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CSI: NY - Season 6, Episode 9
#126 Manhattanhenge
- 邦題:「マンハッタンヘンジ」
- 脚本:Trey Callaway
- 監督:Matt Earl Beesley
- 初回放映:2009-11-25
事件概要
ダリオ・ゴンザレス、キャロル・ヒルクロフト、リチャード・カルドロン
フラッシング・メドーズでホリス・エックハートを取り逃がした後、マックらはヘリを使って赤外線で周囲を捜索。エックハートが下水道に入ったらしいとわかり、後を追ってみると、そこには廃墟のような家があった。彼らは赤外線検知器の反応を追って行くが、その反応は発電機の熱だった。そこは、1964年のNY万博で展示されていた地下シェルター。展示が終了した後、地下で放置されていた。
アダムは防犯カメラのデータを顔認識システムで照合し、エックハートの行方を追う。ダニーとフラックはエックハートらしき人物を発見して追跡。アダムが映像を手がかりに2人をサポートする。だが追いついてみれば相手は別人だった。エックハートは地下にいたホームレスに自分のパーカーを渡し、追跡をごまかそうとしたのだ。
エックハートが潜んでいたシェルターには、被害者3名についての文書が残されていた。妻を殺害した銃撃犯に銃を撃った男は「銃の許可証を確認せず、金儲けだけを考えた」、銃撃犯を担当した精神科医は「警告の手紙を書くべきだったのに、それを怠った」、そして事務所の警備員は「居眠りをしていて銃撃犯をオフィスに通してしまった」という。だが、殺害された3人はまったく何も関係のない別人である。エックハートは、妄想の中で作り上げた似顔絵によく似た人物を本物と思い込み、次々に殺害していったものと思われる。
シェルターからは4人目のターゲットと思しき紙片が発見されるが、顔の部分は黒く塗りつぶされている。リンジーは文書鑑定ラボで似顔絵の復元を試みる。一方、別の遺留品を分析していたホークスは、エックハートがマンハッタンヘンジが起きる日を調べていたことを突き止める。「マンハッタンヘンジ」とは、マンハッタンのビルの隙間に日の出または日没が起きる現象でで、2年前の銃撃事件も、ちょうどこのマンハッタンヘンジの日に起きていた。その日はエックハートの誕生日であり、妻の命日でもある。そして今年のマンハッタンヘンジは本日、今から2時間後の日の出で起きるはずだ。場所は、事件の日にエックハートが妻と行くはずだったコンサート会場、リンカーン・センターと思われた。
マックがリンカーン・センターに向かっている時に、リンジーはようやく似顔絵の復元に成功。エックハートが描いていたのは、彼自身の自画像だった。
エックハートはその日、残業で遅くなったために、リンカーン・センターへ行く代わりにカリオペにオフィスへ来てもらった。そこへ事件が起きたため、エックハートは「オフィスへ来てもらわなければ良かった」と自分を責めていたのだ。そして拳銃で自殺しようとするが、マックとカリオペ(の幻覚)の説得を受け入れて逮捕される。
感想
コンパス・キラー完結篇。エックハート逮捕までが何となくあっさり終わりすぎた気がしたのと、最後の「全員でお食事」場面がちょっと長かったので、前シーズンのクリフハンガーを思い出して「もしやここで、また新たな事件が……」とか思ったりしたのだが、別にそういうこともなく終了。
ちょっとあっさりしすぎ? な感じがなくもないが、無駄に引っ張ってぐだぐだになるよりは、その手前で終わった方が良かったかな。タクシー・キラーとかシェーン・ケイシーとか、暗号めいた物を残していく連続殺人犯は多いが、終わってみればこのエックハートが一番まし、いや一番素直に完結して良かったと思う。
ダニーが背中に氷を入れてたのがちょっと気になるが、数話前まで車椅子だったのが、立ち上がったかと思ったら杖が取れて、今回は地下道を走り回って追跡劇だもんな~、回復早っ。それにしてもドンはなぜあんなに遅れていたのか。車椅子とはいえリハビリで鍛えていたダニーと酒びたりでボロボロになっていたドンの差か、それとも途中で転んだか。
ドンといえば、最後にマックが自分の体験を話してエックハートを説得するが、ここでドンがケロッと他人事のような顔をしているのはどうなんだろう……ジェシカの殉職とその犯人射殺のことで、前回ようやく立ち直り始めたばかりだというのに。むしろ、これをドンの立ち直りエピにしても良かったんじゃないのかなと思う。