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CSI: NY - Season 5, Episode 25
#117 Pay Up
- 邦題:「殉職」
- 脚本:Zachary Reiter, John Dove
- 原案:Peter M. Lenkov
- 監督:Rob Bailey
- 初回放映:2009-05-14
事件概要
コナー・ダンブルック、ジェシカ・エンジェル
大陪審へ向かう途中、ダイナーで食事をとっていたコナー・ダンブルックが何者かに襲われ、拉致される。犯人は4人組で、トラックごとダイナーに突っ込んで銃を乱射するという大掛かりな犯行。警護のジェシカ・エンジェルは被弾して重傷を負い、病院に運ばれるが死亡する。
逃走に使用されたハマーは、その後乗り捨てられているのが発見される。窓やタイヤには装甲車のような強化改造が施され、車内には人工血液パック。犯人は軍用レベルの装備を用意していた。
コナーは父親である新聞王ダンブルックに不利な証言をする予定だったため、マックは父親の関与を疑う。ステラとアダムはダンブルックの車に追跡装置を仕掛け、行動を監視する。ダンブルックは空港へ向かい、格納庫で何者かと面会。マックは彼らの会話を傍受し、ダンブルックが息子の身代金を払おうとしていることを知る。そこで犯人らに気づかれ銃撃戦になり、ダンブルックは「息子が殺されてしまう」とマックに怒りをぶつける。
監禁されたコナーのDVD映像に犯人の手が映ったため、そこから指紋を読み取り、元傭兵のサイモン・ケイドの身元が割り出される。仲間とともにイラクで民間人を殺害し、告発されていたが裁判を前に逃亡した人物だ。
フラックは、ハマーの改造を請け負ったトニー・タルダラの情報を得る。そこで押収したハマーのタイヤや、ダイナーに突っ込んだトラックから採取した証拠から、フォート・ハミルトンのビルが絞り込まれる。マックらはその場所へ向かい、犯人グループを逮捕し、コナーを救出。フラックはジェシカを射殺した男を見つけ、銃口を向ける。
マックとチームの面々は、エンジェルの追悼のためにバーに集まるが、そこで突然銃が乱射され、その場は大混乱に陥る。
感想
NYチームの誰かが殉職するのだということは邦題のとおりで、それが誰かというのも、事前にネタバレがいろいろ流れてきたので知っていた。本国放送から2年近く、WOWOW放送からも1年近く経っていることでもあるし、エンジェル刑事の件については特に言うことはないかな。
代わりに、今シーズンを振り返ってまとめ感想を書いてみようと思う。
今シーズンは複数のエピソードにわたるストーリーアークがいくつもあったが、それらが相互に絡み合うことも殆どなく(アン・スティールとダンブルックの話がつながったくらいか)、意外な展開を見せることもなく、それぞれに終わっていった。
ギリシャコインの謎は、とうとうステラとマックが大西洋を渡りギリシャへ向かうという展開に。24話「偽りの地、ギリシャ」はステラ役を演じているメリーナさん自らが脚本を執筆。メリーナさんはステラ役にぴったりで、とても素敵な女優さんだと思うので、脚本はこれきりにして今後も女優として(だけで)活躍していただきたいと願う。
ダニー/リンジーは23話「大いなる善」で書いたとおり。今後鑑識ホームドラマになるのは勘弁して。
アン・スティールのメモリとダンブルックの話も、21話「過去、現在、そして殺人」の感想に特に追加することはない。
マックとストーカー女のエピも、彼女が立ち直って終わりかな。
それから、ダニー/リンジーの影に隠れてすっかり忘れていたが、フラック/エンジェルのラブストーリーもあったのだ。それも今回、悲しい結末を迎えてしまった……。うーん、ひとつの番組にカップル2組は多すぎる! と思ってはいたが、こんな風に終わらせなくても良かったのに。そしてドンは犯人を撃った。あの状況(被疑者は負傷して、銃に手は届かない)で撃つ必要はなかったのだから、これは私的な制裁(復讐)だ。今回のエピで、そして次シーズンへの持ち越しネタとしていちばん気になったのは、このドンの行動だったかもしれない。
最後の銃撃は唐突だったので驚いたけど、何だか取って付けたようで、毎年クリフハンガって必死だなって感じ。