 The Triangle

  • 邦題:「マンハッタン・トライアングル」
  • 脚本:Trey Callaway
  • 監督:Jeff T. Thomas
  • 初回放映:2008-12-10

事件概要

カール・カスター

エンパイアステートビルの近くで、現金輸送車の中にいた警備員のカール・カスターが、突然火花に囲まれて死亡する。運転していた同僚のグレッグは応援を要請しようとするが、無線も電話も通じない。付近一帯では信号が誤動作し、通信が途絶するという事態が発生する。現金輸送車の荷台の扉は開いていたが、内側からは開かない構造。そしてグレッグも開いていないという。だが金は盗まれていなかった。

カールの死因はペースメーカーが爆発したためとわかる。911の後、貿易センターからアンテナがエンパイアステートビルに移され、現場付近は「バミューダトライアングル」の電子版のような状態になっているといわれる。そこで、マック、ダニー、ホークスの3人がビルに上って数値を測定するが、異常は起きていない。

アダムは、輸送車の扉に残された跡を見て、扉を開けたのは「悪魔のリング」と呼ばれる強力な磁石を用いた道具ではないかと思いつく。フラックは以前、そのような磁石を使った犯罪者を知っていた。バーニー・ベントンといい、現在は犯罪から足を洗ってバーを経営している。ベントンは末期がんを患っており、事件とは無関係だと主張する。

その後、現金輸送車の次の立ち寄り先になっていた貯蓄貸付組合で現金が騙し取られたことがわかる。同じ警備会社の制服を来た人物が、25万ドルを受け取っていたのだ。サインはカール・カスターとなっていたが、時刻はカールが死亡した後。つまり犯人の目的は現金輸送車の中身ではなく、マイクロ波を使って輸送車を足止めすることだったと思われる。カールのペースメーカーが爆発したのは想定外の事故だったのだろう。

防犯カメラの映像から、犯人の車が通行人と接触していることがわかる。その通行人は「電子版バミューダ・トライアングル」の都市伝説を調べている人物で、接触した時に警備員の制服の肩章をもぎ取っていた。肩章自体から証拠は検出できなかったが、警察犬を動員した結果、制服はグレッグの物とわかる。グレッグは、制服をクリーニングに出した時、誰かに盗まれたと主張する。

カールの袖口には小さなパイナップル型のシールが付着しており、分析の結果「タントゥー」用のシールらしいと判明。「タントゥー」とは、日焼け(タン)を使って肌にタトゥーのような模様を付けること。DNAの主は女性で、バーニー・ベントンと血縁関係がある――おそらくは娘であろう。

DARPAから情報が寄せられ、携帯可能な小型マイクロ波銃が、サノン研究所という所で開発されていることがわかる。余命いくばくもないバーニーが娘のために犯罪に手を貸したと思われるが、彼には娘がいるという公的な記録がなく、身元がわからない。携帯電話の通話記録から、サノン研究所に勤務するジェイミー・サンダーランドが娘であるとわかるが、手配した時にはすでに、ジェイミーはヘリで逃亡した後だった。


感想

マイクロ波を使ったハイテク兵器というギミックに、超常現象の都市伝説をうまく組み合わせた道具立てが面白い。マックもいつの間にか消えるし。前シーズンの「消されたスパイ」や「タイムアップ」などのエピソードを思い出す。

最後、結局パパが逮捕されて娘は逃げてしまったけれど、再登場はあるのだろうか。まぁ、謎はもう残っていないから再登場してもストーリーは発展しそうにないかな……。再登場があるとすれば、娘が遺体で発見される確率が高そう。

今回はメインの事件の他に、例のフラッシュメモリーの話が出てきた。アン・スティールが持っていたフラッシュメモリーが証拠保管庫から紛失したということで、マックがFBIの捜査官から事情を聞かれる。そしてラストでは、その保管手続きを行った巡査が殺害される。ということで、この謎はまだ引っ張りそうだ。巡査は、やはり口封じに殺されてしまったのだろうか。そしてマックは内容のバックアップを取っていたのか? フラッシュメモリーを手に入れようとする動機は、中の情報を手に入れることと考えられるが、バックアップがもしなかったとすれば、隠蔽するという動機もあり得る。

Yoko (yoko221b) 2010-12-04, 改訂 2014-12-30

csi_ny/s05/102_the_triangle.txt · Last modified: 2020-04-10 by Yoko