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csi_ny:s06:135_rest_in_peace_marina_garito

CSI: NY - Season 6, Episode 18

#135 Rest in Peace, Marina Garito

  • 邦題:「マリーナよ安らかに眠れ」
  • 脚本:Pam Veasey
  • 監督:Allison Liddi-Brown
  • 初回放映:2010-04-07

事件概要

マリーナ・ガリート、ルーク・ガリート

23歳の女性マリーナ・ガリートが自宅で腹部を撃たれて死亡。シドは解剖の結果、自殺と結論付けるが、ステラはそれを信じられず、他殺を確信。マリーナは15年前に双子の弟ルークが行方不明になった事件のことで、3年前にステラに相談して以来、定期的に電話をして状況を聞いてきていた。その弟の事件が解決していない以上、マリーナが自殺をするわけがないというのだ。ステラは他殺として捜査したいと願うが、証拠がない。マリーナは友人たちに別れを告げるようなメールを送り、銀行口座を解約し、多額の寄付をして預金を整理していたのだ。

だが、その後ERの医師オーブリー・ハンターがマックを訪ね、事情が変わる。オーブリーは、マリーナの手が何かを握り締めるような形に硬直しており、それが戦死した兵士と共通していることから、暴力的な状況で死亡したと考えたのだ。モルグに運ばれた時には既に硬直が解けていたので、検死ではわからなかったと思われる。

ステラはオーブリーの話を根拠に捜査を再開しようと、フラックとともにマリーナの自宅へ向かう。そこでクローゼットを開けると、中から中年の男が飛び出し逃走。ステラは後を追うが、男はステラをプールに突き落とし、頭を叩きつけて逃走。男はマリーナとルークの義父トニー・ダリーサで、現場からクッションを持ち去ろうとしたようだが、格闘の際にプールサイドに落として行っていた。

一方、部屋に散らばっていたハンバーガーとフライドポテトを調べていたリンジーは、ポテトのうちの1本が本物ではなくウレタンの切れ端であることに気づく。銃を撃った人物は、音を消すために銃口をクッションに押し当てて撃ち、クッションを貫通した弾丸が、中のウレタンを押し台、それがフライドポテトのような形で室内に落ちたのだ。自殺する人間がクッションで消音することは考えられないので、マリーナはやはり他殺だったことになる。ただし、ダリーサが持ち去ろうとしたクッションに弾の跡はない。ダリーサはおそらく、犯行時に使ったクッションを持ち去ったものの、クッションが1つしかないことを怪しまれないよう、もう片方を取りに来て、ステラと鉢合わせしたものと思われた。

マリーナの手に金属アレルギーの跡があったことと、衣服の中に金属を織り込んだ形状記憶繊維の切れ端が紛れ込んでいたことから、マリーナは死ぬ前にその繊維を握り締めていたらしいとわかる。その繊維はイタリアから輸入したもので、ニューヨークで扱っているのはダリーサが経営する繊維会社のみ。つまり、これはマリーナのダイイング・メッセージだったのだ。

ダリーサは偽造パスポートを使って海外逃亡しようとするが、情報提供者によってフラックに通報され、ダリーサは逮捕される。

ステラのもとに、マリーナが生前に投函した手紙が届けられる。マリーナは子どもの頃に住んでいた家を訪ね、そこで記憶を取り戻した――当時8歳のルークは義父のダリーサになつかず、ダリーサはルークを叱責するうちに、つい度が過ぎて死なせてしまったのだ。マリーナは、このことを母親に言えば自分が嫌われるかもしれないと思って言い出せず、自分を守るために記憶を封印してしまったのだ。

おそらくダリーサに殺意はなく、良い父親になろうとして必死だったのだろう――マリーナはそう思い、過去を捨てて新しい土地に旅立ち、ダリーサにも自由になってもらおうとしていた。だが、ダリーサはその真意に気づかず、マリーナを殺してしまったのだった。ダリーサの会社からは、白骨化した少年の遺体が発見される。


感想

ウレタン製のフライドポテト!

もう今回はこれだけでいい。っていうくらい何だかツボにはまったわ。これ脚本家さんが本当に実験してみて思いついたのだろうか。

冒頭場面は、ステラが現場に入って行くところで既に「現実じゃない」っぽい雰囲気ありありだったが、さらに素手で電気をつけたり、クローゼットに子どもがいるのに応援を呼ばなかったり(そもそもあんな目立つ場所を確認してないなんてありえない)というところで、夢だというのはわかったので、その後のカーチェイスとか事故はちょっと長すぎたかも。

マリーナがダリーサを許したのは、おそらくルークと違ってそれなりに良い親子関係を築いていた、ということなのだろうけど。しかし真相を知られて殺そうとしたり、偽造パスポートで海外逃亡を企てたりするなんて、どう見てもカタギじゃない。ルーク事件の真相だって怪しいものだな。

それはさておき、前回登場のオーブリー・ハンターが再登場。演じているメッチェン・エイミックは、「ツイン・ピークス」ではあまり賢そうな役じゃなかったのに今度はERの医師。ペイトンも検死医だったし、マックはブルネットのインテリ美人が好み? しかもアフガニスタン帰りというハードな経験の持ち主で、ともに戦場を知っているという共通点もありなのだな。でももう18話で今シーズンもあと少し。最終話でオーブリーが誘拐されるとか、そういう展開にはなりませんように。頼むよ。

Yoko (yoko221b) 2013-02-19

csi_ny/s06/135_rest_in_peace_marina_garito.txt · Last modified: 2020-04-11 by Yoko